Wednesday 7 December 2022 FKK

音楽

担当:石橋

■活動内容
 今回は、Kさんはまだ寝ていたのですが、わざわざヘルパーさんが起こして下さって、ベッドから車椅子へ移動して下さいました。

それでも最初は目を閉じたままでしたが、クリスマスの曲を何曲か聞いていただきました。Kさんは時々ニヤッとしながらも、目を閉じたまま半分寝ているようでした。

そのまま、いつものように打楽器を並べて、いつもの歌を歌っていると、ヘルパーさんが「ほら、起きて、起きて。」と打楽器を鳴らして起して下さるのですが、発作が出たので、少し様子を見ながら進めることにしました。それでも後半は、だんだん目も覚めてきて、お気に入りの「南の島のハメハメハ大王」や「森のくまさん」はニコニコ楽しそうに、そして唯一短調の曲「君をのせて」ではジッと聴いてくれていました。

ヘルパーさんに、前回お渡ししたパイプホイッスルのことをお聞きしたら、時々練習もして下さったようなのですが、空気を送るところが大きくて硬いので、やはりKさんの手では少し難しいとのことでした

前回試していただいた時に私も感じていたことなので、今回は水風船を膨らますミニポンプをお持ちしました。これなら、少し柔らかいのでKさんの力でも押せるかなと思った次第です。

合わせてみると、大きさは前とあまり変わらないのですが、材質が厚いゴムから薄いプラスチック素材に変わったので、握る時の抵抗が少なく、Kさんの手を取って一緒に押してみたら、いくらか押しやすくなった気がしました。その分、音は小さくて柔らかくなりましたが、その音にKさんはハッと反応していました。

歌に合わせて、ヘルパーさんと一緒に「ピッピッ」と音を出してくれたのですが、手の感触と音が気に入ったのか、なんだか楽しそうでした。ただ、一人でギュッと握って音を出すのは、まだ難しいようです。もう少し小振りのものがあると良いかもしれません。シリコンのチューブが握りやすいかもしれないと聞いたので、次回はそれを試してみようと思います。

Kさんが、1回でも自分の意志で音を鳴らせるようになったら、楽器としてセッションできるのではないかと思っているのですが、ヘルパーさんがとても積極的に練習して下さって嬉しかったです。ちなみに、この楽器は仮名「パイプホイッスル」でしたが、これからは「Kさんホイッスル」と命名することにしました。

来年は、Kさんが自分で音を出せるようになったら良いなと思います。今年もお世話になりました。来年も、どうぞ宜しくお願いいたします。

Saturday 17 December 2022 FK

目と手の協応/スイッチ操作/コミュニケーション

担当:松本

久しぶりの活動でした。体調が戻り、バギーから車椅子での座位が取れるようになっていました。バギーに合わせて作ったテーブルでしたが車椅子材の方が高さがぴったりでした。書見台と組み合わせてとても良い学習姿勢が作れました。

<活動の様子>

■目と手の協応

・ボコボコチェーン:ギリギリチェーンが抜けないところまで、プラスチック容器の方を介助者が引っ張り最後のひと抜きを自分の動きで取り組みました。久しぶりだったので手の動きがなかなか出なかったのですが、何回か自分で引き抜くことができていました。

・ボコボコチェーンミニ:右手で握り左手で引っ張りました。机が大きくなったため、チェーンが長すぎて引き抜くことがむずかしまったですが、2回自分で両手を広げ引っ張っていました。

■スイッチ

・振動クッション(スライドスイッチ操作):新作スライドスイッチのマッチングをしました。今日は左手が動いていたので左手を斜め左下に引く動きに合わせてスイッチを設置しました。スイッチを若干斜めに立てた方が動きが出やすかったのと、手首を持ち上げる介助をすると手の動きが良くなっていました。ただ意図的な操作までには至りませんでした。

・iPad(スライドスイッチ操作):同じく左手のスライドスイッチでNiziUの20秒のストップアンドゴーkeynoteスライドを操作しました。20秒経つと動画が停止し、押すとまた動画が始まるものです。iPadの画面にはよく注目していたのですが、スライド操作は難しかったようでした。

・iPad(空気圧スイッチ):今度は、右手に空気圧スイッチを設置して、奥山支援員の作った11月の新着ミュージックのスライドを進めました。スライドスイッチよりは、握る動きで自分で操作できていました。アニメやYOASOBIにとても興味を示してくれて、お母様もそうなのかとNiziUよりよく見てる、気づかなかったとおっしゃっていました。

