Wednesday 19 April 2023 OK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 お母様によると、卒業してから生活サイクルが変わって、少しお疲れ気味とのことでしたが、そんな中、先月のライブの動画をずっと見てくれているとのこと。有難い嬉しいことでした。
 特に、「赤いカプセル」の上映の部分を何度も繰り返して観ているそうで、ご家族以外の方達と一緒に観るのは初めてでもあり、他の人の反応にも興味がある様子とのことでした。演出として、エンディングテーマ曲を、出演者たちが動画に合わせて一緒に歌い始めたことにも驚いたそうでした。気付いてくれて嬉しかったです。

 それではと、まずは「青いカプセル」のエンディングテーマを聴いていただき、続いて「赤いカプセル」のエンディングテーマも歌ってみました。特に「赤いカプセル」の歌詞は、K君の納得する言葉を見つけるのに、お母様やヘルパーさん達と奮闘したので、特別な思い入れがあります。K君は、満面の笑みで喜んでくれました。

 次は何を歌おうかなと思っていたら、今回はお母様の一言で、みんなでハチ公バスの替え歌作りをしてみようとなりました。そもそも学校の音楽の授業で始まった替え歌作りだそうですが、第1作は先生の作った「Kの大好きなメトロホームウェイ」で、なかなかのお気に入りのようでした。せっかく習ったことなので、卒業してからも自分でトライしてみようと思ったそうです。
 ところでハチ公バスとは、渋谷駅から出発する渋谷区運行のコミュニティバスのことなのですが、それぞれバスの色が違う4つのルートがあり、替え歌も4種類作ろうとなりました。
 まずは「神宮の杜ルート」を走る青いバスの、気になる停留所や寄りたい場所、好きな名所などをK君が挙げていって、その中から単語を選んで歌ってみることにしました。ヘルパーさんもいろんな情報を集めて下さって、中でも驚いたのが、表参道駅は渋谷区ではなく、なんと港区にあることでした。インパクトがあったので、それも歌詞に入れようとなり、やっと作品ができました。歌ってみたら、K君も気に入ってくれたようで、まずは良かったです。
 ただ完成した後、第1作から新作9番まで続けて歌う時がやはり大変で、歌詞カードを読みやすくコンパクトに作り直すか、テーマごとに分けて編集するかした方が、今後も展開がしやすいかなと思いました。

 さて次回は、どのコースにしようかな。

Saturday 8 April 2023 MM

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 いつもの様にご両親とM君に打楽器を持っていただいて、「おもちゃのチャチャチャ」から始めようとしたら、なんと今回も、ちょうど直前に聞いていた曲らしく、歌い始めたら、M君は初めからニコニコでした。続いて、「南の島のハメハメハ大王」と「さんぽ」を合唱合奏。どれもM君のお気に入りの曲で、ニコニコと楽しそうでした。
 調子が良さそうなので、ここで、後半に始めようと思っていたウィンドウチャイムを使うことにしました。実は前回、お父様のスチールドラムを活かすと共に、M君のウインドウチャイムで始まる曲を「ドレミの歌」以外にもう1曲増やそうと、「大きなクリの木の下で」にチャレンジしたのですが、どうもM君を混乱させてしまったようでした。その一番の理由は、おそらくM君のウィンドウチャイムの後、M君の予想した曲とは違う曲が始まったからではないかと。
そこで、今回は逆に、全曲M君のウィンドウチャイムの音を合図に演奏を始めることにしました。ただ、何の曲が始まるか分からないので、まず一度「練習」として曲を聴いてもらってから、「では本番、チャイムをお願いします。」と毎回2回ずつ同じ曲を歌うことにしました。

