Tuesday 14 March 2023 ON

最新音楽情報

数学「分数」

英語の歌の聴き取り「Ditto」

SENSIM

担当:奥山

【活動の様子】

最初に最近の季節の変化の話。奥山の家の近所の桜のつぼみが開いた話。例年になく桜の開花が早い話。

次にApple Music TOKYO 25でNewJeansが2位、4位、10位に入っている話。いつものDittoの他の楽曲の詳しい情報をお伝えしました。Dittoは耳なじみになっている様子で目をクリクリッと動かしていました。

 

 続いて前回持っていった棒スイッチの改良版(ケーブルの長さが倍)を紹介してどっちもクリップLとクリップ付きの自由雲台を使って右足の可動部近くにつけてみました。ここでもうひとつ新しい宿題。クリップ付きの自由雲台に重さがあるので、どっちもクリップの強度に影響がある様子。クリップを文具用に変えてみようか、どっちもクリップをマンフロットのアームに変えた方がよいか、次回までの宿題になりました。

 数学は分数の続きで今日は分数の加法について。分母が同じであれば分子の足し算をすることと、その数が分母より大きい場合には帯分数にして表すことをKeynote教材で示しながら進めていきました。

 奥山はどうしてもいくつものバリエーション、例えば1/4+3/4の次は2/5+1/5と次々と示したくなるのですが、一定以上のバリエーションの提示に対してONさんの目の表情が変わることがよくあります。今回も。言語化すると「もういいから先に行って」と受け止めています。

 次回から分母の数が異なる加法はどのように計算するかということに取り組むことと、そのためには「倍数」「約数」「通分」という概念について学ぶことを予告し、また、加法が終わると減法は簡単だし。乗法や除法は加法よりもたぶん簡単に感じると予想していることを伝えて数学は終了しました。

 次は英語の歌の聴き取り。訪問で週2回お伺いしていたとき、そしてまだ数学に興味があることがわからなかったときには学習のメニューに加えていました。

 今回Dittoが随分耳なじみになってる様子なので、聞き取りができるようになると、頭の中でCDを再生するように同じ音でDittoの楽曲を聞くことができる(思い出すことができる)と考えて提案しました。また、今までの聞き取りと違って、Dittoの楽曲の1/3程度が韓国語で構成されているけども聞き取りのやり方は変わらないことをお伝えして開始。目前のiPadによく注意を向けていらっしゃる様子でした。学校の授業でも取り上げていただいているので、聞き取りの効果をきっと感じていただけると思っています。

 最後、時間が少なくなってしまったのでSENSIMの新路線(ユーザーが新たな路線のゲームを作ってアップしています)の中で「ゆりかもめ」の運転風景を紹介して終了しました。

Tuesday 14 March 2023 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子

 K子さん、目を開けて余裕のある柔らかい表情でご挨拶。
1つめの活動、スポンジで作ったスタンプを握って、水彩絵の具をつけて桜の花びらを表現するのを目の前で見せてお話ししました。桜のスタンプを見せて、手で握ってみて動きを確認しました。嵐の曲のリズムにあわせて、スタンプを押しつけていきます。最後に大野くんの切り抜きを選んでもらい、一点ボードに貼り付けました。眺めてご満悦の様子です。

2つめの活動、大野くん塗り絵。今回はピースをしている手と服の面積が多めなので、ゆっくりしたペースで塗り進めます。左手で「この色は青、しっかり握ってね」と声をかけるとぎゅっと力をこめてくれて、しっかり塗れました。後半、手のひらに汗をかくほどしっかりと握ることができました。
一緒に作品をながめて写真を撮って終了しました。

Sunday 12 March 2023 SY

目と手の協応/数量/ローマ字入力

担当:松本

■活動の様子

・ボコボコチェーン:チェーンを抜き切った後、チェーンをタッパーの上から指先に力を入れ一粒一粒入れて、蓋を取り裏からチェーンを引き、タッパーの四角を合わせてしめるところまで自分でやりました。蓋が程よく硬く閉めやすかったようです。