■凸文字なぞり

 いつものように、文字盤であ行から順に一緒に触っていくと、は行で手を動かす合図をくれたので、今日は「は行」を練習しました。

今日も文字なぞりの時が、一番指が動いていました。得意な縦の動きだけでなく、横の動きも出ていました。

最後は、VOCA(ステップバイステップ)をスライドスイッチにつなぎ右手で下方向に操作して終わりの挨拶をしました。本日の中で一番良いスイッチ操作の動きをしていました。

Wednesday 23 November 2022 OK

読み聞かせ/目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ/国語

担当 谷田部

<活動の様子>
 しばらく体調を崩しているとの事でした。食欲もなく、お母様から、前日は点滴を打って、元気になったと、連絡がありました。お母様から健斗くんが楽しみにしていると言う事でしたので、負担がかからないように、学びサポートを実施しました。この間も、ほぼ毎日、健斗くんからメールをもらって、やり取りを楽しんでいました。

■読み聞かせ
 前回に続き導入には、絵本の読み聞かせを行いました。前回読んだ、「パンどろぼう」の、面白いお話を、絵の解説をしながら、楽しみました。次に、更に面白い「いいからいいから」の絵本を読みました。この話は気のいいお爺さんが、家に来た不思議なお客さんのする事を、なんでも、いいからいいから、と許してあげる楽しいお話です。学校に行きたいけど行けない健斗くんが、少しでも気持ちに余裕ができるように、読みました。

■数量概念/算数
 体調が良くないそうなので、無理なく進めました。正方形の木枠を、分割したパズルをやりました。

Thursday 24 November 2022 OK

音楽

担当:石橋

■活動の様子

 今回も「赤いカプセル」制作途中の報告から制作会議となりました。

この1カ月の間に、声優さん達のご厚意により再度音声の録り直しがあり、出来上がりを先に聴いて頂いていたのですが、K君からはお母様を通じて「最高!」とのお声を頂きホッとしていました。

その後に、イラストレータさんから絵が上がって来たので、先に見て頂いていたのですが、こちらも「最高!」との事、良かったです。

このように今回は、だんだん形になっていく過程を、最初からK君にお伝えしています。というのも、去年と違って、最初に頂いた原稿の中に絵や音の内容や、音を入れる場所などについての記述があり、かなり具体的なイメージがK君の中で出来ている様子でした。
出来るだけそのイメージに近づけたいと、有難い事に其々のアーティストが頑張ってくれています。

さて、ミュージシャンからは絵の後ろに流れる音が出来てきたので、今回はK君と一緒に絵を見ながら、音を合わせて聴いて頂きました。

見終わって最後の音が消えたら、Kくんはニッコニコで、お母様も、K君の文字を書きとったヘルパーさんも大拍手して下さいました!それぞれの場面のバックに流れる音楽は、最初から指摘があった場所以外の所にも入っていて、それがとても効果的で気に入って下さった様でした。

K君の大好きな「イッツアスモールワールド」風のマーチの曲だけでなく、ロックっぽい曲や、 ブルースっぽい曲なども気に入った様子で、お母様達もカッコいいとおっしゃってました。 何より、Kくんのご指名のホルンの音でテーマ曲を奏でる場面では、アコーディオンやマラカスもしっかり入っていて、希望通りになっていたそうで、安堵しました。

ただ、ある場面転換の一ヵ所だけ、音を抜く方が効果的ではないかとの意見がお母様から出て、K君も同じ事を思ったらしく、音を入れるだけでなく、逆に抜く方の効果も感じることができるなんて、素晴らしいなと思いました。 早速、編集で変えて頂く事を伝えました。   

さていよいよエンディングテーマの仮歌を聴いて頂くと、アレンジは気に入ってくれた様なのですが、歌詞が、これで完結ではなく、まだまだ続く感じにしたいとの事。元々K君が歌詞を作ることも考えていたので、では、どう変えるかとなり、k君自身が、「前へ」とか「続く」「まだ探す」「夢」などの言葉をドンドン出してくれました。

皆も一緒にアレコレ言葉を出してくれて、出てきた言葉を組み合わせてメロディに載せて歌ってみました。
それを聞いて、K君が首を傾げて「チョッと違う」とダメ出しをするのですが、この工程を何度も何度も繰り返しました。