 今回は「パプリカ」や「五匹のこぶたとチャールストン」などの「みんなのうた」系だけでなく、久々にブルースのレスポンスや、「Smile」など英語の曲もM君のチャイムで始めました。「Stand by me」では、一緒に歌っているお母様の顔を、M君がビックリしたようにジッと見ていたようで、お母様がしきりと照れていらっしゃいました。
 クイーンの「We will rock you!」の時は、一度練習で聴いてもらったものの、足拍子と手拍子のリズムだけの歌なので、ちょっとビックリしたのかもしれません。「では、チャイムをお願いします。」と言っても、なかなかチャイムを鳴らしてくれませんでした。それで、先にリズムを始めて、M君のチャイムが鳴ったら歌い始めることにしました。ところが、ご両親も私も足がつりそうになって、「まだ?」と聞いても、なかなかチャイムが鳴りません。M君は、興味を持ってジッと聴いている様子ではあるけれど、もしかしたら気に入らない曲だったかな?と思ったら、突然、強いチャイムの音が鳴りました。そこで、強めに私も歌い始めました。
M君は、曲中でもチャイムを鳴らしてくれて、ご両親も一緒に楽しんでくれた様子で嬉しかったです。

 今回驚いたのは、素早い動きでビックリするほど大きな音を鳴らしたことと、右手をチャイムの横で止めて、初めて左手をチャイムの下から触って鳴らそうとしていたところでした。ウインドウチャイムにも慣れてきて、手の使い方や力の入れ方など、M君なりにいろいろ見つけているのかもしれません。
 終わり頃に「ドレミの歌」を歌ったら、今までのパッと表情が変わる喜色満面ではなく、もちろんニコニコではありましたが、全ての曲がM君のチャイムで始まることを、だんだんわかってきたみたいでした。

 終わってから、「今日はいっぱいチャイムを鳴らしたから疲れたでしょう?」と声をかけたら、M君がこちらを見て、話しかける様に、延々といっぱい声を出してくれました。初めてのことなので感激していたら、お父様が「そういえば初めて見たけど、どの曲だったか、歌に合わせて唇を動かしているみたいだった。」とのこと。もし一緒に歌ってくれていたとしたら、本当に嬉しいことでした。

Tuesday 18 April 2023 ON

最新音楽情報

数学「分数」

SENSIM

 

【活動の様子】

最近のNewJeansのDitto の踊ってみた動画でいろいろな国から動画がアップされていることを紹介しました。

続いて、ONさんの右足で棒スイッチを操作するためのアームを堅牢なものに変えて試してみました(マンフロット ダブルアーティキュレーテッドアーム)。アームのブレがない分、棒スイッチの反応が良くなりうまく操作できる様子を共有しました。

次に数学の分数は、分母が異なる分数の計算をするために、「倍数」「約数」「「約分」について勉強しました。約分の説明の動画は前回と同様に英語の短い動画を用意したのですが、「約分」は英語で言うと「simplify the fraction」であることを事前に提示すると、真剣な表情で目前の動画を見ていました。主体的に注意を向ける仕組みとして、ただ簡単にする場合もあると思いますが、注意を向けるタネ(この場合はsimplifyということば)を仕込むことによってモチベーションが上がると考えています。

最後に右足で棒スイッチを操作してSENSIMで電車を運転しました。

 

Friday 31 March 2023 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 T君は先日16歳のお誕生日を迎えたそうで、まずは「Happy birth to you!」の歌でお祝いしました。続いて、ちょうど桜が咲いていたので、日本音階の「さくらさくら」も弾いてみました。すると興味を示した様子で、隣の椅子に座ってジッと私の手元を見ていました。そこで、何気なくT君の手を持って一緒に、この2曲をゆっくりと単音で弾いてみました。T君はじっと聴きながら興味を示した様子でしたが、途中で疲れたみたいに椅子の上で横になってしまいました。

 ブルースセッションも、今回は興味がなさそうで、お母様と一緒に座って、お母様がT君の手を持って一緒に弾こうとしたら、スッとやめてしまいました。一瞬電気ピアノにも興味を示したけれど、ほとんど音は出さずに、直ぐにカーペットの上に移ってしまいました。
 興味を持ってくれたところでは、「不思議の国のアリス」の映画挿入歌「何でもない日バンザイ!」は楽しんでくれたようでした。このところ学校での行事がずっと続いていたらしく、この日は全般的に少しお疲れのご様子でした。

 ただ、お母様が見つけた白黒動画のプレスリーの曲には大いに反応し、音楽としてはブルースからロックになりかけたところのロカビリーの初期みたいな軽快な曲ですが、プレスリーの、ドラムのアクセントに合わせたダンスが気に入った様子でした。意外にも、トトロの「さんぽ」が好きだというので、たまには子供らしい曲も聞くのかなとちょっとホッとしたら、イントロとエンディングだけ聞くとのこと。そういえば、エンディングに少し不協和音的な音階が入っていましたが、その部分が好きみたいだそうです。とても興味深い独特の聴き方をしている様子ですが、そういう部分を見つけ出すのが楽しいのかも知れません。感性と言うか聞き分ける耳の良さには驚きでした。