・ボコボコ蛇腹:最後の一つまで手をずらしながら丁寧にたためていました。タッパーの時もそうでしたが、仕上げまで集中して取り組め素晴らしいです。

・石けり入れ:蓋の開け閉めもスムーズでした。

・筒入れ:とても気に入って色々と試行錯誤しながら取り組んでいました。3までのつもりがり、4は?とリクエストがあったので4個入る棒まで用意しました。棒台を並べて1たす2は3と言いながら筒の入れ替えたりしながら理解したり、4個の筒を1の棒台と2の棒台に移し替えて合成分解を楽しんでいました。操作を通し発見があったようで、「そうか」と呟きながら取り組んでいました。

・枠太体積パズル:三角柱2つの課題が試行錯誤を引き出しました。一つを寝かせた状態で提示すると、枠から積み木を外し自分がイメージしやすい位置(縦に入れ)に入れ直してからもう一つの三角柱を入れていました。今度寝かせた状態でやってみようと提示するとなかなか上手くはめられなかったのですが、最後まで諦めずにやり遂げていました。

・体積パズル:上手に色々な入れ方を試していました。

・円柱差し: 5個穴のものを色々な提示の仕方で取り組んだ後に、3個から5個、5個から3個など移し替えをしました。実際に円柱を入れてみて、足りない数や多い数を確かめていました。

・数の棒:とても集中して取り組んでいました。5を基準とした6以上の数について何回も繰り返し「5たす○はいくつになる」ということをピッタリハマる数の棒を探して入れながら確かめていました。このように数の棒に取り組むのは初めてでした。発見する楽しさを味わっていたようでした。

・iPad:アプリ「えにっき」でのテキスト打ちを見せてくれました。純正のキーボードを購入しペアリングがスムーズでストレスがないということでした。キーボードと画面との距離が離れているためキーボードに集中できてよかったです。

ローマ字入力も対応表なしでもある程度打てていました。enterとdeleteのところに触覚的な手がかりのため100円ショップのピットクッションをつけました。

Sunday 26 February 2023 OK

読み聞かせ/目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ

担当:谷田部

■活動の様子

 今月も、元気で明るいK君と勉強できました。先月渡した絵本が面白かったそうです。今日も絵本の読み聞かせから勉強に入りました。1時間以上、トイレに行くこともなく席に着いて勉強できました。

〈読み聞かせ〉
 前回に続き、導入には絵本の読み聞かせを行いました。今回は冬の絵本を2冊読みました。「ゆきだるまのさがしもの」と「だいすきなともだち」です。次回の学びサポートまで、ご自宅でも読んで欲しいのでお貸ししました。

〈数量概念/算数〉
 今回も円盤型はめを行いました。はめるのは上手になりました。右から順番に数を数えながら円盤をはめるようにアドバイスしました。途中で一つ飛ばしてはめることがありましたので再挑戦します。いしけりの穴落としも、数唱しながらやりました。スムーズに10個入れられましたが、数唱を一つ飛ばしたので、これも再挑戦します。
 次に正方形の木枠に、分割したパズルをやりました。2分割、4分割、6分割をやりました。はめることは上達しました。今日も何もアドバイスしないで一人でやってもらいました。今回は強引に木片を押し込むことはなく、他の木片をずらしてからはめていました。

〈立体構成〉
 立体構成では、立方体の型はめです。分割した立方体、長方体の積み木を枠に収めて立方体を作りました。今回は枠に立方体を入れる時に、木枠を見てまっすぐに木片を入れていました。 

〈プリント学習〉
 今回は、久しぶりにプリント学習もできました。絵を見て言葉を選ぶ問題です。単純な質問はよくできましたが、少し複雑な質問では間違えていました。次に運筆のドリルをやりました。御家庭でも「3.5.2」などの曲線の入った数字の運筆ドリルをやられています。今回、くの字に曲がる線を意識的に運筆していることがわかり、成長を感じました。

■まとめ
 K君は体調も戻り良く勉強してくれました。しかし、楽しい雰囲気を作りながらやる気を起こすアプローチがまだ必要になります。臨機応変に工夫しながら支援しています。K君は、肩幅も広くなり若者の体型になってきました。

