Saturday 25 June 2022 (OK)

文字入力/目と手の協応/算数・数学

担当:松本

作成したキーガードを試すところから始めました。呼吸も身体の緊張も落ち着いていてゆったりと課題に取り組めました。担任の先生も学習の様子を見に来てくれました。

■文字入力

・指伝話文字盤キーガード試し:前回紹介したアームと共にiPadとキーガードを挟み込み文字を打っていきました。途中iPad の位置をお母様と共に調整しながら良い位置に固定しました。タッチ調整もして連続打ちが出にくいように設定しました。文字配列が通常使っているトーキングエイドと違い、戸惑っている様子でしたが好きな鉄道の名前など試し打ちしてくれました。比較のためにトーキングエイドも使用したのですが、やはり使い慣れているトーキングエイドの方が指の動きも良かったです。よりシンプルなデジタル文字盤ということで他のものを試しましたがトーキングエイドを使用した方が良いという結論に本人も保護者も達しました。やはりアナログの木枠文字盤は一番使いやすそうなので、トーキングエイドの配列によりなれるために同じ配列の木枠文字盤と透明のキーガードを作成しようと思います。

■目と手の協応

・ボコボコチェーン:提示するとすぐに左右の手が交互に出てきました。

・円盤はめ:3個直線と5個面に取り組みました。「ぱっと見いくつ?」の課題にも残りいくつの課題にも正解していました。円盤を渡すと、はめ板の上において小指や親指で滑らせて穴にはめていました。

・高さ・重さ・長さ:高さの筒を提示して円柱がいくつ入るか聞いた後、実際に円柱を筒の中に入れてもらい、次に円筒の中にある円柱を自分で持って袋に入れて、右手で持って重さを確認しました。最後は、長さの確認のため、横に伸びたはめ板に円柱をはめていきました。それぞれの数が、高さ・重さ・長さと繋がるように毎回取り組んでいいます。半径60mm、高さ30mmサイズの円柱は自分で握っても持ち上げられ操作しやすそうでした。

■算数・数学

・分数の導入:正方形、円を2、3、4等分した構成課題(パズル課題)で1/2、1/3、1/4などの分数の意味成り立ちについて手で操作しながら学びました。途中正方形を斜めに切っても、やはり1/2になることをパズルをはめながら確かめました。そして、いろんな分け方をしてもいいが一つ一つのパーツがぴたりと重ならないといけない(等分)ことを学びました。ただし、よりシンプルに考えるために縦に切っていく方が良いことを伝えました。全部集めると1になる、分母分子が同じ数だと1になる、分母分子が同じ数なら全て同じ数1になることまですぐに理解できた様子でした。正方形の縦割りモデルの下の方だけをとってきて、目盛にしたらより考えやすいことなども目の前でパズルから紙に目盛を移し書きしたことですぐに分かったようでした。プリント学習に繋げられるように担任の先生に見本おプリントを渡しました。

 引っ掛かることなくどんどん理解できていることが嬉しかったようで、自分のことを指差ながら自分で考えて理解していることを何回も伝えてくれました。表情も内容が腑に落ちたようで満足そうでした。

 次回は、分数の大小、同分母の足し算引き算に進みたいと思います。