 お母様からいろいろお話を伺っていた最中、なんとT君がお母様のタブレットを自分の指で押しながら操作しているのを見て驚いたら、お母様によるとお気に入りの所へ自分でページ移動することもできるらしく、いくつかのボタンの内、どれを押せば画面が変わるかも知っているようだとのこと。
 これを聞いて、連弾の時にガンガン弾かないのは、一つ一つの鍵盤から一つ一つの違う音が出てくることを知っているからかもしれないと思いました。そして、自分の意志で画面のクリックする位置を選んでいるなら、鍵盤も選べるのではないかと思えました。これは、すごい発見でした。お母様が、「いつか音楽で自分を表現して欲しい」とおっしゃっていたことも理解できるような気がしました。単音の演奏でも、自分の意志で演奏できたとしたら、こんな素晴らしいことはありません。
垂直な画面のボタンを押すのと、並行にある鍵盤の上に指を落とすのとは、運動の方向性が違うのでコントロールが難しいかもしれませんが、楽器演奏の可能性を大いに感じました。

 最後に、クリスマスの曲を何かということで、「ホワイトクリスマス」を歌ったら急に元気になって、体を左右に振る例のダンスを始めました。楽しそうにしている様子を見て、最初にこの曲を歌えば良かったなと思った次第です。体調や気分によって興味は変わるかもしれませんが、クリスマス曲はどうも必須のようでした。

 次回は、鍵盤を弾くことの面白さや、今回できなかったリズム遊びにもトライしたいと思います。

Wednesday 29 March 2023 FKK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 Kさんが社会人になってから、この1年、しっかりと意志を持った表情を見ることが増えた気がします。この日はまだ寝ていて起きたばかりなのに、珍しく目がパッチリしていました。部屋に入ると、流行の音楽がかかっていて、Kさんの好みというよりヘルパーさんのチョイスかもしれませんがいろんな音楽に触れることは成長の良い刺激になるような気がします
 今までは、「お母さんといっしょ」系のお馴染みの曲を中心に歌っていたのですが、この前までは楽しそうに反応していた歌も、今回はあまり反応がありませんでした。もしかすると好みが変わってきたのかもと思い、少し曲調を変えてみるにしました。
 「正調 ぞうさん」のイントロなしで、いきなり「ブルース ぞうさん」を歌ってみたら、なんとニコニコして聴いてくれました。この曲は、あまり歌ったことはなかったのですが、ヘルパーさんが一緒にのってくれたからかもしれません。そこで、「Country road 」や「You are my sunshine」など、ポピュラーな英語の曲も馴染みの曲の間に入れて聴いていただきました。

 さて、Kさんの意志で音を出せる楽器として制作中の「Kさんホイッスル」は、前回は、握りやすい大きさと形ではあるけれど、やや硬いかもしれないというプラスティックのチューブ(ハンドクリームなどを入れる器)を使いましたが、今回はシリコンのチューブが見つかったので、早速使ってみました。
 まずホースを通してホイッスルの反対側にシリコンチューブをセット。最初は音がスースー抜ける感じで弱い音でしたが、ホースを抜いてホイッスルをチューブの入り口に直接ピッタリはめ込んでみると、「ピッ!」と音が出ました。
 Kさんも「ハッ!」と反応。プラスティックに比べて柔らかいので、Kさんの力でもギュッと握りしめると音が出やすいのではないかと期待しました。

