Tuseday 1 June 2021(FKK)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

今回は2回目の訪問。暫く間があったので覚えていてくれるかなと思いつつ、まずは始まりのご挨拶を。

前回、iPadの楽器アプリを利用して、ドラムでシンプルな8ビートを鳴らしたら興味を持ってくれた事もあり、年齢的にロックっぽい曲も聴かせたいとの事でしたので、早速リズムの話をしながらチャレンジしてみました。

私がベースドラムを2回、ヘルパーさんがKさんの手を持ってスネアドラムを1回、そして1拍休みという、例のクイーンの「We will rock you」のリズムです。

リズムに合わせて私が歌っても、今回は、あんまりKさんの反応が無い様子でした。

そこで画面を変えて別の楽器を使ってみる事に。

ところが、ストリングス(複数の弦楽器)の音に一瞬わずかに表情を変えたものの、ピアノも、ギターも、お琴にも興味がなさそうな感じでした。

今回は、途中で軽い発作もあり、体調とタイミングが合わなかったのかも知れません。

今度は本物の打楽器に触ってもらい叩き方を説明した後、エイサー太鼓をヘルパーさんと叩いてもらいながら、「5匹のこぶたとチャールストン」を。

続いて、最近91歳で亡くなった絵本作家エリック・カールさんのお話をしたら、ちょうど「はらぺこあおむし」の絵本があるとのことで、それを見ながら、「はらぺこあおむし」の歌をお聴き頂きました。

体調や気温のせいか、前回よりKさんが眠たそうな感じがしたので、静かなバラードを2曲、

「A whole new world」と「when you wish up on a star」を歌ったら、

ヘルパーさんから、両方とも知ってる曲だけど、日本語の曲をとの事で、今回初チャレンジの「パプリカ」をお聴き頂きました。ヘルパーさんが振り付けも知ってるらしく、Kさんの手を持って踊ってくれました。

賑やかな曲でしたが、馴染みのある曲とのことで楽しんで頂けたでしょうか。

Kさんにとって馴染みの曲と言えば、なんといっても嵐の曲。

続いて、嵐の「ハッピネス」を歌い始めたら、突然、隣の部屋からお母様が現れて、ビックリ。ちょっとだけ一緒に歌って、そのままKさんと力強いスキンシップをしてから、お仕事に行かれました。「娘がいやがるから。」と、あえて顔を出さなかったそうなのですが、なかなか複雑なお年頃なのかも知れません。

さてヘルパーさんのリクエストで、ノリの良い曲をとのことで、

「Stand by me」や「You are my sunshine」、それから「ブルースぞうさん」なども歌ってから、

おしまいのご挨拶。

今回のKさんは、だいたい横を向いているか目を閉じていたのですが、最後は正面を見てくれました。

何か言いたそうな感じがしたのですが、残念ながら読み取る事が出来ず、せめてもと、透き通った美しい彼女の手を取って、お礼を言いました。

ヘルパーさんによると、火曜日は「嵐祭」で、ずっと1日中、嵐のCDをかけている「嵐の歌の嵐」だそうです。そう言いながら、CDを聴かせてくださいました。

イントロからカッコいいリズムで、かなり凝ったアレンジの上、超一流のミュージシャンがサポートしている様子。

次回は、嵐の「嵐」をリクエスト頂きました。

これを一人でどう演奏するか難問ですが、Kさんに楽しんで頂けるようにガンバリマ~ス!

 

Thursday 3 Jun 2021(KM)

英語の歌の聞き取り スイッチ操作の相談

担当:奥山

<活動内容>

遅ればせながら中学校入学おめでとうの気持ちを伝えて、近況を報告しました。

KMさんの最近取り組んでいることや興味のあることをおうかがいした後、英語の勉強のやり方について説明しました。候補の4つの曲について説明して、KMさんに選んでもらうことにしました。

選んだのはBTSのDynamite。大きな声を出して教えてくれました。すでに学校の勉強でも最近BTSがアメリカで1位を獲得したButterを聞かせてもらったということで、Butter教材もニーズがあることがわかりました。

KMさんはKeynoteの画面をじっと見て聞き取りに集中している様子でしたが、1番の歌詞が終わる頃に「難しい」と伝えたかった様子で声を出して教えてくれました。最初は難しく感じるけど、何度か聞いているうちにうまく聞き取れるようになるとお伝えしました。

