音楽
担当:石橋
今回はK君と一緒に物語を作っているというヘルパーさんとお会いできたので、どういう風に言葉を選ぶかを少し伺うことができました。
実は、K君の新作「赤いカプセル」は、前回の原稿確認後に、1回目の声優さん達による読み合わせがありました。
その時に、セリフの中の漢字の読み方が複数あり、どちらの読み方をイメージしていたのかを確認したり、分かりにくい言葉をシンプルに直して貰ったり、音楽の位置や絵のイメージを聞かせて貰ったりしました。
ネタバレになってしまいますが、お話の中で、18歳の主人公が未来の自分と2度にわたり出会う時、時間の経過がすぐに理解されにくい事もあり、2度ではなく1度にすると展開が分かりやすいのではないかという意見が出ました。
その場合、どちらかを削る事になるのですが、難しい問題です。
ヘルパーさんによると物語を作る時、K君の頭の中にある単語をまず全部出してみるそうなのですが、その中で「成人式」という単語は初めの方に出てきて、K君の中では重要なワードではないかと言う事になり、結局、2度の展開を続行する事になりました。
「ハワイで結婚式」というのも意外だったので、K君に聞いてみたら、夢に出てきたそうでした。未来の自分の風貌など、かなり具体的に思い描いていて、改めて創造力が豊かだなと思いました。
「赤いカプセル」の打ち合わせの後、今回は久しぶりに歌をたくさん聴いて頂きました。いつものようにK君はマラカスを持って、力強く鳴らしてくれました。「みんなのうた」以外にはディズニー中心で、ジブリはあまりお馴染みではなさそうでしたが、歌詞に虫がいっぱい出てくるのが面白いとかで、トトロの「さんぽ」を歌いました。続いて、「手のひらに太陽を」も。
たしかに、ミツバチ、クモの巣、バッタ、それにオケラやアメンボなどが出てくると、K君は、チョッと嬉しそうな顔をします。
曲調が楽しい森のくまさんや、南の島のハメハメハ大王もノリノリでした。
久しぶりに大きな古時計は?と聞くと、文字盤でニコニコしながら「はなよめ」と示してくれました。2番の歌詞の「きれいな花嫁やって来た」のところでしょうか。「赤いカプセル」に登場する花嫁も、こんな歌詞の中からフッと浮かんできたのかなと思いました。
ディズニーからは、アラジンの「A Whole new world」、白雪姫から「いつか王子様が」「ハイホー」そして「 小さな世界」、ちょっと感じが似ている「世界中の子供達」なども。
終わり頃にイラストが上手な、仲良しのお姉さんがいらして、K君と二人で作ったという、例の替え歌の新バージョンも見せて頂きました。
これがナント今まで一番言葉数が多い替え歌でしたが、なんとか歌えてホッとしました。