Sunday 15 Oct 2023 FKK

目と手の協応/文字/スイッチによるiPad操作

担当:松本

 本日は、覚醒が低い中でしたが様々な教材で働きかけながら学習しました。午後の方が覚醒が良いとのことだったので、次回は時間を変更して、午後スタートで行う予定です。

■活動の様子

 スライドスイッチをステップバイステップにつなぎはじめの挨拶を一緒にスイッチを操作してスタートしました。そのまま覚醒を上げるために、スライドスイッチを振動クッションにつなぎスイッチを一緒にスライドさせON/OFFを繰り返してみました。次に、ボコボコチェーンミニに取り組みました。途中で少し覚醒が上がり自分で引く場面が何回かありました。すぐに教材を玉落としに変えて、右手を外側に開く動きで球を順番に落とせるように提示しました。こちらも手が動き自分で落とせる場面がありました。スライディングブロックで方向の勉強をしている途中で、覚醒が下がったのですが、学習は続行しました。文字盤に右手人差し指で触れながら、今日書く行を順番に聞いていくと、「た行」のところで一瞬目が開いたので、「た行を選んだね」と意味付けして「右手人差し指で凸文字を一緒になぞり→私の手のひらで書く→ブギーボードにペンを持ち一緒に書く」を繰り返し行いました。

 次に、iPadのスイッチ操作をしました。操作対象は、Keynoteで作った歌詞を覚えるためのスライド。スライドスイッチを右に動かすと、次のスライドへ、左に動かすともう一度同じスライドを聴けるようにリンク設定したものです。スイッチインターフェースは、できiPad2でiPadのレシピでスライド中のリンクボタンを操作します。残念ながら、覚醒は上がりませんでしたが、「次行っていい?もう一度聞く?」と話しかけながら一緒に操作しながら最後まで聴きました。

続いて、奥山支援員による10月の新着音楽情報のスライドも一緒に操作しました。

 お母様に、次の歌詞を覚えたい曲についてリクエストをいただき終わりました。

Wednesday 20 Sept 2023 FKK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 今回はかなり深いお休み中で、なかなか起きそうもありませんでした。
仕方がないので少し様子を見ようとしていたら、せっかくだからとヘルパーさんが車椅子に移動させて下さいました。でも、やはり眠いのにはかなわない様子で、
前に楽しそうにしていた曲を何曲か歌ってみましたが、あまり反応がありませんでした。

 輪唱のオモシロさはどうかなと、ヘルパーさんに手伝っていただいて、久しぶりに「カエルの歌」を一緒に歌ってみましたが、やはり今一つの反応。それならと、前回はミニピアノに触ってもらったら楽しそうだったので、早速Kさんの前にミニピアノを置いてみました。ミニピアノに入っている自動演奏の曲が流れる時、適当に鍵盤を押すと、勝手に曲に合わせた和音が出てくる仕組みなのですが、16ビートの賑やかな自動演奏曲そのものが気に入った様子だったので、これなら楽しんでくれるかなと思った次第です。

 ところが今回は、なんとも残念なことに、それほどでもない様子でした。やはり覚醒してないと伝わりにくいのかもしれません。時々眼は開けるのですが、Kさんの手を取って曲を弾いても、あまり反応はない様子。こんなに反応のない時も珍しいのですが、単に眠いから不機嫌なのだとしたら、逆に申し訳なかった気になりました。

 少々落ち込みつつ、Kさんが楽しいと思うのはどんな時なのか、ヘルパーさんに聞いてみました。すると、「アイスとかデザート系のお菓子を食べる時かな?」とのこと。それなら私も同じだと、ちょっと楽になりました。ついでに、今さらながら「どんな歌を歌ったらKさんが楽しんでくれるでしょうか?」と聞いたら、
「ご自分でイイと思ったので良いんじゃないですか?」とのこと。結局それしかないか、と改めて思った次第です。

 愚問に応えてくれたヘルパーさんに感謝しつつ、本当はKさんの気持ちがもっとわかれば良いなと思いました。楽器を片付けた後で、そのことをKさんに伝えたら、急に眼をパッチリと開けて真面目な顔をした気がして、ちょっと嬉しかったです。

