Monday 19 June 2023 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 まずは、ゆっくり「ラブミ―テンダー」を歌い出すと、じっくりと興味を持って聴いてくれました。実は前回のようにこの曲を一緒に弾きたかったのですが、いきなりだったせいか、お母様がT君の手を取ろうとしても、なかなか弾こうとはしてくれませんでした。
 今度は、やはりT君のお馴染みの「ハロードリー」を弾き始めると、お母様が歌ってくれて、何度か繰り返してみましたが、まだ鍵盤を触るという気にはならないようで、T君はジッと聴いていました。

 何か新しい曲を、となり、リズミカルなシャッフルのブルースで「Well, alright,OK!」を初めて弾いてみると、興味を示してくれました。前半が典型的なブルース進行の曲で、弾いていると興味を持ってくれたみたいなので、間奏を繰り返していると、いつの間にかお母様がT君の電気ミニピアノを出して、オルガンやトランペットなど、押すと伸びる音を用意してくれました。するとT君も、お母様に手を取られることもなく、なんと自分一人の右手で、伸びる単音で絡みだしました。それが、なかなか絶妙で、自由な不協和音を受け入れるブルースならではでもありますが、T君は私のピアノの音を聴きながら、自分の意志でオルガンの音を出していたのです。もちろん、まだドレミの位置は理解してはいないかもしれませんが、何より、音楽でコミュニケーションを取ろうとしていたことに違いなく、これは凄いことだと思いました。

 だんだんノッて来たみたいようなので、今度はT君もお気に入りだという「サマータイム」を歌ってみました。お母様が次々とミニピアノや電子二胡で絡んで来てくれて、T君も引き続きオルガンの音で参加してくれました。これも、なかなか良い感じで、気分さえ乗れば、T君と音でコミュニケーションが取れることを知りました。

 何より、お母様の積極的な参加誘導のおかげかもしれませんが、「その気にさせるのがなかなか大変で。」とのこと、確かに研究の余地ありです。この唄は、サッチモと共演していたビリーホリデーの歌で知ったとのことで、そう話しながら、お母様がタブレットで彼女の代表曲「奇妙な果実」の動画を出したら、T君は食い入るようにジーッと観ていました
 アメリカ南部の人種差別の惨状を淡々と歌う、詞もメロディーもアレンジも重たい曲なのですが、なんと2、3歳の頃に自分で見つけて以来、ずっとビリーホリデーの他の曲も聴いていたそうでした。0歳でサッチモに反応したように、2,3歳でビリーホリデーに釘付けになるなんて、巨人と言われる伝説の演奏者の創造力やメッセージを感じ取る感性があるのかもと改めて驚いた次第です。

 この後、大きい方の電気ピアノに、自分でにじり寄って行ったのですが、お母様が電源を入れてくれたのに、今一つ弾こうとはしませんでした。ホワイトクリスマスやジングルベルなどのクリスマスソングを幾つか歌いましたが、今回は全身を揺らしながら踊るという程ではありませんでした。もしかしたらビリーホリデーに集中した後では、ちょっと切り替えが難しいのかもしれません。

 最後に、ゆっくりと鉄琴でラブミ―テンダーを叩くと、少し興味を示したようでした。ピアノの鍵盤でも鉄琴でも、叩くところによって音が違う事は理解している様子で、ひとつ叩いては、また少し離れた所を叩くと違う音が出てきて、それらが繋がってメロディーになっていくことを確かめる様に、ジッと見て聴いていました。

 また可能性を感じつつ、今回初めて一人でセッションに参加出来たことは何よりの感激でした。

Sunday 18 June 2023 OK

読み聞かせ/目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ

担当:谷田部

■活動の様子
 今回のKくんは前回から長引く風邪で咳が残り、時折苦しそうでした。また、表情が硬く落ち着かない様子も見られました。植物の絵本を読みましたが、集中力がいつもより欠けていました。様子を見ながら、やれることだけ勉強することにしました。

《数量概念/算数》
 今回も円盤型はめを行いました。最初に左手挙げて、右手挙げてとウォーミングアップしてからすると、方向は間違いなくできました。数を数えなからはめる時に一つズレてしまいました。今回の型はめでも、まだ途中で一つ飛ばしてはめることがありました。次にはめ板を縦にしました。上から順番に入れる、下から順番に入れるように指示しました。二次元の平面で上下を意識する課題です。上下の方向は、間違わずに型はめができました。