遅くなったので、また改めようかなと思った時、K君が「冒険」「シンドバット」「いっしょ」などの言葉を出してくれました。それで方向が絞られて、やっとK君の納得がいく言葉がメロディと重なり、その場の全員も「あ、これだ!」と納得した次第です。

k君の言葉を選ぶこだわりや、そのもとにある強い意志に感動しました。最後に通して歌ってみたら、K君も一緒にシェイカーをノリノリで鳴らしてくれました。

Sunday 4 December 2022 FKK

目と手の協応/コミュニケーション

担当:松本

本日はベットで少し起こした姿勢で行いました。

■目と手の協応

・ボコボコチェーンミニ:右手にゴム紐で輪っかを固定して、肘を介助しながら取り組みました。自分の動きで何回か最後のひと引きを行っていました。

・メダルはめ、スライディングブロック:同じように右手を介助して取り組みました。スライディングブロックは手前に引く動きが出ていたので、次に取り組むスライディングスイッチも引く動きに設定しました。

・凸文字なぞり:自分の名前の文字を右人差し指でなぞった後に、私の手のひらに同じように人差し指で書いてもらいました。途中、人差し指の第2関節を曲げた状態のままの方が、指が動きやすそうだったのでその形で運筆の練習をしました。指を曲げたまま書く人もいるのでもしかしたらこの形が負担なく動かしやすいのかもしれません。

■スイッチ操作

・ステップバイステップ:スライドスイッチの調整をステップバイステップに繋いで行いました。この時点では、ご本人の動きは確認できませんでした。

・iPad:興味引くために、嵐のPVが20秒ごとに止まり、スイッチで進めるストップアンドゴーのKeynoteスライドをスライドスイッチに繋ぎました。曲が始まると、ステップバイステップでは、出なかった右手をわずかに手前に引く動きが確認できました。今回使用したスライドスイッチは、やわらかいスイッチを使用して微細な力でもONできるのですが、OFFの状態に戻すためにバネを仕込んであります。せっかくONができても戻らなければ連続した操作が難しいです。そして、戻すのが難しいケースが多いです。今回は、肘下にクッションを置き、スイッチの傾斜も調整することで、微細な動きでONでき、しかもスライドが戻るように上手く設定できました。これにより、嵐→BTS →Snow Man の順で全てのスライドを最後まで進めることができました。聴くアーティストの順番をカード選択してもらいましたが、視線ではっきりと伝えてくれました。

・キョロキョロシステム:「寝た姿勢でも周りの様子を見たい!」というニーズに応え、奥山支援員考案のアクションカメラとiPadをつなぎ、カメラをターンテーブルに乗せそれをスイッチ操作しながら自分の周りの様子を見ることができるキョロキョロシステムを紹介し試しました。先ほど設定したスライドスイッチをつなぎ、一方向のみの操作設定しましたが、最初から画面に注目しながら、カメラをぐるぐる回していました。ラッチアンドタイマーは特に必要ないようでiPad映る周りの様子を楽しんでいました。お母様にきくとなんと、Goproが家にあるそうで、ターンテーブルさえ用意すればすぐにシステムが整えられそうです。Gopro用のアプリは、今回使ったアクションカメラ用アプリ「」よりも多機能な分、誰でもシンプルに使用するには難しい印象を受けました。gopro用のシンプルなアプリを次回までに探します。

Wednesday 30 November 2022 KSN

ヒップホップ音楽について

日本史「古墳時代」

スタイラスペンを持って字を書く

switch box invaders( ppsスイッチとiPadタッチャーの接続)

 

担当:奥山

 

【活動の様子】

 

最初に外の様子の説明と今日の取り組みの説明をしました。

最新音楽情報はヒップホップ音楽についての詳しい説明。keynoteで田我流の「ゆれる」が流れてくると表情が明るくなりました。

 

奥山との学習で何回も紹介してきたので「よく知ってる」と伝えたのだと受け止めました。今まで紹介した時はただ「ヒップホップの名曲」とだけ伝えていたので、今回はヒップホップって何なのか、韻を踏むってどういうことか説明できてよかったです。

続いて日本史の勉強は「古墳時代」。何のために作ったのか、どのくらいの大きさなのか、世界三大墳墓についてなどkeynoteで取り組みました。

KSさんとの学習を通して今回も自分自身が歴史の上澄みしか勉強してこなかった(年号や人名を覚えることばかりに偏っていた)ことを強くて感じました。毎回のことではありますが、面白いのは意味の方だと思ったことをKSさんにも聞いていただきました。

