Thursday 24 November 2022 OK

音楽

担当:石橋

■活動の様子

 今回も「赤いカプセル」制作途中の報告から制作会議となりました。

この1カ月の間に、声優さん達のご厚意により再度音声の録り直しがあり、出来上がりを先に聴いて頂いていたのですが、K君からはお母様を通じて「最高!」とのお声を頂きホッとしていました。

その後に、イラストレータさんから絵が上がって来たので、先に見て頂いていたのですが、こちらも「最高!」との事、良かったです。

このように今回は、だんだん形になっていく過程を、最初からK君にお伝えしています。というのも、去年と違って、最初に頂いた原稿の中に絵や音の内容や、音を入れる場所などについての記述があり、かなり具体的なイメージがK君の中で出来ている様子でした。
出来るだけそのイメージに近づけたいと、有難い事に其々のアーティストが頑張ってくれています。

さて、ミュージシャンからは絵の後ろに流れる音が出来てきたので、今回はK君と一緒に絵を見ながら、音を合わせて聴いて頂きました。

見終わって最後の音が消えたら、Kくんはニッコニコで、お母様も、K君の文字を書きとったヘルパーさんも大拍手して下さいました!それぞれの場面のバックに流れる音楽は、最初から指摘があった場所以外の所にも入っていて、それがとても効果的で気に入って下さった様でした。

K君の大好きな「イッツアスモールワールド」風のマーチの曲だけでなく、ロックっぽい曲や、 ブルースっぽい曲なども気に入った様子で、お母様達もカッコいいとおっしゃってました。 何より、Kくんのご指名のホルンの音でテーマ曲を奏でる場面では、アコーディオンやマラカスもしっかり入っていて、希望通りになっていたそうで、安堵しました。

ただ、ある場面転換の一ヵ所だけ、音を抜く方が効果的ではないかとの意見がお母様から出て、K君も同じ事を思ったらしく、音を入れるだけでなく、逆に抜く方の効果も感じることができるなんて、素晴らしいなと思いました。 早速、編集で変えて頂く事を伝えました。   

さていよいよエンディングテーマの仮歌を聴いて頂くと、アレンジは気に入ってくれた様なのですが、歌詞が、これで完結ではなく、まだまだ続く感じにしたいとの事。元々K君が歌詞を作ることも考えていたので、では、どう変えるかとなり、k君自身が、「前へ」とか「続く」「まだ探す」「夢」などの言葉をドンドン出してくれました。

皆も一緒にアレコレ言葉を出してくれて、出てきた言葉を組み合わせてメロディに載せて歌ってみました。
それを聞いて、K君が首を傾げて「チョッと違う」とダメ出しをするのですが、この工程を何度も何度も繰り返しました。

遅くなったので、また改めようかなと思った時、K君が「冒険」「シンドバット」「いっしょ」などの言葉を出してくれました。それで方向が絞られて、やっとK君の納得がいく言葉がメロディと重なり、その場の全員も「あ、これだ!」と納得した次第です。

k君の言葉を選ぶこだわりや、そのもとにある強い意志に感動しました。最後に通して歌ってみたら、K君も一緒にシェイカーをノリノリで鳴らしてくれました。