Saturday 11 March 2023 KS

キョロキョロシステム操作/目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

■活動の様子

・キョロキョロシステム操作:前回の宿題であるワイヤレススイッチシステムが完成したので導入しました。PPSスイッチと接続してワイヤレスでターンテーブルを動かしました。長押しもできていて、見たいところではしばらく止まりながら、何周もターンテーブルを動かしていました。アクションカメラとiPadまたはiPhoneを接続するアプリ「iSmartDV」の接続にかなりタイムラグがあり、少しコツがいるので何回かお母様と確認しました。wifi接続後しばらくしないとカメラを認識しないということが分かり、今後は問題なく繋げられそうでした。

・目と手の協応:アクションカメラを接続したまま、手元を映すためにマンフロットのアームに固定しました。目線と大体同じ位置からの映像をKさんが見ている画面に写すことができました。玉落とし、円盤はめ、スライディングブロックを右手を支えながら一緒に取り組みました。Kさんの動きが少しでも出るように今後も継続して取り組みたいです。

・文字:苗字の文字を右手で一緒になぞった後に、手のひらに文字を書いてもらいました。今回はさらに、ブギーボードにも専用ペンを使って一緒に書きました。ペンは、より長くグリップが握りやすく工夫されたものが必要でした。次回までに作成します。

・スイッチ操作:スライドスイッチを一緒に操作し、ブルブルクッションのON/OFFを行いました。上から押さえつけてもスライドがよりなめらかな、すなわち、動かした時に引っ掛かりばなく手が宙に浮いているような感覚になるレールが必要だと感じました。次回までの宿題です。また、足も試してみたいので、足用のスライドスイッチも早急に作成したいと思います。最後は、iPadのKeynoteで作成した音楽スライドを口角の動きを読み取るようにつけたPPSスイッチ操作で最後まで聞いて終わりました。

Saturday 18 February 2023 MM

音楽

担当:石橋

■活動の様子

 いつものように、ご両親と一緒にM君がスタンバイして待っていてくれました。
さっそくそれぞれに打楽器をお持ちいただいて、まずは季節の歌「北風小僧の寒太郎」を歌おうとしたら、ちょうど直前に聞いていたとのことで、歌い始めるとM君はパッと表情を変えて嬉しそうな顔を見せてくれました。ご両親も一緒に掛け合いで歌って下さって、最初から良い雰囲気が作れました。

 続けて、「おもちゃのチャチャチャ」や「森のくまさん」「南の島のハメハメハ」「さんぽ」「手のひらを太陽に」「パプリカ」などの、リズムが比較的しっかりした曲をみんなで賑やかに合唱合奏。M君は、マスクをしていてもわかるくらい、時々目と口を大きく開けながら楽しそうに聞いてくれました。

 次に、少し落ち着いた感じで、季節の歌「冬の星座」と原曲の「Mollie darling」も聴いていただきました。「ぜんぜん違う曲みたい」と、ご両親が興味を持って下さいましたが、M君は珍しい歌を聴くような感じで耳を澄ませている様子でした。

 それから、M君のウィンドウチャイムから始まる「ドレミの歌」を合唱合奏しました。もうすっかりルールを覚えてくれたようで、チャイムを鳴らすのも慣れてきた様子なのですが、逆に力み過ぎて手のひらがチャイムに当たらないこともありました。でも、振り下ろす時にチャイムに当たらなくても、降ろした手を上に上げる時に鳴らしてくれたりして、鳴らし方やチャイムに当たる位置などは自分で意識して動かすようになって来た気がしました。この曲は、本当に始終ニコニコとして楽しそうでした。