Wednesday 13 Sept 2023 OK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 実は前回、「次は秋になっているだろうから『赤鬼と青鬼のタンゴ』を!」とリクエストされていたので、まずは「秋風の、忘れ物、夕焼けピーヒャララ~」と歌いましたが、まだ少し暑い日だったので今一つの様子。。。それより今回は、K君が声を出せるような曲をとのことで、「線路は続くよ何処までも」で「ぽっぽ~」とか、「大きなカブ」で「よ~いしょ、よいしょ!」などの合いの手が入る歌を歌いました。
 また、久しぶりに、「We will rock you」も。この曲は、お母様がたまにCDをかけるとK君も一緒に聴いているようなのですが、あまり好みではなさそうとのこと。でも歌ってみると、Kくんも少し声が出たようで嬉しかったです。

 リズムのある曲の時は、自然にゴーヤ型のシェーカーを持って鳴らしてくれるのですが、そういえば、他の打楽器には触ろうとはしませんでした。持ちやすさや音の好みもあるのでしょうか。前にご家族でオーケストラのコンサートを観た時には、ホルンやバイオリン、ティンパニなどの楽器に興味を示していたとのことでしたが、残念ながらミニピアノには興味はないようでした。
 ただ、本格的なクラシックの楽器はないものの、ミニピアノでいろいろな楽器の音だけは出せることを毎回聴いていただいていたので、何気なくK君の前にミニピアノを置いてみたら、珍しく嫌がらずに見ています。
「弾いてみる?」と言うと、ヘルパーさんがK君の手を取って左の方の鍵盤に軽く置いてくれました。すると、いきなり伸びる音で不協和音が混じっているけれど、はっきりと短調の和音が出てきました。K君はちょっと驚いたようでしたが、手を鍵盤に乗せたまま、ジッと音を聴いているようでした。

 そこで、とっさに「アランフェス協奏曲」のメロディを、ミニピアノの右半分の高音で弾いてみました。K君との初めての連弾がアランフェスとは、我ながら思いがけない展開でしたが、K君は興味を持ってくれたようでした。お母様がすぐに「あ、アランフェス協奏曲!」と言ってくれたので、K君も、きっと聞いたことがあったのだと思います。そのまま、ずっと手を上げなかったので、気に入ったのかもしれないと思い、何度もアランフェスを弾いてみました。

 やっとK君が手を上げたので、今のはオルガンの音で、押さえている限りずっと音が伸び続ける楽器の性質を持っていることを伝えました。いつもは、音が消えていくピアノの音を使っていることを伝えて、楽器により音が伸びるか伸びないかで聞こえてくる印象が違うよねと話しました。

 興味を持ってくれたようなので、ピアノの説明を。まず鍵盤を見て貰って,黒鍵と白鍵があること。黒鍵は2本並んでいる所と3本並んでいる所があること。2本並んでる左側の白鍵が「ド」、そこから順番にドレミファソラシドが並んでいること。「ドレミの歌」を知ってるK君には、直ぐにピンときたようでした。
 K君の右手の長い人差し指を伸ばしたまま、私がその手を持って「ここがド」と順番にゆっくりド・レ・ミ・ファ・ソとK君の人差し指で鍵盤を押していきました。

 興味が出てきたようなので、K君の大好きなメドレーに挑戦してみました。例の「小さな世界~ジングルベル」です。K君の手を持って弾き始めると、時々肘が強張ってスムーズに移動できない時もありましたが、引っかかりながらもK君は、自分で肘や指の角度をすぐに直して、最後まで一緒に弾くことが出来ました。時々、声を上げながら、自分の指先から音が出てくる感覚を味わっているようでした。

 楽しくなってきたみたいなので、今度は一人でドレミが弾けるようになるように練習してみました。というのも、K君は文字盤が使えるので、人差し指で鍵盤を移動することは可能かもしれないと思ったからです。まずドの位置にK君の人差し指を乗せて、自分でグッと下に押してもらいました。次に押した鍵盤の底にあるK君の人差し指を私が持って、下に押したまま谷底の左端から右端まで動かして鍵盤の広さや幅を感じてもらいました。それから今度は鍵盤の底の右側にグッと寄せて行きます。そして、これ以上右へ行けないことを確認して、その感覚をしっかり覚えてもらってから、スッと上に抜いてすぐ隣の鍵盤に降ろすとレの音が出ます。
 同じように、グッと押したら、グッと右へ寄せて、スッと上に抜いて、すぐ隣を押すとミが出ます。下に降ろす感覚と右横に寄せる感覚を指先で覚えたら、正確に一音一音出していけるのではないかと思ったので、一音ごとに「その感覚を覚えておいてね。」と言いながら、ドからドまでの1オクターブをゆっくり一緒に弾いてみました。