そしてスタイラスペンを指の間に挟んで字を書く練習をしました。iPad2台とアクションカメラが必要ですが、自分の手を見ながら書くことに意味があると思っています。

最後にPPSスイッチとiPadタッチャーを接続してswitch box invadersであそぶ方法をお母様に見て確認していただきました。説明している間に(KSさんが操作できるようになる前に)ゲームはかなり追い込まれる状況になっていたのですが、そこから挽回するKSさんの技がすごかったです。

 

Tuesday 29 November 2022 ON

音楽情報「ヒップホップって?」

数学「割る数が二桁の筆算」

スタイラスペンを持って字を書く

SENSIM

 

担当:奥山

 

【活動の様子】

 

外の様子の話と本日の学習の予定についてお話ししました。

音楽情報はヒップホップについて。ヒップホップの特徴や楽曲、韻を踏むこと等についてkeynoteで勉強しました。

次に数学。割る数が二桁になった場合の筆算の手続きについてkeynoteで説明しました。今日は目を開けていることが難しい様子でしたが、「耳は聞いている」と考えていつも取り組んでいます。今後の進み方については、更に割り算の筆算について確認していくか、分数に取り組むか、少数に取り組むか尋ねたところ、分数という返事でした。次回は分数の勉強をする約束をしました。

次に細めのスタイラスペンを持って字を書く練習をしました。iPad miniのZen brush 2を使って、手の動きと画面の様子をアクションカメラで目前のiPadで見れるようにして書きました。ペンを持つ腕に力を入れていました。

最後に鉄道運転シミュレーションゲームのSENSIMに取り組みました。目を開け続けることは難しい様子でしたが、左手と右足をとてもよく動かしてPPSスイッチとセンサースイッチを操作していました。特に右足の足首の動きが強く大きかったので次回は棒スイッチを使ってみることを予告して終わりました。

Saturday 15 October 2022 OKN

目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ

担当:谷田部

 コロナ禍の影響を受け、しばらくぶりの学びサポートでした。その間もメールで近況のやりとりがあったので、直ぐに学びの時間に入れました。椅子に座ってYouTubeを見ていたので、最初は絵本の読み聞かせから、始めました。パンどろぼうという、楽しい絵本です。その後、学習を始めて、一度も席を離れることなく、落ち着いて勉強できました。

■数量概念/算数
 最初にで円盤型はめをしました。5個までの数の勉強をしました。手元を見ながら、丁寧に円盤を型にはめていました。今回は、指の動きが滑らかで、ガチャガチャして、はめるような事は、無くなりました。次に円柱型はめでも、上手に円柱を摘んで穴にはめる一連の指の動きが滑らかでした。
 次に、今回初めて、合成分解を学ぶ、数の棒の教材を使ってみました。ずっと前に松本支援員から、お借りしたいましたが、とうとうこの教材を使えるまでに、健太くんの学習が進んだ事がとても嬉しかったです。手を使って、勉強を重ねる事で、操作性が向上し、次のステップの学習に移れそうです。

■図形認識
 今回は、新しく木の立体パズルをやりました。正方形の型に、2分割から、6分割迄の四角の木をはめる問題です。初めてでしたが、4分割までは、簡単にできました。

■まとめ
 いつもは、簡単な手指を使う教材から、導入に入りましたが、今回は読み聞かせから、始めてみました。その後も落ち着いて、いろんな会話をしながら、楽しく勉強しました。夏休みに作った教材をいくつか使いました。運筆を促す迷路教材は、自宅学習用にお渡ししました。今回は学習のステップアップが実感できました。数の合成分解の教材と、平面の図形の合成教材が使えるようになったので、これからの学習に弾みがつきそうです。

Monday 14 November 2022 FKK

音楽

担当:三輪 

 作業療法士さん来宅の後の活動、表情も明るく覚醒しているFさんご挨拶、両手にシルバーにお花の模様の入ったネイルをしているのを見せてもらいました。
 はじめに新聞紙の落ち葉リースを作りました。新聞紙を華子さんの左手でつかんでもらい、互いにひっぱりながら丸めたり、裂いたりする、丸くまとめた新聞紙を握っててもらい、テープ状の新聞紙をわたしが巻き付けていきました。円環の新聞紙をつかんで、ひっぱってしばらくあそびました。
 テープをつけたアートフラワーの色を選んでもらい、場所を目で確認してもらいながらわっかの新聞紙に貼る作業をすすめました。水色のリボンを選んでもらい、最後に大野くんの切り抜きを貼って完成。
 手指の動きが両手とも柔軟性があり、しっかりとしていたので、その後の大野くん塗り絵もクレヨンの掴みが力強かったです。目の前にプリントした写真を貼ってそれを見ながら、右手側で塗る作業をしました。Fさんの名前と大野くんの名前を書きました。塗り終わってから両方並べて眺めました。塗り絵のファイルに入れて、いままでの作品を一緒に眺めました。最後に挨拶をして終了しました。
 月に一回、定期的に活動させていただいて、少しづつ華子さんの生活の場でのアートになってきました。視線や表情、口の動かし方での華子さんの豊かなコミュニケーション力があって、ヘルパーさんの助けをかりながら一緒に過ごす時間は自分にとっても大切なものだと感じています。