 M君のウィンドウチャイム始まりでお父様のスチールドラムが入る曲をもう一つ増やそうと、前回初めて「大きな栗の木の下で」にトライしてみましたが、お母様が書いて下さった楽譜で、わざわざお父様も練習して下さったようでした。本当にご協力に感謝です。お陰様で皆で合わせて、演奏できるようになりました。ところが、M君のチャイムで始まる曲が2曲になったので、どちらの曲が始まるかわかるように、この曲は始まりにチャイムを2回鳴らしてもらおうとか、進化系として終わりにもチャイムを入れてもらおうとかいろいろチャレンジしたのですが、M君を少し混乱させてしまったようでした。反省。むしろ、どの曲もM君がチャイムを鳴らしてくれたら始めるようなルールの方が良いのかなと思ったり。M君が楽しめて無理のない展開を、考えていきたいと思います。

 さてここで、リクエスト曲の中でも唯一短調でスローな曲の「きみをのせて」を聴いていただきました。お母さんがウットリと「綺麗な曲ねえ」と。M君もジッと聞いてくれていました。一転して、初披露の「不思議の国のアリス」の挿入歌「なんでもない日バンザイ!」を歌ったら、お母様が、歌詞が面白いと気に入って下さいました。M君は、不思議そうな顔をしていました。

 最後は、M君のお気に入りで、「大きな古時計」と「はらぺこあおむし」を、ずっとニコニコと聞いてくれました。

Sunday 5 March 2023 FKK

目と手の協応/スイッチ操作/文字
担当:松本
■活動の様子
睡眠不足のせいか、覚醒がなかなか上がらなかった様子でしたが、スライドスイッチでVOCAを操作し初めの挨拶をして、いつも通りのメニューを行いながら覚醒が上がるようにはたらきかけました。
・目と手の協応:ボコボコチェーンミニからスタートしました。少し心拍数が上がったところでスライドスイッチの上に手を置き、抵抗を少なくすることで最後のひと引きの手の動きが出る場面がありました。玉落とし、スライディングブロックは、肘を屈曲させた位置で操作できるように支えながら一緒に取り組みました。


・スイッチ操作:iPad のKeynote で作成した音楽スライドをスライドスイッチ操作しました。机の上の提示、腕を屈曲した位置での提示を試しましたが、脈拍が睡眠状態の数値のままだったので一緒にスライドさせて音楽をかけて待ちました。2曲ほどバリエーションを変えながら一緒に聴きました。
・文字:自分の名前の凸文字を一緒になぞり、その後、ブギーボードに書きました。覚醒が低いままだったので、ご本人の動きは出ませんでしたが、次回に活かせるようペンの握り方、支え方は確認できました。

※iPad提示用の「Manfrotto クイックリリースプレート付きバリアブルフリクションアーム 244RC」のノブのネジ山が削れ、アームが固定できなくなったそうです。お母様が、Manfrottoに問い合わせたところ

部品の購入につきましては添付展開図の該当型番にて、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、カメラのキタムラ、店頭カメラコーナーにて、お取り寄せでご注文いただけます。

とのことでした。カメラのキタムラに問い合わせたところ、注文はできるが手元に届くのは半年以上先だそうです。参考までに部品番号と値段、展開図のリンクも貼っておきます。

・R132,27 :1,320円

・R3,0911 :1,100円

・展開図:244RC-20050510

Saturday 4 March 2023 MM

視線入力/目と手の協応/文字

担当:松本

■活動の様子

・視線入力:パソッテル(視線入力用モニター固定アーム)に自作の下駄を履かせ高さを出し、設置しました。今日はうまく設定できたらしく、ポジションソフトで確認したら、ほぼ全部適切な位置に提示できていました。風船割りから調子良く割れ、sensoryの自動車や玉転がし、花火なども上に視線が集まりやすい傾向はありましたが、上下左右へ定位ができる場面があり、履歴では画面中央から全体に広がる視線が確認できました。50分ぐらい取り組んだのですが、終わりにすると伝えると、声を出してまだやりたいと伝えてくれました。他にやることがあるのでと説明して納得してもらいました。視線入力での自分でできる体験が、文字学習の指が自分で動かせるという自信につながっているように感じました。

