Saturday 4 June 2022 (KM)

目と手の協応/意思伝達/視線入力

担当:松本

本当に久々の活動でしたが、変わりなく意欲的にどの課題にも取り組んでくれました。

・初めの挨拶:PPSスイッチを頬につけて、口角の動きを拾いON/OFFを制御しました。スイッチをステップバイステップに繋ぎ初めの挨拶をしました。

・ボコボコチェーンミニ:最後のひと抜きを瞬きの合図をもらい一緒に引っ張り抜き切りました。数回やることで覚醒が上がってきました。

・円盤はめ1個穴:教材を手にセットすると必ずあくびを手を動かし円盤を入れてくれました。それまでは全く出ていなかったのであくびを意図的にして、手を動かし入れていることが確認できました。

・重さ・高さ・数量:円柱を使い、重さと高さと数の確認をしました。袋に入った円柱の重さを実際に手にぶら下げて確かめてもらった後、一緒に筒に入れて高さも感じてもらいました。

・凸文字なぞり:手元を見れるようにアクションカメラでモニターしました。アクションカメラの土台は、手作りしてどっちもクリップに挟みました。アクションカメラとモニター画面はHDMIケーブルで繋ぐだけで出力完了です。手元もよく見えて真剣な表情で取り組んでいました。凸文字は全て、木工用ボンドでお母様が手作りしたものです。アクションカメラの土台の作り方は、以下のリンクから確認できます。

https://note.com/matsuken_kyozai/n/n0c7935622f1c

・ 指伝話文字盤(iPadアプリ):頬につけたPPSスイッチで操作してもらいました。インターフェイスはできiPad2です。全自動スキャンモードで試したのですが、やはりタイミング難しく次回は手伝いながらの2スイッチで試してみようと思いました。それでも文字盤の画面がうちし出されると覚醒が上がり、スキャンされる文字を真剣に見ていました。

画面の白黒反転は、オフィス結アジアの高橋さんに直接お聞きしました。以下の通りです。

手順:

・「設定 > アクセシビリティ > Appごとの設定」を開きます。

・「Appを追加」を選択し、指伝話文字盤をリストに追加します。

・リストに追加された指伝話文字盤を選択し、設定内容を指定しますが、そこで「反転(スマート)」を「オン」にします。

なお、指伝話文字盤は、文字盤の色を選択できますので、反転時に見やすい色を選んでお使いください。

アプリごとの指定はiPadOS 15の機能ですので、それ以前のバージョンの場合はアプリごとではなくiPad全体の色反転させていただくことになります。

以上です。

・視線入力:メンテナンスも兼ねて取り組んでもらいました。パソコンの調子も良さそうだったので、新しいゲームをインストールしました。

流石に盛りだくさんで疲れたのか、覚醒が落ちてきたので終了にしました。

次回、新しくインストールしたゲームに取り組みます。

Thursday 2 June 2022(KM)

声スイッチ 字を書く 最新音楽情報 英語の歌の聴き取りButter

 

担当:奥山

 

【活動の様子】

 今回は大学で奥山の授業を受講した学生の同行がありました。授業をきっかけに特別支援教育に興味を持ち、将来の仕事として視野に入れているそうです。ありがたいお話しです。

前回の宿題になっていた声スイッチの完成品をお渡ししました。使用している基盤が12VのACアダプタ仕様だったので、前回はAC電源を使わなくて済むようにモバイルバッテリーで駆動できるようにUSB-DC12V変換ケーブルを使いましたが、今回は9V乾電池で駆動できるようにしたものをお渡ししました。これでスッキリ使えます。

活用するにあたって、iPadのアクセスビリティースイッチコントロールのレシピを「ページ移動」に設定して、声スイッチ(Bluetooth miniキーボードを改造したスイッチユニット経由)でKeynote教材のページを自分でめくれるようにしました。

