目と手の協応/数量/ローマ字入力
担当:松本
■目と手の協応
・ボコボコチェーン:左右の手で交互にチェーンを引っ張りました。途中、左手で輪っかを握りしめはずしにくい場面があったので離すように介助するとチェーンの方へ手が動き引っ張っていました。
・ボコボコ蛇腹:伸ばすのも、折りたたむのも上手にできていました。
・ポップチューブ:ねじって取るものはめるのも上手にできていました
・石けり入れ:容器の蓋をねじりとり、中にある石蹴りを自分で出しました。容器の蓋を閉めるところは水平に合わせるところだけ少し手伝い後は自分で閉めていました。石蹴り入れは、こちらでスリットの位置を手首が外旋する様に調整すると右手で容器の側面を支えながら、外へ手首をひねって上手に入れていました。途中から石蹴りを2個同時に持って入れている場面もありました。次々に課題をこなしたいという気持ちはあったようですが、それが焦りとなり手のコントロールに影響して乱れることはありませんでした。
・ノブネジ回し:かつてテーブルや椅子のネジを回して外すことが大好きだったようで、すぐにネジを回しはじめました。2個以上のネジがついている課題は両手を使い一度に2個ネジを外していました。
■数量
・大きな円柱差し:見ただけで、アルミ円柱がいくつ入るか答えられました。
・円柱差し:3個穴の課題を終えて、使った円柱を5個穴の課題に入れる時に、いくつ足りないか質問すると、実際に円柱を3本入れて、残りの穴を指さしで数えてから2と伝えていました。
5個円柱を立てて提示する課題は、円柱差しの底が開いているので円柱を入れた後に、はみ出さないちょうど良い位置に調整することが左右の手と目を使い良かったです。行きすぎてはみ出たのを修正しようとしてまたはみ出るを何回か繰り返し、とても良い手のコントロールの練習になっていました。
・枠太体積パズル:ピッタリハマる立方体はすぐに入れていました。2分割は縦に入れるのが簡単なようで、その入れ方ではすぐに入れていました。次に自分で横置きで重ねる入れ方をしたくて、左手だけでなんとか水平にはめようとしていたのですが、持っている積み木がくるりと回り下向きになってしまいました。何回か繰り返しているうちに右手が出てきて積み木を支え水平にはめることができました。
斜めに2分割した三角柱ははじめ一つを寝かせる状態ではめていたのですが、二つ目がなかなかはめられなかったので自分で一旦枠から出して縦置きに直し2つともはめられました。一つを寝かせた課題にも取り組んでもらいたかったので、枠の中に一つを寝かせた提示して2つ目をはめる練習をしました。試行錯誤を続けて、最後少しイライラしていましたが、自分ではめられました。斜めの課題は特に重点的に取り組むと良いと思いました。
・数の棒パズル:2の枠、3の枠、4の枠に2の棒を敷き詰める課題を最初に行いました。どの問題も縦に敷き詰めて行きました。違う入れ方が思いつかなかったようでした。縦置きから横置きに、自由自在に入れ方を変えられることが空間モデルができた一つの目安になるかも知れません。
・凸文字なぞりと書字:書見台に友だちの名前の凸文字を順番になぞったあとクレヨンで紙に一文字一文字書きました。なぞるのも書くのも介助なして自分だけで行いました。
・ローマ字入力:貸し出してあるキーボードにWindowsパソコンを接続して、ローマ字表を自分で参照しながらワードを使いテキスト入力しました。先程書いた友だちの名前とスクールバスコースを打って、一緒にマウス操作して印刷して本日の学習を終了しました。
ローマ字表のプリントアウトする時間も、パソコンを立ち上げる時間も最後お母様との次回の打ち合わせの時にもとても落ち着いて待っていました。以前に比べると大きな変化で、目と手の課題に取り組むことで状況把握のための予測モデルも形成され、見通しを持てるようになっため落ち着いてきたのではないかと思います。