・目と手の協応:ボコボコタッパーミニからスタートしました。お母様が上手に設置してくれると、途中までは両手を開きチェーンをひいていましたが、最後のひと抜きのところでうまく調整できなかった様子だったので、少しだけ右手の位置どりを手伝うとあとは自分で抜き切っていました。前回、学んだ右手の屈曲位での操作を今回も行いました。玉おとし、メダルはめ、スライディングブロックの順で取り組みました。玉落としは、曲げている肘を前に伸ばす動きで落としていました。3個穴も1個目2個目は連続して、最後の3個目はじっくりと落としていました。スライディングブロックは、肘を伸ばし前に動かす動きと、肘を曲げてをあげるような動きで上下左右にブロックを動かしました。この力を抜いたり、入れたりの動きが自分の動きを介助者にわかるように伝える練習になり次の書字の学習に生きてきました。肘を屈曲させた位置というのが、Mさんの力まなくてニュートラルの位置で、この位置からならどの方向にも運動を開始しやすいことが教材を使いながら実証されました。


・文字:あかさたな・・とどの行を本日練習するか聞いていくと、なのところで首を動かし合図を出してくれました。まずは、フレキシブルアームの先につける凸文字なぞりようの鉄板付きの板を作成し納品しました。オリジナルの強力マグネットバーも合わせてお渡ししました。フレキシブルアームを使うことで、一番力が抜け、意図的な運動が出やすい肘が屈曲したいちに凸文字の提示が可能になりました。さらに、ちょうど見やすい位置に提示できたため、指先や文字を見ながら確認することができていました。また、マグネットバーは、指先を動かす練習時に、ガイドとしても使用できます。Mくんは、上手にバーに沿って指先を一人で動かせていました。

凸文字なぞりからMさん本人の動きが確認でき、手のひらに書いてもらうときも力の抜き入れや、上下左右方向への動きがこちらに明確に伝わってくる場面が多かったです。さらに、ブギーボードを導入しました。ペンには木のビーズをつけてグリップにしたものです。こちらでの書字も、力の抜き入れや、上下左右方向への動きがよく伝わってきて、なんとかイメージ通りに字を書こうとしていることがわかりました。「の」を書くときは時のてっぺんのところで、自分では右に行きたいのに、調整がうまくつかず頑張っているところも、ボードに跡が残っていました。指先の延長上にペン先が来るように握れたのですが、時々爪の方がペン先を追い越して前に出て、爪で文字を書く場面もありました。専用ペンでなくとも書けることがわかり、柔らかめの木の丸棒を鉛筆削りで削ってペンを自作することもできると思いました。そうすれば色々なグリップのペンを用意できます。


大変な集中力が、本人も支援者もいるので1行練習がやっとでした。ヘルパーさんとも空いた時間にできると良いですねとお話ししました。

Saturday 4 March 2023 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作
担当:松本
■活動の様子
・目と手の協応:今日は手の動きが良さそうだったので、ボコボコチェーンを左手、右手の順番で取り組みました。最後のひと抜きを、自分の手の動きでできました。次にボコボコチェーンミニのグリップを左手、チェーンの方を右手に付けて、待ちました。手の動きが確認できなかったので、左手の腕のあたりのをマッサージするとその刺激から、両手を開くような動きが出て、チェーンを抜き切ることができました。次に、文字練習の導入のため、スライディングブロックに取り組みました。こちらも左右の手順番に取り組みました。前回やったように、腕を屈曲させる位置で動きを待ちましたが中々出てこなかったので、机に教材を置き、教材を動かすことで方向を感じてもらいながら取り組みました。


・文字:凸文字をなぞった後に、手の平に書いてもらい、次に今回導入したキングジム(Kingjim) ブギ-ボ-ドにもチャレンジしました。ブギーボードのペンは細いため、木のビーズでグリップをつけました。ペンにスポンジで厚みをつけてビーズを装着しました。文字なぞりになると、指の良い動きが出て来ました。手のひらへの指の動きは今日はあまりでませんでした。ブギ-ボ-ドへの動きも良いとはいえませんでしたが、微細な動きもしっかりボードがひろっていて、指の動きの視覚化ができそうです。すごく小さな○も読めるように書けるだけの精度がありました。ブギーボード用のペンも、指先と一直線に握れていて、指の動きと同じように動かせていました。
今後も、Kさんと練習して精度を上げていきたいです。