《立体構成》
 立体構成では、木のブロックを上に積む練習をしました。不安定になると崩れてしまいます。両手を使って慎重に積めるようになりました。次回は、バランスを考えて積むようにようにしたいと思います。

《見本合わせ》
 色の違う丸の木製パズルをやりました。色と合わせる問題です。丸のパズルは、7個全部はめられましたが、色を意識して合わせることはできませんでした。お家での宿題にしました。

《プリント学習》
 集中力に欠けていましたが、なんとかプリント学習までできました。今回は目玉クリップを改造した補助具を使いました。鉛筆付きなので、比較的上手に線が引けたようにみえました。学校から借りた太いクレヨンより、えんぴつで書くプリントに使うのにはこちらが良さそうでした。ご自宅でも使うようにお貸ししました。

■まとめ
 今回は体調が悪く、久しぶりに集中力に欠けましたが、途中中断が入りながらも、なんとか1時間は勉強できました。この頃学校でも集中力に欠ける様子があるそうです。どうも職場実習なとで、学習環境が落ち着かないことも要因になっている感じを受けました。次回の学びサポートには、落ち着いていると良いと思いました。

Saturday 3 June 2023 MH

操作/コミュニケーション

■活動の様子

・教具・教材(目的):子どもの様子

・VOCA①Step-by-Step(あいさつ):VOCAの提示ですぐにスイッチを押しました。

・持ち手リング付きチェーン引き(両手による操作):右手リングの把持は難しかったですが、リングに手を通すことで両手の使用が促されました。繰り返し行うとスキルUPしました。

・パペット(ワニ)、ミニフード(みたて遊び):写真を提示するとすぐにリーチ。写真に触れると同時にミニフードを出すことを繰り返しました。因果関係理解についてははっきりとしなかったですが、よく手が出ていました。

・コミュニケーションカード<名刺サイズ写真>(写真カードによるコミュニケーション 導入):以前は即時にミニフードを口に入れようとしましたが、今回は入れずにワニが食べるのを注視していました。

・同じ教材(注意喚起):ワニが寝る→支援員がトントンとたたいて起こすと、模倣していました。。ワニの口に手を入れるので、噛むように触覚を入れると笑顔になりました。

・同じ教材(VOCAで呼ぶ):視界からいなくなったワニをVOCAで呼ぶことができました。

・VOCAミニマック「だるまさん」イラスト(VOCAの1/2選択):初めにVOCA1台にて表出OK。次に無音のVOCAを加えた2台にて選択。無音のVOCAも操作感覚や音を感じている様に何度か操作しました。左右の位置を変えて行いました。。後半は、右手にて正中線を交差して「だるまさん」VOCAを押せました。

・きのこ抜き3コ(<操作>握る・握って抜く意図的リリース):把持弱いながらできました。穴には注意が向かずに操作に集中していました。缶を手の近くに差し出すとそのタイミングでリリースするため、意図的なリリースの向上が感じられました。

・方向性のあるピンポンスイッチ(縦方向の連続した操作肘の動きを促す):前回と同様に、肘を後方に下げる動きを他動的に繰り返すウォーミングUPをしました。。肘から引く動きが出ました。

Saturday 3 June 2023 TS

操作/コミュニケーション

■活動の様子

・教具・教材(目的):子どもの様子

・VOCA①Step-by-Step(挨拶):VOCAの提示とほぼ同時に操作していました。

・持ち手リング付きチェーン引き(導入):リング部分を手指にかけて固定しようとしていました。

・コミュニケーションボード:B5、写真2×2、ミニフード(指さしによる表出評価):ミニフードの要求表現として指さしによる写真の1/4選択OK。フードを人形に食べさせる見たてもOK。STからの要求に応じて写真を選択することは、対角線上に2枚入れたボードにてできました。

・VOCA②チャットBOX3キーに赤、青、黄色のシール「赤を引いて」と録音(VOCAによるゲームへの参加):VOCAによる表出とゲームの紹介をよく見聞きしている様子。意欲や関心が高く、興奮して緊張が高まりました。3種のシールに定位しようと調整していました。人差し指、小指のつけ根、手首の近くなど工夫して操作していました。圧不足でONにならないことは、4割程ありそうでした。

・ヤクルト型立体抜き(方向性のある操作定位、入れる):ヤクルト状立体の把持が良好でしたが、それは棒軸に戻し入れることへのモチベーションが高いためだったかもしれません。大人が棒の位置を調整することにより棒に指すことができました。

