Sunday 5 February 2023 FKK

目と手の協応/文字/スイッチ

 スライドスイッチでステップバイステップを操作し、挨拶をして始めました。覚醒もよくどの課題にも集中して取り組めました。

・目と手の協応:ボコボコチェーンミニを右手につけて、最後のひと引きをKさんにやってもらいました。その後、左手にグリップの方を握ってもらい、両手を広げることでチェーンを引っ張ることに取り組みました。右手が机の表面の抵抗で動かしずらそうだったので、スライドスイッチの上に置いて動きやすくしました。この時、左手も内側に動いていたので介助し動かないように支えると最後のひと引きを自分の力で行うことができました。

 次に、ボコボコタッパーを一緒に何回か引っ張った後に、スライディングブロックに取り組みました。ブロックを上から押している力を抜くと、穴にすぐに入る位置に設定して、力を抜く課題に取り組みました。力が抜けないと次の自発的な運動を起こせないので非常に大事な取り組みです。じっくり待つと、力が抜けてブロックを穴に沈めることが繰り返しできました。

・凸文字なぞり:右肘を曲げた位置で力が抜けたので、その位置がニュートラルな場所だと仮定して、手を支えながら一緒に凸文字をなぞりました。今日も、人差し指を曲げたままの方が力が抜けていたのでそのまま第二関節のところで文字をなぞったとにわたしの手のひらにも同じ文字を書いてもらいました。Fさんの動きも確認できる場面がありました。次回はペンを持って手のひらにのせた紙に書いてみたいと思います。

・スライドスイッチによるiPad操作:スライドスイッチとワンショットタイマー、できiPad2をつなぎKeynoteで作った音楽スライドの操作をしました。このスライドは、20秒経つと動画が止まり、スイッチを押すとまた再開するというものです。最初は、右手を内側に動かすようにしてスライドしていたのですが、左手もよく動いていたので左手に変えて、途中からスライドではなく手を持ち上げて押すように操作していました。緊張が強い動きだったので右肘を曲げた状態の右手にスイッチを持ってきてスライドさせる柔らかい動きができように支えたところ、力の抜けた動きでスライドできていました。

最後に、ステップバイステップをスライドスイッチで操作して挨拶をして終わりました。

Saturday 4 February 2023 OK

目と手の協応/算数

担当:松本

・目と手の協応:ボコボコチェーンをいつものように、両手で交互に引っ張った後に円柱差しに取り組みました。直線配列のものと、面配列のものを混ぜて、1個から2個、3個から5個と増やしていく過程でいくつ円柱が足りないかや、逆に8個から5個、5個から3個に入れ替える場合にいくつ余分かを聞きながら進めました。文字盤で自分の考えた数を答えてくれ、ほとんど正解していました。

・算数:しばらく時間が空いていたので、分数の基本から復習しました。正方形の木の板をケーキに見立て、縦に割っていきます。二つに分たうちの1つが1/2、3つにわけた1つが1/3と確認し、次に、2/2、3/3のように分母分子が一緒だと1になることも木の板を嵌めながら確認しました。ここででは「1/1は?」と質問すると「0」と答えたので、1個のケーキを1個にわけて(分ないでそのまま)1個持ってくるてことだよねと補足すると文字盤で「1」と答えました。では、分数が0になる場合はいつだろうと問いかけながら、ケーキがもらえない、つまりケーキを持ってこないことだから、2個にわけたうちの0個や3個にわけたうちの0個だよねと説明し、分子が0になる時、分数は0になると説明しました。実は、分母が0になれないことも捕捉しました。理由は、ケーキを0個(ないもの)に分けるということはできないからと説明しました。

 次に、iPadのGoodNotes5に1/2と1/3と書きどちらが大きいと思うか質問しました。分母の数字だけに注目して、1/3の方が大きいと指さしで答えたので、板を見せて、どっちが大きいか聞くと1/2の方を指差して納得してくれました。同時に、分ける人が多いと自分の分のケーキが小さくなることを説明したら納得していました。他の分母でも分子を1にして分母だけを変えて、大きさ比べをすると大きい方を指差し正解していました。部屋に、たくさん人が入ったら、自分の使える場所も少なくなるのも同じことだよと伝えると納得していた様子でした。

 さらに同じ3個に分けた場合に数を多くするにはどうしたらいい?つまり自分のケーキを多くするにはどうしたらいい?と聞きました。しばらく考える時間を作った後に、木の板を使って、他の人の分も取ってくれば良いと説明しました。即ち分子を多くすれば良いと伝えました。ただし、その場合食べられない人が出てくるねと補足し、これは決して良いことではないねと伝えました。これも納得した様子でした。

Tuesday 31 January 2023 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子

 2ヶ月ぶりの来訪です。ベッドの上で、少し上体を起こしての活動となりました。
声をかけると、パッチリ目を開いてこちらにアイコンタクトをとってくれました。
 まずは紙粘土の作業。絵の具を混ぜてこねた紙粘土を右手、左手それぞれ交互に持ってもらい、のばす・引っ張る感触を。また、のびた粘土を目で追い「なになに?」と意外そうな表情をしていました。ハートの型で紙粘土を抜き、指先で型からはずしてもらいました。

 大野くんの切り抜きを選んでもらい、色紙にハートも並べて貼りました。この作業が終わるくらいには手指の緊張もとけてきます。毎回の大野くんの塗り絵、目線の先に写真を貼り、この色をここに塗るという確認をとりつつ塗っていくと、長い時間しっかりとクレヨンを握ることができました。一色塗り終わると満足そうな表情を浮かべていました。
 一緒に作った作品を眺めて活動を終了しました。

 

Wednesday 25 January 2023 OKN

読み聞かせ/目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ

担当:谷田部

■活動の様子

今月は体調が戻ったということで、元気なKくんと勉強できました。先月お渡した絵本も楽しく読まれたということです。今回は、ペースを上げて勉強に取り組みました。いたずらっぽい笑顔のKくんも復活していました。

《読み聞かせ》
 前回に続き、導入には絵本の読み聞かせを行いました。今回は「3つのお願い」と、「だいじょうぶだいじょうぶ」の2冊を読みました。「3つのお願い」は短いフレーズの文章だったので、Kくんは自然に復唱していました。元気になった分、集中力はiPad遊びに分散してしまいました。

《数量概念/算数》
 今回はまず円盤型はめを行いました。はめるのは上手になりましたが、次回は順番に入れていくことを意識してもらおうと思います。はめた数を数唱しました。いしけりの穴落としも数唱しながらやりました。スムーズに10個入れられました。
 次に正方形の木枠を分割したパズルをやりました。2分割、4分割、6分割をやりました。はめることは上達しました。今日は何もアドバイスしないで一人でやってもらいました。木片を斜めに入れようとしてはまらず、強引に押し込もうとしていたので、そこだけアドバイスしました。木片を真っ直ぐに入れることもできるようにしたいです。