 Kさんに持ってもらうと、柔らかくて弾力があり握り心地が良いのか、ウットリしながらずっと握っていてくれたものの、自分でギュッと握りしめて音を出すまでには、なかなか至りませんでした。弱い力でゆっくりと握ると少しずつ空気が抜けていく感じで、音にはなりにくいのかもしれません。
 でもヘルパーさんがKさんの手を持って一緒にギュッと握ると、「ピッ」となるのは楽しそうでした。そこで、歌と合わせて1曲、ヘルパーさんと一緒に「Kさんホイッスル」を鳴らしていただきました。
 Kさんは楽しそうでしたが、ヘルパーさんはちょっと大変だったとのこと。手のひらを広げたり握ったりの繰り返しは意外と疲れるようです。確かにちゃんと音を出し続けるには、それなりの力が必要ですが、まずは1回でもKさんが自分で音を出せたらと思います。それを合図に曲を始めることもできるし、自分自身の存在感がグッと増してくると思います。いわゆるファーストコンタクトは悪くはなさそうだったので、少しずつ練習して慣れてきたらできるのではないかと思っています

 そして、シリコンチューブに直接ホイッスルをセットする方法が一番良さそうなので、「初代Kさんホイッスル」のビニールホースを撤収しました。そしてネーミングを「Kxxxホイッスル」に進化。次回が楽しみです。

Sunday 26 March 2023 OK

読み聞かせ/目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ

担当:谷田部

■活動の様子
 今月も、元気で明るいK君と勉強できました。今日も絵本の読み聞かせから勉強に入りました。今回も楽しく勉強できました。

《読み聞かせ》
 前回に続き、導入には絵本の読み聞かせを行いました。今回は「ムーミンの誕生日」の絵本を読みました。私がムーミンバレーパークに行ったので、そのことを話題にできました。次回の学びサポートまで、ご自宅でも読んで欲しいのでお貸ししました。

《数量概念/算数》
 今回も円盤型はめを行いました。はめるのは上手になりました。右から順番に数を数えながら円盤をはめるようにアドバイスしましたが、左から入れていました。左右の認識が曖昧なのかもしれないので次回再挑戦します。やはり途中で一つ飛ばしてはめることがありました。円盤をはめるタイミングより早く数を数えるので飛ばしてしまうようです。操作性は向上したので、認識と結びつけて学習する段階になりました。

 次に正方形の木枠に、分割したパズルをやりました。「簡単から難しくなるよ」と伝えて、本人も難易度の違いを意識できました。2分割、4分割、6分割をやりました。はめることが上達しました。今回も強引に木片を押し込むことはなく、他の木片をずらしてからはめていました。

《立体構成》
 立体構成では、立方体の型はめです。分割した立方体、長方体の積み木を枠に収めて立方体を作りました。こちらも「簡単から難しくなるよ」と伝えて、難易度の違いを意識してもらいました。今回も枠に立方体を入れる時に、木枠を見てまっすぐに木片を入れていました。

《プリント学習》
 今回は、プリント学習する前に集中が途切れてしまいました。

■まとめ
 手指の操作性が向上してきたので、認識を強化する支援を加えています。右から、左からの指示を確実に受け止めるように支援を継続します。上下左右の感覚が2次元でも掴めるようになれば、文字の認識も良くなるのではないかと思いました。学習後の懇談で、ムーミンバレーパークが話題になりました。K君も行きたくなったそうです。K君にとっては、外出もこれからの人生の楽しみになると思いました。近くの日帰り温泉にお父さんと行くこともできたそうです。私が担任をしていた小6の頃から、会話も出来るようになったと話されていました。あらためて言葉がけの大切さを感じました。

Saturday 18 March 2023 OK

音楽

担当:石橋

■活動内容
 今回は、「クラリネットこわしちゃった」の替え歌の新作が2作もできていて、いきなり歌詞を見せてくれました。もしや手ごわい作品ができたのかもと思ったら、やはりなかなかの作品でした。替え歌は、創造力次第でいろいろ展開できるので楽しいものですが、言葉数が多すぎて上手くメロディに入りきらないと、実は歌うのがチョッと大変なことに。元歌のメロディーは知っているはずなのに、いつの間にかメロディーが変わってしまったり、むりやり押し込めようとすると次の言葉がはみ出してしまったりと、これがなかなか難しいのです。

 何度も同じところで詰まったり、なかなかうまく歌えないと、それが愉快みたいでK君はニコニコと笑っています。どうも意図的に長い言葉を選んでいるようで、いたずらっ子のように「これでどうだ?!」と言う風に見ているのかもしれません。
こちらも一生懸命になり、めちゃくちゃ早口でなんとかやっとクリアすると、お母さんやヘルパーさんも一緒に「できた~!」 と、大いに盛り上がりました。
この時ばかりはK君も、スッキリした感じで喜んでくれるみたいですが、お母さん達は、ハラハラしながら聴いていたかもしれません。

