Wednesday 29 March 2023 FKK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 Kさんが社会人になってから、この1年、しっかりと意志を持った表情を見ることが増えた気がします。この日はまだ寝ていて起きたばかりなのに、珍しく目がパッチリしていました。部屋に入ると、流行の音楽がかかっていて、Kさんの好みというよりヘルパーさんのチョイスかもしれませんがいろんな音楽に触れることは成長の良い刺激になるような気がします
 今までは、「お母さんといっしょ」系のお馴染みの曲を中心に歌っていたのですが、この前までは楽しそうに反応していた歌も、今回はあまり反応がありませんでした。もしかすると好みが変わってきたのかもと思い、少し曲調を変えてみるにしました。
 「正調 ぞうさん」のイントロなしで、いきなり「ブルース ぞうさん」を歌ってみたら、なんとニコニコして聴いてくれました。この曲は、あまり歌ったことはなかったのですが、ヘルパーさんが一緒にのってくれたからかもしれません。そこで、「Country road 」や「You are my sunshine」など、ポピュラーな英語の曲も馴染みの曲の間に入れて聴いていただきました。

 さて、Kさんの意志で音を出せる楽器として制作中の「Kさんホイッスル」は、前回は、握りやすい大きさと形ではあるけれど、やや硬いかもしれないというプラスティックのチューブ(ハンドクリームなどを入れる器)を使いましたが、今回はシリコンのチューブが見つかったので、早速使ってみました。
 まずホースを通してホイッスルの反対側にシリコンチューブをセット。最初は音がスースー抜ける感じで弱い音でしたが、ホースを抜いてホイッスルをチューブの入り口に直接ピッタリはめ込んでみると、「ピッ!」と音が出ました。
 Kさんも「ハッ!」と反応。プラスティックに比べて柔らかいので、Kさんの力でもギュッと握りしめると音が出やすいのではないかと期待しました。

 Kさんに持ってもらうと、柔らかくて弾力があり握り心地が良いのか、ウットリしながらずっと握っていてくれたものの、自分でギュッと握りしめて音を出すまでには、なかなか至りませんでした。弱い力でゆっくりと握ると少しずつ空気が抜けていく感じで、音にはなりにくいのかもしれません。
 でもヘルパーさんがKさんの手を持って一緒にギュッと握ると、「ピッ」となるのは楽しそうでした。そこで、歌と合わせて1曲、ヘルパーさんと一緒に「Kさんホイッスル」を鳴らしていただきました。
 Kさんは楽しそうでしたが、ヘルパーさんはちょっと大変だったとのこと。手のひらを広げたり握ったりの繰り返しは意外と疲れるようです。確かにちゃんと音を出し続けるには、それなりの力が必要ですが、まずは1回でもKさんが自分で音を出せたらと思います。それを合図に曲を始めることもできるし、自分自身の存在感がグッと増してくると思います。いわゆるファーストコンタクトは悪くはなさそうだったので、少しずつ練習して慣れてきたらできるのではないかと思っています

 そして、シリコンチューブに直接ホイッスルをセットする方法が一番良さそうなので、「初代Kさんホイッスル」のビニールホースを撤収しました。そしてネーミングを「Kxxxホイッスル」に進化。次回が楽しみです。