今回、KMさんが今興味を持っているコミック(鬼滅の刃)を読めるようにして欲しいという宿題をいただきました。

スイッチの操作については、棒スイッチやシンプルタッチスイッチ(システムデザインラボ)の操作についてお話ししました。

また、家族がそばについていなくても勉強できる「動画教材」のニーズに関しても教えていただきました。

2時間ずっと集中して取り組んでいました。

Wednesday 26 May 2021 (ON)

体の取り組み、スーパームーンと皆既月食、数学「減法(合成と分解)」、鉄道運転シミュレーション(スイッチ操作)

担当:奥山

<活動内容>

今日はスーパームーンで皆既月食の日。学校の授業でまだ勉強していないと教えてくれたので、スーパームーンと何か、皆既月食とは何かをKeynote教材で説明。今日はYouTubeで皆既月食ライブがあるので、家の中からタブレットを使って見ることができることをお伝えしました。

体の取り組みは「RADWIMPS」の楽曲。前回の続き。大学生が中高生に聞かせたい楽曲としてRADWIMPSを進めた理由の話。

新しい震動スピーカー(EWA A109)は2つ並べてステレオで聞こえることもあって、ONさんはiPadのRADWIMPSのMVに注目して視聴していました。手足を触ると、左手の親指と右足首がよく動いているのがわかります。

数学は前回の続きで減法の仕組みについて。加法も減法も3つの数の組み合わせ(例えば8と5と3のような)を知っていると計算が楽しくなることを、前回と違う図で(改良して)Keynoteの画面に示して示すと、どんどん見せて欲しいと目を動かして教えてくれました。3つの数の組み合わせには自信がある様子なので、次回は減法の式に取り組むことを約束しました。

次に、英語とスイッチで鉄道運転シミュレーションとその他の3つから選んでもらうと、早くスイッチを用意して欲しいと目を動かして催促。

今日は左手の親指にタッチセンサースイッチを程よい間隔で設置するために、微動雲台にスイッチを載せて微調整して、その様子をONさんにiPadの画面で見ていただきました。すると親指のよく動くこと。普段は姿勢の関係で自分の手指を直接見ることが難しいのですが、カメラで様子を捉えてiPadの画面で確認することは考えている以上に当事者のお子さんにとってはわかりやすかったり調整しやすいのではないかと考えています。今までで一番的確に動きを調整されていたように感じます。運転シミュレーションの結果としても二駅定位置に止めることができたという快挙を成し遂げて本日の学びを終了しました。

 

Sunday 23 May2021(FK)

目と手の協応/算数/文字

担当:松本

覚醒はよく、痰も少なく最初から最後まで集中して取り組んでくれました。
学習が終わるとすぐに目を閉じ休んでいました。お母さまから、終わってすぐ寝ることはないので集中して頭を使っていたことがよくわかったとコメントをいただきました。
■目と手の協応
iPadが画面にアクションカメラで撮った手元の映像を映すとずっと画面に注目して課題に取り組んでくれました。
・ボコボコタッパー:手首をひねり最後のひと抜きをしてくれました。
・ボコボコチェーンミニ:準備している段階からよく手が動き何回か引き抜いてくれました。


■算数
・円柱差し6cm直径:最初に筒に一緒に入れ1個の高さ、2個の高さ、3個の高さを確認した後に一列の円柱差しに円柱を移していき
 ました。高さという量と数を対応させていきました。時折声を出して納得している様子でした。
・円柱差し3cm直径:パッと見いくつ穴があるか?円柱を指していきながら残りいくつあるか?の質問をしながら進めていきました。
 1個?2個?3個?と聞いていき、まばたきや声などの合図を読み取っていきました。正解と違うところは手で一緒に穴を触りながら数
 えていきました。円柱差しは、穴に円柱をセットした状態で握ってもらい、手を離すことで円柱が穴に入るように支援しました。カチ
 ッと入れている実感があるようで入ったことを何回か声で知らせてくれました


・数の棒:2の枠や3の枠を使って1+1、2+1など足し算をiPadのスライドと数の棒で実感しながら学んでいきました。手も動かして棒をはめる場面もありました。説明も真剣に聞いている様子でした。数の棒の学習と円柱差しの学習をつなぐ補完教材の必要性をお母さまと話しました。数字の文字なぞりや、円柱差しとの関連、あれも2、これも2というような数量量概念の定着をはかるような学習スライドも作成することをお約束しました。
■文字
・いつものように、どの行を練習するか選択版でたずねていくと、「さ行」で瞬きで合図を送ってくれたので「さ」から順番に立体コピーで作った凸文字をなぞっていきました。時々伝わる指の動きもよかったです。本日練習した中で一文字私の掌に書いてもらいました、「せ」か「さ」だと思ったのでどちらから凸文字を提示しながら聞くとどうも「せ」らしかったですがなぜ「せ」を伝えたかったかまでは残念ながら今回は読み取れませんでした。