Sunday 13 November 2022 SY

目と手の協応/数量/ローマ字入力

担当:松本

■目と手の協応
・ボコボコチェーン:左右の手で交互にチェーンを引っ張りました。途中、左手で輪っかを握りしめはずしにくい場面があったので離すように介助するとチェーンの方へ手が動き引っ張っていました。
・ボコボコ蛇腹:伸ばすのも、折りたたむのも上手にできていました。
・ポップチューブ:ねじって取るものはめるのも上手にできていました
・石けり入れ:容器の蓋をねじりとり、中にある石蹴りを自分で出しました。容器の蓋を閉めるところは水平に合わせるところだけ少し手伝い後は自分で閉めていました。石蹴り入れは、こちらでスリットの位置を手首が外旋する様に調整すると右手で容器の側面を支えながら、外へ手首をひねって上手に入れていました。途中から石蹴りを2個同時に持って入れている場面もありました。次々に課題をこなしたいという気持ちはあったようですが、それが焦りとなり手のコントロールに影響して乱れることはありませんでした。
・ノブネジ回し:かつてテーブルや椅子のネジを回して外すことが大好きだったようで、すぐにネジを回しはじめました。2個以上のネジがついている課題は両手を使い一度に2個ネジを外していました。


■数量
・大きな円柱差し:見ただけで、アルミ円柱がいくつ入るか答えられました。
・円柱差し:3個穴の課題を終えて、使った円柱を5個穴の課題に入れる時に、いくつ足りないか質問すると、実際に円柱を3本入れて、残りの穴を指さしで数えてから2と伝えていました。
 5個円柱を立てて提示する課題は、円柱差しの底が開いているので円柱を入れた後に、はみ出さないちょうど良い位置に調整することが左右の手と目を使い良かったです。行きすぎてはみ出たのを修正しようとしてまたはみ出るを何回か繰り返し、とても良い手のコントロールの練習になっていました。


・枠太体積パズル:ピッタリハマる立方体はすぐに入れていました。2分割は縦に入れるのが簡単なようで、その入れ方ではすぐに入れていました。次に自分で横置きで重ねる入れ方をしたくて、左手だけでなんとか水平にはめようとしていたのですが、持っている積み木がくるりと回り下向きになってしまいました。何回か繰り返しているうちに右手が出てきて積み木を支え水平にはめることができました。
 斜めに2分割した三角柱ははじめ一つを寝かせる状態ではめていたのですが、二つ目がなかなかはめられなかったので自分で一旦枠から出して縦置きに直し2つともはめられました。一つを寝かせた課題にも取り組んでもらいたかったので、枠の中に一つを寝かせた提示して2つ目をはめる練習をしました。試行錯誤を続けて、最後少しイライラしていましたが、自分ではめられました。斜めの課題は特に重点的に取り組むと良いと思いました。


・数の棒パズル:2の枠、3の枠、4の枠に2の棒を敷き詰める課題を最初に行いました。どの問題も縦に敷き詰めて行きました。違う入れ方が思いつかなかったようでした。縦置きから横置きに、自由自在に入れ方を変えられることが空間モデルができた一つの目安になるかも知れません。
・凸文字なぞりと書字:書見台に友だちの名前の凸文字を順番になぞったあとクレヨンで紙に一文字一文字書きました。なぞるのも書くのも介助なして自分だけで行いました。


・ローマ字入力:貸し出してあるキーボードにWindowsパソコンを接続して、ローマ字表を自分で参照しながらワードを使いテキスト入力しました。先程書いた友だちの名前とスクールバスコースを打って、一緒にマウス操作して印刷して本日の学習を終了しました。

 ローマ字表のプリントアウトする時間も、パソコンを立ち上げる時間も最後お母様との次回の打ち合わせの時にもとても落ち着いて待っていました。以前に比べると大きな変化で、目と手の課題に取り組むことで状況把握のための予測モデルも形成され、見通しを持てるようになっため落ち着いてきたのではないかと思います。