 さてそれから、一人でもやってみますか、となり、K君はやる気満々で一人で弾き始めました。私は、「グッと押したらグッと右側に寄せて、そうそう。そしたらサッと上に抜いてすぐ横の鍵盤を押す。」と、横から応援をするだけでしたが、見る間に目の前で、一音一音、K君が初めて自分でドレミを正確に一つ一つ弾いています。驚いていたら、なんと完璧に最後まで一人で弾いてしまいました。驚きと共に、「ヤッタ~!スゴイ、スゴ~イ!」と、お母様とヘルパーさんと私とで大盛り上がりでした。やはり文字盤を使っているせいか、指先の間隔が鋭いのかもしれません。
 K君の新しい才能を発見したみたいで、楽しみがまた一つ増えて嬉しいです。

Saturday 9 Sept 2023 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 毎回、その日の様子を撮った写真をお母様が送って下さるのですが、実は、前回終わった直後にお母様が送って下さった動画を見てビックリしました。その動画では、T君がピアノの前の床に座っていて、左半身をピアノの椅子に寄りかかったまま、右手を上げてピアノの蓋の上を触っていました。弾きたそうにしていたのでお母様がピアノの蓋を開けてあげると、なんと自分で鍵盤を触りながら、ド、ミ、そして1オクターブ上のミと、一音一音濁ることなく出していたのです。
 つまり鍵盤の上に、単音で一つ一つ自分で指を落としていけることを発見!
ピアノの椅子に座った状態では、手のひらが体の外側に向いているので、腕を横に曲げたまま指を真下に降ろすのは難しそうでしたが、床に座った状態で腕を伸ばしたら、ちょうど掌が下に向いて指先が鍵盤の上に降ろしやすいのではないかと思えました。鍵盤の位置を覚えたら、自分でメロディーを弾けるかもしれないと、興奮気味に動画を何度も見ながら、T君が自分の意志でピアノを弾ける可能性を強く感じた次第です。

 とはいえ、床に座ったままだと鍵盤の位置を確認できないかもしれないので、ギリギリ白鍵と黒鍵が横からでも見える高さの、厚めのクッションか小さい椅子でもあれば良いだろうか、などとあれこれ考えつつ、今回楽しみにやってきました。
 最初はピアノの椅子に横に並んで座り、ラブミ―テンダーをゆっくり聴いてもらいながら、あわよくば鍵盤の位置を確認してもらおうかなと思っていたのですが、なんとも残念なことに、ピアノを一緒に弾くどころか、すぐに椅子から降りてしまいました。低い所から、手を伸ばして鍵盤を弾くことにもチャレンジしたかったのですが、残念ながら、まるで関心がない様子でした。

 もしかしたら、こちらがT君にピアノを弾いて欲しくて、焦りすぎていたのかもしれません。前にもお母様が仰っていましたが、誘導しようとすると、それを察してやる気をなくすようでした。

 この日は、たまたま少し疲れている様子とのことでしたので、体調のせいもあるかもと、T君の大好きなクリスマスソングを何曲か聴いていただきました。少し楽しんでもらえたようでしたが、T君が突然、何処かへ行こうとしたので驚いたら、「もしかしたら、さっき見ていたアレを見せたいの?」と、T君の気持ちを察したお母様が1冊の本を持ってきてくれました。
それは、いかにも「お気に入り」で使い古した感じの、いわゆる「音が出る絵本」でした。中には子ども用の曲が数曲入っていて、片方のページにある大きなスイッチを押すと、音楽が流れてくる仕掛けの絵本です。
 早速スイッチを自分で押して、T君が中の曲を聴かせてくれました
「イヌのお巡りさん」「アイアイ」「さんぽ」など、どれも耳馴染みのある子ども向けの名曲ばかりで、私も合わせて一緒に歌いました
中でも、「おつかいありさん」が大好きらしく、目をつぶって上半身をフリフリ揺すって楽しい感情を表してくれました。
 お母様によると、赤ちゃんの時に抱っこしてオデコをツンツンしながら「あっちいってチョンチョン こっちきてチョン」と歌うと、とても喜んだとのこと。
今までサッチモ関連のジャズしか聴かないのかと思っていたら、ちゃんと赤ちゃんの頃の幸せな経験と記憶もあることに安心した次第です。T君の大好きなサッチモだって、赤ちゃんの頃はお母さんの子守歌を聴いていたのではないでしょうか。