Saturday 22 May2021(OK)

目と手の協応/算数

担当:松本

■目と手の協応

持参した高さの調整できるカットアウトテーブルで操作しやすい姿勢を作り始めました。

・ボコボコチェーン:いつも通り左右の手を交互に出して引き抜ききっていました。

・ボコボコチェーンミニ:グリップの方を左手にセットすると右手で輪をつかみ抜き切っていました。

・ボコボコレバー:上下左右とも始点から終点まで、レバーを離さず動かしていました。

・細い筒抜き:テーブルの様々な位置に置いてどの位置でも滑らかに真上に引き抜いてくれました。

・ボコボコ筒抜き差し:差すことも自分でできていました。筒が操作するのにちょうど良い大きさでした。

・円柱差し:ぱっと見いくつ?残りの穴いくつ?と質問しながら円柱を入れて行きました。質問には全て正解していました。円柱は小指と人差し指で握れるように渡すと手首を動かしながら自分で穴に入るように調整して入れて行きました。手首の動きが滑らかでよく操作できていました。

■算数

・13-7:iPadを使いKeynoteのスライドを見ながら数の棒を用いて確認していきました。13を10と3に分けて10-7を先にして残りの3とたすという、引き算なのに足し算が出てきて混乱するのではとの心配がありましたがその場では計算の仕方を理解し納得しているようでした。

・10までいくつ?:繰り上がりの計算のウォーミングアップとして数の棒を用いて確認していきました。計算式との関連をわかりやすいスライドで提示する必要があると感じましたので7+3=10,10-3=7など10の合成分解に特化し、数の棒と連動した新しいスライドを作成する予定です。

・10までの数の引き算・足し算総復習:数の棒でパターンごとに確認していきました。特に7−4のパターンが混乱するようでした。数の棒を使うと納得してくれるので今後は、フラッシュカードなどで定着を図ると良いとお話ししました。5の合成分解、10の合成分解は、数の棒でウォーミングアップして、フラッシュカードで確認。躓いたら数の棒で確認というスタイルで家庭学習を進めていけるようにお話ししました。支援者用にフラッシュカードの後ろに躓いた時の説明の仕方も印字しようと思います。

 

Wednesday 28 April 20121 (ON)

体の取り組み、数学「数直線」「減法」、鉄道運転シミュレーション(スイッチ操作)

担当:奥山

<活動内容>

体の取り組みは「RADWIMPS」の楽曲で。iPadの画面と新しいステレオの振動スピーカーでMVをじっくりと視聴していました。

以前のやりとりでONさんが数学が好きで自信があることを聞き取って以来、本格的に数学に取り組みました。

昨年度は加法の計算に取り組みました。繰り上がりの計算や3つの数の計算に取り組んで、今回は減法の紹介。

最初に、加法の計算と数直線上の矢印の動きをiPad上で確認して、今回数直線を紹介した理由を説明。そして3つの数の組み合わせ(例えば6と3と3のような)のバリエーションを紹介して、この組み合わせを覚えていると、計算するのではなく、組み合わせを思い出せばよいことをiPadで示しながら勉強を進めました。

今回もものすごい集中力でした。

次に、英語の学習、スイッチで鉄道運転シミュレーション、スイッチでサッカーのシュート、それ以外の4つの選択肢から取り組みたいメニューを選んでもらいました。

うーん、どれもやりたいけど、大好きな鉄道運転シミュレーションだ(奥山はONさんの鉄道好きに応えて「鉄道」の教材を作っているうちに、結構詳しくなってしまいました。この日ONさんのお宅に行く時にも、「京王線、久しぶりの馬車軌間」と思いながら電車に乗りました)。

鉄道運転シミュレーションで使っているのは、SENSIMという無料アプリです。完成度が高いだけではなく、ユーザーが参加して運転できる路線が増えていくのが魅力です。そして最近登場したのが京王線。

マスコンのアクセルは「シンプルタッチスイッチ2」を手の親指でBluetoothボックス経由のiPadのスイッチコントロールのレシピ(カスタムゼスチャー)で操作して、ブレーキはPPSスイッチのピエゾセンサーを足の甲に貼り付けて、iPadタッチャー経由で操作できるように設定。

