音楽
担当:石橋
前回の終わりに、K君が小さい頃から親しんできたという歌をたくさんリクエスト頂いたので、今回は、その中から何曲か加えて聞いて頂きました。
車椅子にセットしたウィンドウチャイムに、初めは手が上手く届かなかったりしたのですが、チャイムの位置を見て距離を確認してもらったら、チャイムの位置を何度も変えなくても、だんだん自分で調整出来る様になってきました。
鳴らすタイミングも、曲中のピッタリ合うところで上手に何回も鳴らしてくれました。
お父さんによると、曲を聴きながら鳴らすタイミングを考えているような気がするとの事でした。
お母さんのリクエストの「さんぽ」と「にじ」は、K君が小さい頃通っていた施設で良く聴いていたそうでした。テンポのある明るい曲は気持ちも明るくなりますが、同じくリクエストの「君をのせて」は珍しく短調の曲。
歌詞の中に「父さんの残した熱い想い、母さんがくれたあの眼差し」というところがあり、M君をあふれる優しさで支えるご両親の存在と重なって、お二人の事を思いながら歌いました。
M君は、聞き覚えのある曲だと思ったのか、じっと聴いてくれていました。
さて、忘れてはいけないM君のテーマソング「ドレミの歌」を、いつものようにM君のチャイムから始めました。
今回は、すでにスチールドラムを準備して下さっていて、お父さんの演奏も余裕がありました。M君がチャイムを鳴らした後、ピアノでイントロが始まったとたん、M君の顔がパっとほころびました。
この歌が、一番嬉しそうな表情をしてくれるので、私も嬉しくなります。その顔見たさにこの曲をやる部分もあるくらいです。ドレミの始まりの所は、繰り返すたびに毎回本当に嬉しそうに笑ってくれるのですが、
じっと前を見つめている時は、急に大人っぽくなった表情で何かを考えている様子です。
他にも、パプリカ、5匹のこぶたとチャールストン、小さな世界、南の島のハメハメハ大王、大きな古時計、夏の思い出なども一緒に歌いました。おまけに私のオリジナルのI’ll be right hereも。
さて前回は、途中で遠慮してしまったブルースのコール・アンド・レスポンスも、今回は久しぶりに、思い切りたっぷりとやってみました。
その延長で、初めて「ブルースぞうさん」を歌ったら、気に入って下さった様でした。
M君も、声を出してくれて嬉しかったです。
終わりころに、M君の大好きな虫の先生が、なんとヘラクレス大カブトムシを持って現れました。
私が「スゴ~イ!」を連発する中、M君は冷静に「ん、どうしたの?」という感じ。
聞けば幼虫から育てていたこともあるそうで、おみそれいたしました~!