 今回は、この話が聞けただけでも良かったなと思ったら、T君が今度は電気ピアノの前に行って何かを待っている様子なので、お母様が急いで電源を入れると、いきなり自動演奏でショパンの「幻想即興曲」が流れ出しました。すると、これにも上半身をフリフリして「嬉しい楽しいのダンス」を見せてくれました。
そういえば、ショパンもこの曲だけはお気に入りとのことで、本当に幅広い音楽の聴き方を知っているT君に、改めて脱帽した次第です

 次回は、もし興味を持ってくれたら、腕を上に上げるだけでなく、前にも伸ばして、鍵盤を見ながら一つ一つ音を出すことにも挑戦出来たらと思います。

Saturday 30 Sept 2023 OK

目と手の協応/分数

担当:松本

◾️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーン引きからスタートしました。左手で輪を引っ張った後に右手にチェーンが触れるように誘うとチェーンを右手でつかみ引き抜いていました。チェーンの先を左手人差し指で一緒に穴に押し込みチェーンを戻し、蓋を一緒に取って逆側からチェーンを引き、プラスチック容器にチェーンを戻し、蓋の四隅を一緒に閉じて片付けました。次にアルミ円盤はめに取り組みました。3個直線配列、4個面配列、5個面配列の順に進めました。今日は実際に指で穴を数えて確認することが多かったです。

・分数:今日は分母分子に同じ数をかけても元の分数と同じになることを学びました。最初に掛け算の2の段を復習しました。2個穴の円盤はめで掛け算の意味を復習し、Goodnote 5で練習問題をペンシルを握った左手を支えながら解いていきました。文章問題まで全問正解したので、1/2、1/3、1/4を板の教具で復習し1/2、2/4を重ねるとピッタリ重なり同じであることを確認しました。

次にiPadのGoodnote5をホワイトボードがわりにしながら、1/2と2/4を並べて書き分子の1に何をかけたら2、分母の2に何をかけたら4になるか聞きました。それぞれ2と答えたので分母と分子に同じ数をかけても元の分数と同じ分数になることを確認しました。

納得している様子でした。

次回は、1/2の木の板を二つに切って2/4になること、実は1=2/2をかけているだけだから元の分数と変わらないことを確かめたいです。

Saturday 30 Sept 2023 FK

目と手の協応/ひらがな/漢字

担当:松本

■活動の様子

・目と手の協応:ステップバステップを一緒に押して初めの挨拶をしました。ボコボコチェーンは左手から始めました。こちらで、引っ張ったり、揺らしたりして誘うと、自分の動き最後のひと引きをして、チェーンを抜ききっていました。

 大きな発作があり、その後覚醒が落ちたのですが、ボコボコチェーンミニに教材を変えて、両手に設置し一緒に介助しながら引っ張ることを繰り返し行い働きかけました。途中1回ですが自分で引き抜く事がありました。次に玉落としを左手に設置、なかなかいつもの手首を動かして落とす動きがなかったのですが、介助しながら一緒に玉を落としました。覚醒が徐々に上がってきたので、人差し指の指先を鉄球の上に置き待つと、押し入れる動きが何回か見られました。入れた後も穴に指を入れて入った玉を確認するような動きもありました。自分で入れた時も、手伝ってもらって入れた時も、表情で、ああ今入ったんだと実感していることを伝えてくれました。最後のスライディングブロックでは、完全に目が覚めて左手で引く動き、右に滑らす動きは、すぐに自分だけでできていました。左は難しかったので一緒にやりましたが、最難関の上に押す動きは、設置してしばらく待つと手が動き出し、それでもなかなか穴までブロックを滑らす事ができなかったのですが、繰り返し少しずつ動かし入れる事ができました。次回は、距離の短いスライディングブロックを用意して取り組みたいです。

・ひらがな:今日は、木枠の文字盤でどの行を練習するか聞いていくと、「た行」で指に力がはえりました。お母様が「泊まる」と伝えたいの?というと表情と頭を動かしてそうだと伝えてくれました。近日中に初めてのレスパイト外泊をするとのことでした。外泊の話になると緊張と期待で何かソワソワしている様子が見られました。