 それにしても、第1作目「Kの大好きなメトロホームウェイ」から始まって、「Kの大好きなVSE」、「オレの大好きな豪華客船」、「オレの大好きなビッグサンダーマウンテン」、「オレの大好きなフジヤマファミリー」、「オレの大好きなウェスタンリバー鉄道」と続き、今回の新作「オレの大好きな特急」と「オレの大好きな荒川遊園」を全部合わせると、なんと8番までになりました。新作ができるたびに、いろんな言葉の仕掛けが増えてくるようで、K君も楽しんでいることがわかります。

 4作目の替え歌に出てくる電車や船などの絵を、K君が絵の先生と一緒に描いたそうで、それらを並べて貼ってあり、一つ一つ教えてくれました。大好きな物を歌にして耳で聴くだけでなく、形として絵に描いて眺めるという繋がり方も素敵で、嬉しいなと思いました。

 さて替え歌のリクエストがもう1曲。こちらは鉄道唱歌の替え歌で、山手線の駅名を東京駅から順に一駅ずつメロディに合わせて入れていくというものでした。最初はゆっくり、だんだん早くしていくと、途中で脱線しそうになるハラハラ感が面白い様子です。この日は内回りだけだったのですが、内回りの後に外回りの替え歌も歌うと、よけいこんがらがって混線してしまいそうでした。

 卒業式の翌日で少しお疲れだったせいか、初めはいつもより表情が硬い感じでしたが、お気に入りの替え歌で少しほぐれた様子でした。「オレの大好きな○○」シリーズは、まだまだどんどんできてきそうで、どんな作品が出てくるか楽しみです。

Monday 27 March 2023 KS

最新音楽情報

日本史 飛鳥時代③

英語の歌の聴き取り Ditto

 

担当:奥山

 

【活動の様子】

アクションカメラの映像を見ながら、外の様子の話と本日の学習予定、奥山の近況等をお話ししました。

最初に最新音楽情報特別編。NewJeansの活躍が拡大している様子を動画を見ながら伝えました。学校の授業でも聞いているので、NewJeansの楽曲は耳になじんでいる様子でした。

続いて前回に引き続いて飛鳥時代の話。前回は、「次回は乙巳の変の後の別の勢力争い(壬申の乱)についてお話しする予定」とKSさんに伝えていたが、教材を作る過程で時間の流れとして、海外への出兵と朝鮮半島との関係(白村江の戦い)に触れる必要があると考えて予告と内容を変えたことをKSさんにお伝えした。

前回の学習で使った短いまとめの動画を視聴した後に今日の本題。百済の要請を受けて合計5万に上る兵士を船に乗せて朝鮮半島に渡り新羅と唐の連合軍と戦ったものの大敗北したこと、そして多くの難民が日本に渡ってきたことなどをKeynote教材を使って説明しました。最後にまとめの動画をお見せしたときに体幹に力が入って「そうなのか」「わかった」と話の流れがKSさんの中でつながった様子でしたので、そのことをことばにしてお返ししました。

最後にDittoの歌の聴き取りで、以前英語の歌に取り組んだように聞き取れる実感を感じていただけると思うと伝えて視聴しました。

KSさんは学校の授業でPPSスイッチを2台使って楽器の演奏に取り組んだ様子をおうかがいしたので、以前KSさんが授業で使った「メッセージメイト」を複数のスイッチで使ってみることを提案して、その時に切り出す「突っ込みのメッセージ」をKSさんのご兄弟にも協力してもらって(KSさんだったらきっとこう突っ込んでいるというご兄弟の予想をうかがう)、次回の学習の時にメッセージを構成することを奥山の宿題とさせていただきました。

Sunday 19 March 2023 MH

コミュニケーション/操作

■活動の様子

  VOCAを使った1/2選択では、一方のみにアンパンマンのイラストを載せ、歌の始めを録音。最初は、両手で両方のVOCAを操作していました。音声フィードバックよりも、触覚的な感覚に関心が向いている様子でした。 

