Sunday 5 Nov 2023 OK

目と手の協応/数量概念/平仮名/プリント学習

担当:谷田部

■活動の様子
 先月は、勉強意欲も減退して心配しましたが、今回は体調も気分も良い状態で楽しく勉強することができました。

《数量概念/算数》
 円盤型はめをしました。位置、方向、順序を学ぶことで、特に真ん中を意識させる課題です。今回は、眼鏡をかけて意欲的に取り組めました。円盤を左右に入れることは、まだ曖昧さは残りました。しかし、間を飛ばさずに順番に入れる課題は今回もできていました。真ん中に入れることも前回より意識してできました。次に、縦方向に円盤型はめをしました。上からと下からの二方向を指示しまた。上からは成功率が高いですが、下からはめることはアドバイスが必要でした。この課題も、飛ばさずに順番にはめることができました。

《立体構成》
 バランス良くブロックを重ねる勉強をしました。慎重に上に木のブロックを積めました。今回は枠にブロックをはめることもできました。スムーズに枠にブロックをはめられました。

《ひらがな、プリント学習》
 前回はできなかったプリント学習にも取り組めました。ひらがなカードを4枚並べて1文字選ぶ学習では、今回は正答率が低かったです。プリントのなぞり書きは、目玉鉛筆クリップの持ち方が自然になり、曲線のはみ出しも少なくなりました。手の甲を着けないで書くことをお母様は気にされていました。前に担当したお子さんも、文字を書く時に手の甲を浮かして書いていたので、何か理由があるのかもしれません。

《道具の活用、手指の巧緻性》
 今回から、ハサミを使う練習も取り入れました。以前、福祉ハサミを使っていたそうですが、K君の手指の使い方からすると、普通のハサミを使うことが望ましいと思います。今まで、なぜかハサミなどの道具の活用は個別課題として学習してこなかったようです。お母様はできるか心配されてきましたが、できるようになると思いました。ハサミや紙をつかんだ時に、ゆびが外側に反り返ってしまいます。私の担当の生徒さんも、指が外側に反り返って、握る動きが苦手な傾向があります。これも何か理由があるようです

《まとめ》
 前回はいつもと違う、少しネガティブなK君を感じましたが、今回はいつもの明るく意欲的なK君に戻っていました。K君も大人になり、気持ちの浮き沈みが出るように成長したのかもしれません。今回から道具の活用を学習課題に加えました。人間は道具を活用することで文明を築いてきたので、とても価値のある学習だと思いますが、あまり現場では意識されてきないように思います