 今日は、アームにつけた書見台で「凸文字をなぞる」→「支援人の手のひらに書く指で書く」→「ブギーボードに書く」の順番で行いました。ブギーボードは、お母様が福祉機器展で見つけた鉛筆につける持ち手をつけて行いました。握りやすそうでした。所々自分お動きを伝えてくれて、覚醒も良かったです。

・漢字:外国人用の教材を参考に漢字学習に取り組みました。とても興味があるようで提示した凸文字をじっと見ていました。凸文字なぞりの後に、まとめプリントもiPadに取り込んでペンシルを一緒に持ちながら行いました。漢数字1から3は線の数と数字が一致しているのに、4から上が全く別の形なのに興味を持ったようでした4を紹介するとハッとした驚いたような表情をしていました。

 最後は、スライドスイッチとステップバイステップを繋いで待つと左手をスライドさせ終わりの挨拶ができました。

Saturday 2 Sept 2023 TS

操作/コミュニケーション

■活動の様子

・遊具・教材(目的):子どもの様子

・VOCA①チャットBOX+ミニスイッチ(あいさつチャットBOXの操作負担を軽減する方法の検討):モデル提示の後、すぐにスイッチを操作しました。ONはすぐに+でしたが、次のキーへの移行には、一度OFF(スイッチから手を離す)にする必要があり、上肢の調整に努力している様子でした。次第に理解して操作が向上しました。Oneスイッチ操作により、「お父さん」「お母さん」「松本先生」「小山先生」「元気ですか」「これから個別を始めます」出欠席をとり→健康確認→あいさつをしました。

・持ち手リング付きチェーン引き(両手操作を促す):リングに上肢を通す援助をすると、一方を固定して引き抜く動きが出ました。

・ヤクルト型棒抜き→缶(把持→意図的リリース):ヤクルト型立体にリーチし、突起部分に指をかけて抜きました。前回よりも操作性が向上しました。大人が缶を近づけることでリリースも上手にデッキました。

・だ円体棒抜き→一穴形態箱(把持→穴への調整):部分的な援助で立体を把持し、棒から抜く動き+大人の棒操作で抜くことをしました。形態箱の1穴への意識は明確で、調整していました。立体の角度に大人がやや位置を合わせることで入れられました。

・溝板+金属円盤(方向性のある操作):虹形は方向性の理解はありましたが、操作に苦労していました。後方からの定位への援助により動きが出ていました。終点への見通しがありました。直線は2~3回の試行で動かしました。最後は指先で終点に入れました。

・ipad教材の試行(ひらがな「さ」「と」描画、書字経験):手指での操作意欲がありトライしました。介助付きで実施しました。指の腹部分でのタッチ操作が難しく、爪の部分が当たるために作動しないことが多かったです。

・ブギーボード(「さ」「と」「な」):前回の活動を覚えており、期待感が伝わってきました。人差し指を出すことはでき、介助付きにて実施しました。「な」は、難しいことと、疲れに配慮しようとするも、本児からのリクエストにより書いて終了しました。

Saturday 2 Sept 2023 MH

操作/コミュニケーション

■活動の様子

・遊具・教材(目的):子どもの様子

・VOCA:チャットBOX+ミニスイッチ(あいさつ、Oneスイッチ操作による表出):初めてのVOCAを紹介し、モデル提示しました。すぐに操作を開始していました。「お父さん」「お母さん」「松本先生」「小山先生」「元気ですか」「これから個別を始めます」の表出。大人の反応をよく見ていました。

・木製リング付きチェーン(両手による操作を促す):リングを押さえるような動きが出ましたがパワーが弱く、把持は難しいようでした。リングを引きながらも、物→口が頻繁していました。。※歯が生え替わっており、本日はカミカミが多い。

・方向性のあるピンポンスイッチ縦置き・横置き(方向性のある上肢操作、腕を引く動きを促す):肘を後方に下げる動きを他動的に繰り返すウォーミングUPから始めるました。中央付近の立体上へのガイド。試行中にやや関心が途切れる様子が見られました。2~3試行にてON。腕を引く動きは、連続的ではなかったですが、出ていました。

・銀玉落とし・3穴横置き(押し落とす連続した操作):すぐに玉に定位して落としていました。穴を触る時間がこれまでよりも長かったです。物→口の増加により、感覚的なニーズ拡大したのかもしれません。かなり待ちつつ部分的に援助することで3玉落としました。