ONさんは時間いっぱいまで電車のアクセルとブレーキを操作しながらiPadの画面をじっくり見つめていました。

次回は減法の続きをお届けする約束をして終わりました。

Saturday 1 May2021(FKK)

美術

担当:三輪

SHJ学びサポート初のzoomでつないでオンライン活動でした

<活動内容>

事前に画材(画用紙、折り紙、型紙など)道具類(クレヨン、スティックのり、ボンド)を郵送、はじめに送ったものの確認しました。

・その1-大野くん塗り絵、画用紙の大野くんに絵の具で色を塗る、三色の絵の具から選んでもらう、大野くんカラーの青からスポンジにつけて画用紙に塗る、次に黄色、最後に赤で塗る、折り紙を選ぶ、何度か目の前に示して、お母さんが指で確認、結局黄色のチェックの折り紙を選びました。お母さんと一緒にくしゃくしゃに丸めてちぎる作業をする、ちぎった紙を画面に貼る、作業後、ブレイクとして嵐のyoutubeを一緒に見る、こちらの音量コントロールがうまくいかず聞き取りにくかったようでした。

・その2-それぞれの嵐のメンバーの絵が描いてある小さい折り紙に色を塗る、Fさんはそれぞれのメンバーに思い入れがあって、お母さんに反応しながらやりとり。五人分塗って、貼り合わせて紙風船を作る、ひもと鈴をつける、目の前で音をならして確認して眺める。
おしまいの挨拶をして、画面のむこうで手をあげる様子が印象的でした。

Fさんの見やすい環境、作業しやすい姿勢についてお話しがありました。今日のような作業は座っていたほうが本人がやりやすかったのかも知れません。オンラインの場合の本人と画面の位置、どの端末にするか相談しながら進めていけたらとのことでした。

引き続き、目で見て、好きなものを選ぶこと、手指を動かして感触を感じる体験を重ねていきたいと思います。今回は目の前の作品に反応し、作業を楽しむ様子が感じられたように感じました。画面越しでしたが定点でFさんの表情をみることができてよかったです。次回はリアルにお会いしての活動にしたいです。

Saturday 1 May2021(MM)

視線入力/目と手の協応/数量/

担当:松本

<活動の様子>
 痰が多く吸引しながらも、最後まで集中を切らさず取り組んでいました。

■視線入力(Tobi 4c)
・「視線入力」という言葉を聞いた瞬間に目がパッと開き、「それを待っていた」ということ伝えてくれました。
最初、画面との距離が遠かったようで、視線が上の方へ集中していたので、画面を近づけると視線が画面全体に広がり、全ての風船を割るパーフェクトゲームも達成していました。射的ゲームの動画での視線アセスメントでもなかなか左にいかない視線をなんとかしようと、全身を動かし対応しようとしている様子も見られました。またターゲットが、本当に左側にない場合でも本当にないか確かめに行くような視線の動きも見られました。
今日は、右側が見やすそうでした。次回は、風船の色のコントラストをよりあげようと思います。


■目と手の協応
手元が見えるようにカメラとモニターを設置して開始しました。モニターによく注目して手元を確認していました。
・ボコボコタッパー:伸ばした右手を上に引っ張る動きでチェーンを勢いよく何回も抜いてくれました。
・ボコボコタッパーミニ:最初に左手で握り右手で引っ張る設定をしました。一回で引き切れない場合も、一旦手を前に戻すなど工夫して抜き切れるまで取り組んでいました。


■数量
・直径50mmの円柱:手のひらの上に一個ずつ置いて1個の重さ、2個の重さ、3個の重さを感じていきました。その後、それぞれの高さ円筒に入れて1個の高さ、2個の高さ、3個の高さを確認していきました。
・円柱差し:ぱっと見て穴がいくつか聞いていくと自分で選んだ数のところで声で合図をくれました。円柱は、穴にセットすると手を離して入れていきました。残りの穴いくつか問題も、穴に指を入れて確認しながら進めました。

■凸文字なぞり
今日はどの行を練習したいか順番に聞いていくと「か行」のところで瞬きで合図をくれました。一通り練習してから、練習した文字の中で手の平に一文字書いてもらうと「か」カーブのところを上手な動きで書いてくれました。

■ 次回活動予定
 7月10日(土)13:00ー

Friday 23 Apr 2021(OC)

