コミュニケーション/操作
担当:小山
■活動の様子
・ビックマック(コミュ二ケーション手段の拡大):VOCAを天板に提示すると即時に右手が出てVOCAに触れ、ONにしました。
・赤・黄2スイッチVOCA(スイッチの1/2選択):これまで右方のスイッチの操作がメインででしたが、今回明らかに左方のアンパンマンイラストのスイッチへ視線が動き、さらに手指が左方に探索的に動くことが多かったです。左スイッチをONするのも可能になりました。
・ツリーチャイム(上肢操作の導入):目手の協応できていて、ソフトに触れていました。
・毛糸の環付チェーン引き(操作性の向上):アクリル毛糸による複数の環があることで、2指~4指が環にかかり、より力が伝わる様に引くことができている様子でした。
・円柱つかみ(つかむ):穴にあそびが多い銀玉落としのゴム付き穴に、円柱を入れて実施。円柱の角度、円柱の長さを調整することで、自力でつかむことができました。
・円柱つかみ(つかんで取り出す):つかんだ円柱を取り出すためには、指先にかかる突起が必要で、その大きさや形状の微細な違いにより結果が異なります。今回はきのこ型小が最も取り出せていました。
・スライドスイッチ本児の手に合うサイズ(方向性のある操作):ガイドにて引く操作の後、ご本人のみで操作の動きが出ました。スイッチの角度、動きの調整、肘援助を組み合わせながら方向性のある自発的動きを促しました。「押す」も経験できるように教材を工夫します。
・音付きボックス(意図的リリースを促す):手のひらを広く使って握ることができる物をアセスメント。入れ子に重りをつけた物が良さそうでした。物→口での確かめが多かったですが、リリースの芽生えを感じました。つかんだものを自分の思ったタイミングで離すことができることは、ものを穴に入れるへの土台となると同時に遊びのバリエーションも広げられる重要な活動です。
ものを手から離して遊ぶ(落としたり、投げたり、置いたりなど)活動はたくさんあり夢中になって取り組むことも増やせます。
※中盤からリラックスしてくると、ことばがけや歌に対して母音に近い短い応答的な発声がきかれました。