・形態箱・穴入れ(意図的リリース):球体はリリースに苦労していました。卵体、円柱は立体自体に方向性があり解りやすい様子でした。大人が、穴の位置と角度を調整しながら取り組みました。

・ひらがな(ひらがなの理解B5・50音ボード操作 評価):「さとちゃんの さ はどこ?」の質問に、50音から選んで「さ」を指さししました。「と」はあいまいでした。

・手書きボードによる意志表出 ※課題毎に実施(「もっとやる」or「おわりにする」の選択):前回A4紙に即興で書いた○、△、イラストのボードを明確に選択していました。大人が「もっとやるのね」と応じると/ンー/と返事をすることがありました。

Saturday 2 July 2023 MM

視線入力/目と手の協応/文字

担当:松本

■活動の様子

 痰が多く、吸引頻回の中でしたが、意欲的に取り組んでいました。

・視線入力:ポジショニングもすぐに整い、風船割り、センサリー塗り絵、対戦塗り絵、金魚すくいに取り組みました。今日は、風船割の調子が良く次々と風船を割っていました。視線は中心から右側に寄っていて、途中塗り絵では、画面の上の枠に沿うように動かしていました。一箇所にとどまり絵の具がにじんで落ちてくる手法で楽しんでいるようでした。

 金魚すくいでは、時間をかけて1匹すくうことができました。じっくり取り組め達成感があったようです。

・目と手の協応:アクションカメラで手元を映し、iPad経由で先程の視線入力で使ったモニターで見ながら取り組みました。新教材ボコボコチェーンリングに取り組みました。最初左手に持ち手のリングを持ってもらうそちらを引きすぐにチェーンを引き抜いていました。手を変えても大きなリングの方が引きやすかったのか同じように抜いていました。リングを手で押さえ、机に固定する方法を伝えるとチェーンの方を引くようになりました。棒状のボコボコチェーンミニでは握りの手の固定が難しかったのですが、リング式のものはその苦労がなく、何回も自分でチェーンを抜いていました。M君には簡単すぎるぐらい、ぴったりの教材でした。

・文字:いつものようにどの行を練習するか聞くと、カ行でこちらを見て合図をくれたので、凸文字をなぞり、手のひらに指で書き、最後にブギーボードにツボ押し棒をペン握りして書く流れですすめました。今日は緊張が強く、体の中心へ手を引きこむ動きが多く、そこをなんとか自分で押さえて、左にいく動きを出そうとしているのがよく伝わりました。ブギーボードはそのような動きも拾ってくれるので、どのように書いたかわかり便利です。

 最後に釣りを初めて体験したこと、釣った魚を飼いたかったのに持ち帰れなかったことなどが残念だったことをお母様と一緒に伝えてくれました。釣りの動画はたくさんあって、水中撮影のものもあるのでお勧めして終わりました。

 

Saturday 2 July 2023 FKK

目と手の協応/文字/iPad操作

担当:松本

■活動の様子

覚醒が最初は低かったですが、ヘルパーさんの働きかけもあって、徐々に目覚めてきました。

・目と手の協応:寝たままの姿勢で、左手にボコボコチェーンミニをセットして何回か一緒に引いた後に、少し目が開いてきたのでアクションカメラで手元を映し、iPadでモニターできるように設置しました。左手の動きが良さそうだったのでボコボコチェーンリングのリングを右手、チェーンを引っ張る方を左手にセットすると、肘を曲げたり、肘をひいたりする動きでチェーンを自分で抜いていました。寝た姿勢でも、肘を引く動きが出て素晴らしかったです。

 そのまま、スライディングブロックに移行しました。文字をなぞる右手で上下左右のスライドを一緒に行いました。所々自分の動きも出ていました。

・文字:自分の名前の凸文字をなぞった後、前回と同じくブギーボードに書きました。今日は覚醒が低く、自分の動きが確認できなかったですが、根気よく今後も続けていきます。

・iPad操作:前回お約束していた嵐のハピネスの歌詞を覚えるためのワンフレーズごとに区切ったスライドをスライドスイッチで進めました。インターフェースは、できiPad2を使用しました。有線の改造マウスをUSB接続する方法も便利ですが、寝た姿勢で反対側で支援する場合にワイヤレスは助かります。画面をよく見て、所々自分でスライドさせていました。自分で難しい場合は、次聴く?と質問し、表情で合図してくれるのを読み取り一緒にスライドさせました。覚醒も上がってきて、画面を注視していました。音は、振動スピーカーに有線のヘッドフォン端子接続でベットのマット上に置きボディーソニック効果を感じてもらいました。よく知っている曲なので、次々にスライドを進めたい様子でしたが、時々もう一度も選んでいました。