以前、お渡しした1ページ一コマバージョンの鬼滅のコミックを自分でめくって読む練習をしていただく予定です。

次に字を書く練習。先日奥山が参加した勉強会で、やはり自分でペンを持って字を書くことの価値を再確認し、KMさんにもそのことをお話ししてペンを持って紙に字を書く機会を作ることにしました。その時に自分の手の動きを目前のiPadの画面で(アクションカメラ経由)見ながら手を動かすことを基本としました。準備をしてKMさんの左手にペンを持っていただいて手を添えて「BTS」の文字を書くと、腕の力が抜けてとてもいい具合(適度に力を入れたり抜いたりしていることを感じる)に感じました。これから少し時間をかけて取り組むことを話しました。

次に最新の音楽情報は、ミュージカル「刀剣乱舞」から誕生した「2.5次元男子アイドルグループ」、「刀剣男士 formation of パライソ」の「Free Style」という楽曲と、「次に来る」と奥山が予想している「三月のパンタシア」の「四角運命」、「ano」の「AIDA」という楽曲を紹介して、後半の2曲がどちらもアニメで使われていることから、最近のアニメの様子(深夜に放送していること等)をお話ししました。途中途中、学生が感想を添えてくれました。やはり年齢が近い方が同じ空間にいるというのはKMさんにとってもとてもワクワクした様子です。

最後に英語の歌はBTSのButterの聞き取りをしました。ワンフレーズずつ何と聞こえるか事前に提示して、ワンフレーズを聴いた後に「そのように聞こえたかどうか」を尋ねながら進めました。KMさんは確認の声を出しながら取り組んで、サビのところでは体を動かして「かっこいい」と伝えてくれました。今回同行した学生が外国語文化の専攻だったのです、ところどころで学生に意見をお話ししてもらいながら最後まで到達しました

Wednesday 25 May 2022(FKK)

音楽

担当:石橋

■活動の様子

 お宅に着いた時、ちょうど発作があったところらしく、少し落ち着くまで様子を見る事にしました。

4月から社会人として週一でお勤めにも出る様になり、少し疲れもあるのかなとヘルパーさんとお話しながら待っていたら、とろとろと寝てしまうようなので、今回は椅子には移らず、ベッドの上で横になったまま歌を聴いて頂く事にしました。

ヘルパーさんがベッドの隅にミニピアノを置く台を用意して下さって、初めてオンベッドに近いベッドサイドで演奏させていただきました。

まず「大きな古時計」を。次に初めてオリジナルの「I’ll be right here」、そして「A Whole new world」を。

Kさんは、ほとんど目を閉じたままうとうとしていましたが、時々ニコッと笑う様な表情を見せてくれました。

するとそこへKさんのお薬を届けにいらした薬剤師さんに、ヘルパーさんが「音楽の時間」のお話をされて、お声掛けしたら一緒に1曲となり、思いがけず「南の島のハメハメハ大王」を皆で大合唱となりました。

