Saturday 10 Sep 2020(MH)

目と手の協応/コミュニケーション/スイッチアセスメント

担当:小山

やや緊張した面持ちながら終始安定していました。笑顔では頬の筋肉が発達した印象ありました。

■棒スイッチ&わんわん遊具・音と光の人形

提示後すぐにスイッチ操作を始めました。因果関係理解明確でした。ON-OFFも自在。下方のみの使用が多いので、棒の高さを1/2にカットしたところ使用良好でした。

人形には追視やリーチがでました。運動的な制限の多い左手を伸ばす動きが出るため、次回直接的な操作を入れていきたいです。

■写真カード

無地と写真2種のカードを示すと、写真のみに視覚定位しました。位置を左右、上下に変えてもほぼ確実。前々回は、見比べが連続し、一方への定位はあいまいでした。

■VOCA

・最初はVOCA上の写真カードをはがすような手指の動きがみられて、ONに。次第にVOCA自体を押す動きがメインになりました。

・2スイッチ右側へのON操作(+)、左側に写真カードと録音を変えるが、右側への操作が多かったです。音声FBがないことに気付いており、表情が固くなりました。操作的には右手は正中線をかなり越えられるので、理解の部分かもしれません。後半は、カットテーブルの後方に右腕が落ちることの防止と、VOCAの高さへの対応として腕、肘を部分的に援助しました。

■操作

チェーン引き

・自発的にリング部分に手指をかける。開始後数トライは、教材本体を保持している支援員が引くことで動きが引き出されました。次第に上肢の動きが活発になる。左手にゴム補助で本体保持、右手にて引くという左右の分離協応は、芽生えがありそうでした。

銀玉落とし 1穴 2穴

・教材の高さと玉への操作のフォローとして腕、肘を部分的に援助しました。玉を取ろうとする動きから→落とす動きへと変化があったかもしれません。

・穴への興味関心が大きく、指で探索していました。そのため、援助にて次々落としては穴を触ることをリズミカルに行っていました。

・複数の穴がある教材は、点から線への探索の芽生え有りました。

■次回

2020年11月15日(日)

・操作・遊びの拡大

銀玉落とし。1穴から2穴、3穴へ。点から線への探索を促す遊び。左手の操作を促す遊び。

・コミュニケーション

①視覚性手段(写真カード)と無地カードとの1/2選択継続。

②複数のVOCAによる選択・アセスメント