・銀玉落とし・3穴垂直置き(空間認知):前回試行を覚えている様子で、すぐにリーチして落としていました。やはり穴への探索が多かったです。ガイドで複数の玉を落としました。本日は、落とす方向へのプッシュ見られました。

・銀玉のせ2凹台<新>(定位意図的リリース):四角トレーから銀玉を取ることはできました。把持し続けた後、内側に傾けた時、玉の重さで手首が返りました。台の位置を少し調整するのみで凹の上に乗りました。

・回転オルゴール(連続的操作):持ち手に触り続けることができていました。台を動かすことで半回転することがありました。

Sunday 24 Sept 2023 FKK

目と手の協応/スイッチ操作/文字

担当:松本

◾️活動の様子

 眠りが深かかったので、ステップバイステップに繋いだスライドスイッチを一緒に操作してはじまりに挨拶をしました。

 ボコボコチェーンや玉落としのなどの課題に取り組んでみましたが、覚醒が上がらなかったので、スライドスイッチによるiPad 操作に切り替えて前回取り組んだ嵐のハピネスの歌詞を覚えるためのスライドを一緒に操作して進めました。

 次に、奥山学習支援員の新作、YOASHOBIのアイドルの演奏スライドを一緒に操作しそれに合わせてヘルパーさんに歌ってもらいました。最初の見本のオリジナル曲の時と演奏の最後の覚醒が上がったのでそのまま文字学習へ移行しました。スライディングブロックを一緒に操作したあと、どの行を練習するか文字盤を一緒に触りながら聞いていくと、な行で口の動きがあり、確認すると目がぱちぱちしてそれで良いと伝えてくれました。ヘルパーさんにもな行を選んだことが確かに伝わりました。覚醒は低空飛行だったので、凸文字なぞりの、手のひらへの指先への書字、専用ペンでのブギーボードへの書字は一緒に行いました。なぜな行なのかなあと話しかけていると「眠い」の「ね」かもと伝えてくれました。確かに昨晩眠れてないらしく、眠たかったことを伝えたかったのかもしれません。

Saturday 23 Sept 2023 MM

視線入力/目と手の協応/文字

担当:松本

■活動の様子

・視線入力:今日から5Cを導入しました。いつものように23インチモニターにつけて、アプリでポジショニングを確認すると全てOKのマークが出ました。4Cより感度が良さそうでした。風船割り、センサリーの車、玉転がし、花火、絵描の順に取り組みました。いつもより広い範囲で視線が広がっていました。特に絵描では、筆の太さなどを変えながら長時間塗り重ねていました。流石に疲れたのか、視線を右側に外したので終わりの合図かどうか確認して終わりました。

メニュー画面までは、思ったように選ぶことが難しい様子だったので、カードを用意して選んでもらい、操作は手伝っても良いと思いました。次回までに筆の種類などのカードを作ろうと思います。

・目と手の協応:ボコボコチェーンミニを左右の手で位置を変え取り組みました。最後の引きがなかなかうまくいかないところもじっくり時間をかけて準備して自分で引き抜いていました。全身を使ってなんとか引き抜こうという強い意志が身体の動きでよく伝わってきました。

 鉄球落としでは、右手屈曲位置で何回か試した後に、机上に置いて取り組むことができました。3個直線課題では2個まではすぐに手を教材面でスライドさせて落としていましたが、3個目の手前で手が上がりました。教材面まで手を介助して置くと、横に滑らせ最後の3個目の玉を落としていました。

 スライディンブロックは、下右左上の動きに取り組みました。下右の動きは比較的すぐにできましたが、左の動きは難しくそれでも、反対方向に開いてしまう手を教材面上に介助して戻して待つことを繰り返すと左に滑らす動きが出ました。上への押す動きはさらに難しく、騎乗面ではうまくいかなかったので、右手が屈曲したところに教材を持っていくとブロックを上方向に滑らす動きが出ました。

・文字:ユニバーサルアームにつけた専用の書見台に凸文字を貼って右手でなぞりました。あ行からどの行を練習するか聞いていくと、か行のところで、手の動きと声で合図してくれました。凸文字なぞり→介助者の手のひらの上に指で字を書く→ブギーボードに専用ペンで字を書くの順に取り組みました。力は抜けていて、所々自分の動きでなぞったり、書いたりすることができました。カ行を選んだのは、コンサートにいくことを伝える(コンサートの「こ」)ためだったかもしれないとお母様が教えてくれました。