「頭の中に、歌詞がはっきりメロディーとともに流れるようになるね」と伝えながらスライドを進めました。

 このスライドには、奥山学習支援員から教わった、「もう一度聞く」ボタンに前のスライドに戻るリンクをつけてあります。今回は、次行く?もう一度聞く?のように質問しながら行いましたが、iPadのレシピで、「もう一度聞く」ボタンのところにタッチするものを作って、逆スライドさせるともう一度聞けるように次回はしたいと思います。

 最後に、スライドスイッチでステップバイステップを操作して終わりの挨拶をしました。

Saturday 24 June 2023 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

■活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタート。今日は手の動きがよく、チェーンの最後のひと抜きも、手首を動かし抜いていました。左手でも右手でもタイミングよく動かして取り組んでいました。次にボコボコチェーンミニ。左手に握り、右手でチェーンを引き抜く動きで行いました。教具をそれぞれの手にセットして待つと、今日は左手を動かしチェーンを抜いていました。はっきりと、自分の手を調整して抜けたのは久しぶりでした。以前の感覚が戻ってきたようでした。スライディングブロックは両手で取り組みました。どちらの手も、自分の動きでブロックを滑らせていました。これもしさしぶりで、本人も満足そうでした。

・文字:書見台に凸文字をセットし右手で一緒になぞりました。文字盤で今日取り組む行を一緒に指でスキャンしながら確認すると「は行」で指先の力が入りました。凸文字→手のひら→ブギーボードの順で取り組みました。最初の「は」の時には、最後の丸める部分もよく動きが伝わってきました。

・iPadのスイッチ操作:スライドスイッチでKeynoteのスライドを進めながら、音楽スライドをみました。少し覚醒が落ちていてスイッチ操作は一緒にしたのですが、YOASOBIの「アイドル」をかけると表情が変わり、声を出して気に入ったことを伝えてくれました。特に声が好きなようでした。

体調も落ち着いて徐々に以前のような運動のコントロールも戻ってきました。今後も楽しみです。

 

Saturday 24 June 2023 OK

目と手の協応/算数・数学

担当:松本

■活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンを左右の手互い違いに抜いた後、上の穴からボールチェーンのボールを一つずつ押し込みしまう操作を一緒にしました。操作の練習もあるのですが教材の構造理解にも役立つと思い行いました。ボールが入っていく指先に伝わる感覚が少しこそばゆい様子だったのでいくつか入れたら蓋を開けて後ろからチェーンを引っ張る方法に変えました。最後まで引っ張った後に一緒にチェーンをタッパーに納め、蓋の四角を押して閉めるところまでやりました。

・分数の意味:正方形の板を縦に分割した物を使い、分母は分けた数、分子は、分けたものをいくつとってきたかの数を確認しました。分母分子が同じ数の時には、1になることも覚えていて、短時間で復習を終えることができました。

・分数の大小:分母が同じ時、分子が同じ時で大小を板の実物で確認しながら復習しました。前回の内容が全て定着していて全問正解していました。次に、実物がない大きな数での大小比較に取り組みました。こちらも全問正解していました。実物操作では手に負えない大きな数字も頭の中での操作ができること、その面白さを味わっていたようでした。

分母分子も異なる大小比較には、掛け算の知識が必要だと説明して掛け算の導入をしました。

・掛け算復習:掛け算の意味を、以前に使ったKeynoteスライドと円盤はめで復習しました。その後、Apple pencilとGoodnoteで九九を書いて覚えることにチャレンジしました。次回までにゆっくり取り組む宿題にしました。なぞって覚える凸文字九九もあったら良いと思いました。

・その他:ハリーポッターのテーマパークの話題になったので、ハリーポッタの説明スライドを提示して、読んでみたいかどうか確認すると、読むということだったので、様々な読み方を紹介しました。本を読んでもらう方法、電子書籍の画面を確認しながら読んでもらう方法、今読んでいる文章を確認しながら音声を聞く方法、音声のみを聞く方法などを紹介しました。合わせて奥山学習支援員から教えていただいたサピエ図書館の紹介し、登録方法を説明しました。