美術

担当:眞鍋

■ 活動の様子

今日は、覚醒が低くかったため、手でトントンと作るはずのフォトフレームをお母様と作りました。次回上手く覚醒があったら再度チャレンジしてみたいと思います。

Processed with MOLDIV

 

 

 

Sunday 11 Apr 2021(SY)

目と手の協応/数量概念/算数/文字/国語

担当:松本

■活動の様子

 並んでいる教材に、これといって手を伸ばしていて学習に対するやる気が伝わってきました。青い壁を背景にして上下調整できるカットアウトテーブルを使用しS君のあいさつでスタートしました。覚醒も良くとても意欲的に取り組んでいました。

・ボコボコチェーン:右手で手繰り寄せた後に左手が出てきて左手手繰り寄せで抜き切りました。
・ボコボコ筒ぬきさし:棒に付いている凸凹部分がノイズになって筒の数ではなく、くぼみの数を数えて答えているというお母様のアドバイスを受け、すぐにノイズのないアルミ筒入れに切り替えました。すぐに高さと数がつながって正しい数を答えくれました。ボコボコの凹凸のフィードバックが有効な場合もありますし今回のS君のケースのようにノイズになる方もいることに気づくことができました。
その後アルミ筒入れから一列のアルミはめへの移しをしながら自ら「本当に2だ!」と高さ(量)と数のつながりを実感していました。
これらの経験が、揺るぎない数量概念を作り算数・数学の分厚い土台になるはずです。


「他にもやっていい?」というSくんの言葉に支えられながらどんどん課題に取り組みます。

・アルミ円盤・アルミ円柱:ぱっと見いくつ問題は、8個穴面並び以外は指で数えずすぐに答えられました。「これで5だー」「本当に5だー」などの数を実感している様子が見られました。はめ板を縦にしても横にしても、面状に穴を並べても全部5ということも一緒に確認しました。
残りの穴いくつ問題は、穴を指で数えて正確に答えてくれました。

・数の棒平面構成:2の枠と2の棒を渡すと棒を縦にしてはめ込んでくれました。クリエイティブですね。その後4の枠に2の棒4本で色々なはめこみをしてもらいました。同じはめ型になる時には最初だけヒントを出すと自分で残りの棒をはめ込んでくれました。


・数の棒残りのスペースにどっちの棒が入る?:最初は、実際にはめてみて確かめながら取り組んでいましたが、「隙間を触って、棒も触って入りそうな方を入れてみて」と伝えると触っただけではまる方の棒を選んでいました

・数の棒1本いらない問題:枠にぴったりハマるように棒を入れていった時に、1本だけ棒が余る課題です。試行錯誤的に枠にはめながら要らない棒を渡してくれました。迷った時は、「一回全部出してみて」と伝えるとぴったりハマるまで根気よく取り組んでいました。素晴らしいです。

・数の棒と数のつながり:1から5までの数の棒の下に1の棒を入れていき何個分か確かめました。「本当に5個入った!」と言いながらそれぞれの棒が1の棒の何個分か実感できた様子でした。

・数の棒5までの数の足し算:暗記して分かっている足し算を具体物で丁寧に確かめていきました。棒を枠に右から左にはめる動作と「たす」という演算がつながって理解できていました。

・数の棒10までの数:5+1〜5+5まで5を基準にして10までの数を確認していきました。すぐに正解を伝えてくれました。以前はブロックを使っていたが、線がついているので指で数えて答えを出していたとお母様が教えてくれました。区切れ目がないつながった棒を使わないとその都度1から数えていく「数え算数」になってしまう可能性があることを再確認できました。例えば、2という量を直感的にまとまりとして把握するためにはバラバラでなく、つながっていないといけません。区切れ目があるとそれがノイズとなりどうしても数えたくなってしまいます(前述のボコボコ筒抜きと同じ)。
次回は、5+2、5+4などランダムに数の棒で質問していくのが良いと思われます。

・ひらがな字形要素のスライディング:滑らかに円盤を動かして全ての課題を達成していました。

・凸文字なぞり:字を書く時や文字をなぞる時は書見台を倒し気味にすると良いこと、なぞる文字は中心より利き手側に提示すると良いことをご本人とお母様に伝えながらなぞっていきました。「な」や「ぬ」の丸の部分がくるっと回れない時には、こちらで指をガイドしながら取り組みました。このような時に「ひらがな字形要素のスライディング」で培った動作のイメージが役に立っていました。