 振動クッションを繋いだスイッチ操作では、スイッチをすぐに押し、クッションの振動にやや不快な表情。前回よりも意図的にOFFにしており、関係性の理解UPした様子でした。

 クッションを母に渡し、HさんがスイッチをONにしてマッサージをしました。クッションやお母様を繰り返し見ていました。お父様に交代し、マッサージ。クッションへの意識向上しました。ご両親が喜んでことばをかけられていました。アイコンタクトも向上していました。ご両親が「どうも」と頭を下げると、Fさんにも動きの模倣がありました。

 新しく開発したヤクルト型の筒抜きでは、5mmの白輪突起にちょうど手指がかかり、把持していました。軸から抜

 く動きが出ていました。最後に股付と左足の内股の間に筒をセット。手指にかかる部分があり、つかんで取り出すことができました。

 ボコボコ棒抜きの2球連結の握りでは、把持しようとするが、玉がやや大きいか、パワーも弱くうまく抜けず、卵握りでは卵の球面が手のひらにフィットするためか、ソフトに把持できていました。今回初めて抜けるまで把持できました。T字の握りでは把持する動きはほとんど出ませんでした。

提示したものを缶に入れる課題では、卵形のものでは卵に対して手指が良く開き、手のひらにフィットし、把持ができました。そして、缶を近づけるとスムーズにリリースしていました。内股にきのこを挟んで提示すると把持でき、意図的リリースも良好でした。

スライドピンポンスイッチは、テーブルを取って肘掛けに提示すると操作しやすい高さになりました。自分だけで取り組むと手首のみで下方へ動かすことが多かったです。肘を後方に下げる動きを他動的に繰り返した後再トライ。再び手首のみの操作で動きが止まると、肘からさらに下方への動きが出てONにしていました。今後も繰り返しこの設定で取り組んでいきたい課題でした。

Sunday 19 March 2023 TS

コミュニケーション/操作/文字

■活動の様子  久しぶりに父同席のためか、来所時より興奮した様子でかなり緊張が強い様子でした。右手が固定されていると左手指の操作が安定することから、隣に座っているお母様が右手を握った状態で実施しました。  挨拶のためVOCAを提示するとVOCAを操作しようという意欲があったのですが、緊張が強かったためVOCAの位置を上肢に合わせて調整しました。 絵カードの1/2選択では目前にやや離して2枚提示し、アイポイントでの選択を促しました。左方への視線の移動や定位が多かったです。正答は約50%でした。  次に繰り返しのある絵本読み。「あけて あけて この箱あけて」と録音し、箱の絵のページでVOCAを操作して読む活動を提示しました。関心が高く、操作のタイミングが早かったですが意欲的に取り組んでいました。  方向性のある連続的な(線)操作を狙いにした、スライド式ピンポンスイッチでは、始点への定位良好で、終点の理解もあり、方向性のイメージを持って動かしていました。持ち替えをしようとする時に、バーが手に引っかかり反対方向に戻ることが何度かみられました。  上記の活動の操作が良好であったことから次のステップへ。方向性のある動き書字へのステップとしてスライディングブロックL字カーブに取り組みました。始点の半球への定位も終点へのラインのイメージも良好でした。来室当初よりも情緒的に落ち着き、緊張も軽減したためイメージした動きができている印象でした。カーブは止まらずに進んでいました。 次にL字直角。カーブで経験したためか、直角部分で方向を変える見通しを持っている様子でした。 どんどん行きます。続いて動くドーナツパーツ入り絵本。人差し指を出すことができ、肘を屈曲した状態で拳を支えると、操作性が向上しました。本の位置を調節してドーナツの穴に指を入れると、自ら動かしていました。本人の動きと本を支持する介助者の援助により成功体験を積むことができました。  次に、ひらがな凸印刷カード「つ」なぞり。提示の後、すぐにトライしようとしていました。拳を支えている介助者によると、上肢の動きの方向性が明確に感じられるとのこと。そして、クレヨンによる書字。クレヨンを使用してガイド。今後、指に連動するような筆記具を探すことが宿題となりました。お母様は、指筆のトライを考えたことがあるそうです。毛の部分を改造すると良いかもしれません。  大きな運動で、字形イメージを作って、実際に書くときは自身の可動域にあわせた大きさで取り組むと良いと思います。