K君も物語を執筆するので、他の本を読むことはきっと役に立つよと伝えると納得した様子でした。

Tuesday 13 June 2023 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子
 部屋に入り声をかけた時は目を開けて、前回マスキングテープを貼って色をつけたお茶碗が完成して持ってきたのでそれを眺めました

 その後、Kさんはゆったりと眠りに入っていきました。ただ、居心地はよさそうで手指は弛緩していて、緊張も無かったです。
 小さいペットボトルに毛糸を巻き付けて、握ったり振ったりできるアイテムを作りました。Kさんの左手でテープや毛糸を握ってもらいましたが、本人は落ち着いて本格的に寝てました。振ると鈴の音がするのを耳元で鳴らしたりして、毛糸を指の間に通したりしながら、三輪が作業しました。最後に大野くんの切り抜きを貼りました。


 
 その後、いつものクレヨンでの塗り絵を予定していましたが、目が覚めずクレヨンをつかむことが叶わなかったので、これはまた次回にしていままでの作品を眺めてみましょう、と声をかけたら、いきなりパチっと目覚めて、ちょっと驚いたような表情をして口を動かしていました。そこからは目を開いて一緒にいままでの塗り絵を一枚づつ眺めました。
 次回のお約束をして終了しました。

Sunday 18 June 2023 SY

目と手の協応/数量/書字

寝不足ということで、途中で少し休憩をとりましたが、その後覚醒が上がり予定していた全ての課題に取り組むことができました。

活動の様子

■目と手の協応

・ボコボコタッパー:両手で交互に引き抜いた後に、ボールチェーンの玉を一粒ずつ上から押し入れることにチャレンジしました。最初は力加減が難しく、なかなかボールが中に入って行かなかったのですが、すぐに一人でできるようになりました。途中疲れたと伝えてくれたので、タッパーの蓋を外し後ろから引き抜く方法で、最後チェーンを納め蓋をするところまで一緒に行って終わりました。

・ボコボコジャバラ:たたむ速度が上がっていました。

・ボコボコジャバラスクリュー:ねじって連結する雄と雌合わせが難しい様子だったので、向きを伝えると手首を上手に動かして捻り込んでいました。

・石蹴り入れ:蓋がスクリュー式だと初めは気づかなかったのですが、スリットに手を入れそのまま蓋を取ろうとした時に少し蓋がずれたことで、ねじる方向がわかり蓋を自分で外していました。今回はたまたま蓋がゆるかったため、動いたのですがこのように自分で気づけるような提示が大切だと思いました。1枚10円単位で数えて最後100円という繰り上がりも正確に答えていました。

・枠太体積パズル:三角柱の時、空いたスペースを手で触り向きを変えて入れていました。以前は試行錯誤的に、ガチャガチャと動かしてはめていましたが、今回は明らかに空間イメージができてきた様子が見られました。

■数量

・円柱差し:ピッタリ10にする組み合わせ、いろんな数のはめ板を使って取り組みました。楽しんで行っていました。

・筒の入れ:4個の筒を1、2、3の棒に振り分けピッタリ分配できる組み合わせを見つけてもらいました。試行錯誤しながら取り組んでいました。

・数の棒:2、3、4、5の2列の枠に2の棒がいくつ入るか質問していきました。どの問題も正解していました。はめた後も、他の入れ方ある?と聞くと棒を入れ替えて入れ直していました。その後、数の棒を一つ多く渡して、どれがいらない当てる問題に取り組んだ後に、1から5までの数を並べておいて、4の棒は、2といくつか、1といくつかのように、実際に枠にはめながら数の合成分解に取り組みました。ピッタリ合う数を探すのは楽しいようで集中して取り組んでいました。次に、6から8の棒を枠に入れその横のスペースに1から5までの数を使って、ピッタリスペースを埋めること課題をしました。最初は、小さい数から入れてうまくいかないようだったので、5から入れてみたらと伝えると、うまく数の組み合わせを見つけることができました。夢中になって取り組んでいました。10に取り組んだ時に、5と2などの組み合わせを置いた時に、それは7だねと実物を横に置いて確認して、5を基準とした数の合成の課題も埋め込みました。自分が子どもの頃は、鉄道の切符の下の番号を足し算引き算で0にするという遊びをしましたが、この課題も似たような操作だと思います。「ピッタリパズル」という名前で今後も取り組もうと思います。

■書字

・凸文字をなぞり、大好きな友だちのバスコースと友だちの名前を書きました。学校に持って行くと伝えてくれました。