Wednesday 16 August 2023 OK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 少し夏痩せをしたようなK君でしたが、今日は、いきなり海の歌を歌って欲しいとのリクエストがあり、文部省唱歌の「うみ」(うみは広いな大きいな)と「海」(松原とおく、きゆるところ)を歌ってみたのですが、K君がイメージしていた海の歌とは違ったようでした。他の海の歌をお母様が探している間に、夏の歌でも良ければと、「サマータイム」を歌ってみました。お母様の好みのようでしたが、K君の反応は一瞬ニヤッとしたものの、やはり違うようでした。

 実は、今回初めて「レインスティック」という楽器をお持ちしたので、K君の聴きたい海の歌を探している間に、その楽器の説明をしました。諸説あるものの、発祥はアフリカと言われていて、偶然見つけた古い乾燥したサボテンを振ってみると雨の様な音がするので、中を見てみるとサボテンの針や小石が入っていたとのこと。その後、世界各地に広がり、インドネシアではサボテンの代わりに竹が使われ、ペルーなどの南米では今でも雨乞いの儀式に使われているそうです。
 南米に興味があるK君は、「へえ~。」という反応でした。お持ちしたのは、おそらくインドネシア製で、竹筒の内側を螺旋状に針のような竹が刺さっていて、その中をサボテンの刺や小石がシャラシャラとぶつかりながら落ちていくのですが、その音は本当に雨の音に聴こえます。勢いよく角度を変えると大きな音がしてドシャ降りの音ですが、ゆっくり角度を変えていくと優しい雨の音がします。
 学校にも、透明のプラスティック製の「レインスティック」があったそうで、この楽器のことは知っていたようでした。波の音がする大きなタンバリン状の「オーシャンドラム」も学校にはあったそうですが、聴きようによればレインスティックも波の音の様にも聴こえるよね、と言うと同意してくれました。

 お母様が「こんなのは?」と、プレスリーの「ブルーハワイ」の入ったCDを見せて下さったので、「ブルーハワイ」のメロディをピアノで弾きながら口ずさんでみました。k君が作ったお話「赤いカプセル」の中では、未来のK君がハワイで結婚式を挙げたくらいなので、ハワイアンのメロディは少しK君のリクエストに近づいたようでした。

 すると、やはりディズニーのリトルマーメイドの「アンダー・ザ・シー」が良いとのこと。ただ聴いたことはあるけど、恥ずかしながら、どんな曲だったか思い出せないでいたら、お母様がスマホで動画を出してくれました。その場でコピーするには難しいけど、全体の音と雰囲気が良かったので、そのまま、シェーカーを振りながらyoutube と一緒にコラボすることにしました。K君もシェーカーを鳴らしてくれて、ヘルパーさんはレインスティックをシェーカーのように鳴らしてくれました。私はシェーカーを振りながら、サビの所だけ一緒に歌いました。やっと、K君の思う海の歌が見つかって、Kくんも楽しそうでした。その場でリクエストに応えられなくて申し訳なかったけれど、動画とコラボするのも悪くないかなと思いました。

 今度は、ディズニー繋がりで「A Whole new world」を和やかに聴いていただき、前にK君とお母様が好きだったという「フニクリフニクラ」と「線路は続くよ何処までも」を歌いました。

 そしてお約束の「小さな世界~ジングルベル」に。
ただ今回、反応は何故か今一つで、ジッと遠くを見るように聴いていました。お母様が用事で席を外した時に、もう一度、ゆっくりとゆったり目に「小さな世界~ジングルベル」を歌ってみたら、少し笑ってシェイカーを振ってくれました。
 次に、先月一緒に作った替え歌「ハチ公バス」を4コース歌ってみました。「この替え歌は、よく頑張ったよね。」と、お母様。K君も、気に入った様子でした。
もうひとつ替え歌といえば、K君に教えてもらった鉄道唱歌の替え歌で「山手線」も。ゆっくりめに何周かしたあと、少し早めに1周、そしてもっとスピードアップして1周歌ってみました。やはり「東京」「渋谷」に比べて「高輪ゲートウェイ」の駅名が長いので、高速では難所なのですが、その様子を見てKくんはニヤニヤ。
 最後は、かなり早めに山手線2周して、なんとか脱線することもなく無事到着。終了となりました。