・スイッチ操作:前回宿題っであった、スライドスイッチの握りを作ったので試しました。ところが、上から押さえつける力が強いとスプリングの軸として使っている丸棒が穴と干渉して動きが鈍くなることが判明しました。丸棒を削る必要があり次回までに改良する予定です。スライドスイッチでは動きがあまり出なかったので、空気圧センセースイッチに変えて、iPadでkeynoteの音楽スライドをスイッチを押して進めました(スライドの作り方はこちら)。
何回か、自分の動きで操作できました。入院もあったのでまだまだ本調子ではないため、次回はPPSスイッチをまばたき操作するなどに切り替え、自分の動きで操作できる経験を積みなおす必要があると感じました。

Wednesday 8 February 2023 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子

 今回もピアノを弾き始めると、T君がピッタリ寄り添ってくれて嬉しかったです。
早速、前にT君のお気に入りだと言っていたNHK教育番組「クインテット」の中から、「シャツとパンツ」を弾いてみたらお母様が一緒に歌ってくれました。軽快な楽しい曲で、続いてスコットジョプリンの「エンターテイナー」も弾いてみたら、興味を示してくれたものの、まだ今一つの様子。

 やはりクリスマスソングが良いとのリクエストで、「ジングルベル」や「きよしこの夜」、「サンタが街にやってくる」、「赤鼻のトナカイ」他、いわゆる定番曲を歌いました。本当に季節に関係なく、いつ聞いても楽しめる曲だなと思います。いつも聴いているというCDには、私の知らないクリスマスソングも入っていて、勉強になりました。

 続いてサッチモで覚えたというディズニーソングの、白雪姫の「ハイホー」、「いつか王子様が」、「星に願いを」なども、楽しそうに聴いてくれました。

 もちろん、お約束の連弾も。T君はピアノは好きなようなのですが、高音をバンバン叩くわけではなく、どちらかと言うと聞きながらチョッと鍵盤に手を落とす感じ。最後は、お腹をピアノにくっつけて振動を聴いているようでした。電子ピアノは、今回はほとんど興味を示さず、模擬演奏のラグタイムのピアノに興味を示していた様子でした。

 前回のジミヘンをアレンジしたギルエバンスの曲を聴いた時の反応をみて、リズムのしっかりした電子楽器の音と一緒に音を出せないかと思い、手持ちのミニピアノの中の16ビートの模擬演奏を流しながら、上から音を重ねようとしましたが、思いのほか反応はなく、前回のような振り振りダンスは見られませんでした。お母様曰く、「電子音だからかも」とのことでしたが、やはり音色の厚みや迫力のあるリズムの音圧などを感じ取っているのかなと思いました。次回はジャズアレンジでなく、ジミヘンのロックそのものを聴いてみるのも良いかなと思いました。

 いくつか打楽器もあり、音源に合わせて鳴らしたりしましたが、あまり興味は示さず、ピアノに戻ることに。今度は、T君がピアノの下にもぐって響きを聴こうとしているようだったので、なんとお母様がわざわざ鍵盤下の羽目板を外して、T君が、より音の出方を感じられるようにしました。中のハンマーの動く様子もよく見えるようになり、ペダルを踏むと響くことや、踏まない時との音の違いを聴いてもらいました。お母様が、そのうち、あれよあれよという間にピアノの上方部の羽目板も取って、T君にズラリと並んで張られているピアノの弦を見せてあげました。物理的に弦をハンマーでたたいて音が出る仕組みを知るのは、大切なことだと思います。圧倒的なお母様の愛情が伝わって来たようで感動しました。ジッと覗き込んでいたT君は、何を感じていたのかなと思いました。

 T君のピアノに対する興味はかなりありそうですが、T君が自分の音を出すにはどの楽器が一番いいのか、より深い音楽との関り方など、まだまだこれからも、あれこれ探してみたいと思います。