Kさんもヘルパーさんも馴染みの方の様子で、打楽器を持ってKさんのベッドを挟んでノリノリで歌って下さいました。

なんと歌詞も覚えていらしてビックリ!うとうとしていたKさんもパッ目を開いて、本当にニコニコ楽しそうでした。

薬剤師さんは、そのまま風の様に去って行かれましたが、ヘルパーさんに「ホントは起きてたんじゃないの?」と言われながら、

「Smile 」を歌い出すと、Kさんは、またうとうと状態に。それでも最後に、

「What a wonderful world」を歌うと、ウインドウチャイムをヘルパーさんと一緒に鳴らしてくれました。

その日の誕生花が「ゆず」で、花言葉が「穢れなき人」だったので、「Kさんみたいな人ですね。」と言ったら、

ヘルパーさんが、「こちらが考えている以上に大人の感情を持っているような気がします。」との事。

Kさんが赤ちゃんの頃からのお付き合いと言うヘルパーさんから、Kさんの表情で見るコミュニケーションの取り方や、好みについてもゆっくり伺うことが出来ました。

学校に行って同世代の友達と過ごすより、自宅でヘルパーさんやお母さんと一緒に過ごす事の方が長かった分、

大人達の話はおそらくほぼ理解しているのではないかという事や、

前は考えられなかったけど、個性の違う複数のヘルパーさんにも、自分から合わせる事が出来る様になってきているとの事でした。

それは、いろんな好みや考え方がある事に気が付いて、自分の個性を知る事にも繋がっているのではないかとのお話でした。

今回は、Kさんが半分以上寝ている状態だったので「嵐」の歌までたどり着けませんでしたが、貴重なお話をお聞き出来て、Kさんにまた少し近づけたような気がしました。

Tuesday 31 May 2022(ON)

担当:奥山

【学習の様子】

数学が好きなONさんと加法、減法の勉強をしてきて、本日は次のステップ、乗法の学習を始める日です。

 

以前、かけ算の九九については学習したことがあります。実は、卒業生のAさんのことばから九九の学習に必ず取り組むことにしています。Aさんは在学中、コミュニケーションが困難(相手に伝わるように運動を起こすことが難しい)なために「何もわからないのではないか」と思い込まれて、教科の勉強の機会を十分に得られませんでした。その後、いくつかの方法でやりとりができるようになったときに「九九も教えてもらっていなくて恥ずかしい」とおっしゃったということを聞いて、そのことが心に深く刺さりました。それ以来、思い込みを排除して、なるべく丁寧に説明して提示して興味をうかがうことにしています。

 

最初に「最新の音楽情報」をiPadで視聴しながらONさんの手足に触れました。

今回紹介させていただいたのは、三月のパンタシアの「四角運命」とanoの「AIDA」です。両方ともにアニメのエンディングテーマになっているそうです。

最近のアニメの放送枠が深夜だということもお話ししました。

 

次に、BTSの妹分としてデビューしたLe Sserafim(ル・セラフィム)の楽曲を紹介しようとして、BTSのButterの英語の歌の聴き取りのことに触れると目を動かしたので、ちょっとだけ聞き取りに触れました。

 

そして数学の学習。今日は乗法は足し算の繰り返しであることをkeynoteの画面で確認しながら、以前取り組んだ九九の唱え方を復習しました。

今後の数学の学習は、九九を覚えてから進むのではなく、乗法や除法の学習を進めながら徐々に覚えていただければと考えています。

また、ギガスクール構想でONさんのところにもやっとiPadが届いたので、九九については自習もできるように考えています。

乗法には「法則」があると説明するとONさんの目が輝いたようでした。法則の説明は次回取り組む予定です。

ONさんと数学の勉強に取り組んだことによって、私自身数学がとても楽しくなっています。

 

最後にSenSimで左手のスイッチでマスコンのアクセル(スイッチコントロールでマスコンを操作する軌跡をレシピで操作)、右足でブレーキ(iPadタッチャーをブレーキ4に貼り付け)を操作して運転して終了。

Saturday 21 May 2022 (MM)

音楽

担当:石橋

季節は巡り半年ぶりの訪問でした。

雨が降っていたので、打楽器を並べながら「そろそろカエルの好きな季節かな~?」と、まずは「カエルの歌」を、お父さんとお母さんと私の3人で輪唱。
Mくんの好きな曲だそうで、始まると、目を大きく開けてニンマリ。耳を澄ませてジッと聴いている様子でした。

M君には、久しぶりにウィンドウチャイムを好きな時に鳴らしてもらうことにして、お父さんとお母さんにも木の打楽器で参加して頂きました。

「5匹のこぶたとチャールストン」から、「パプリカ」「南の島のハメハメハ大王」「You are my sunshine」などを、時々ご一緒に歌いながら打楽器を鳴らして下さいました。

M君は、久しぶりのウィンドウチャイムに指を当てる位置が最初は決めずらかったのですが、チャイムの位置が決まると、

まずM君が右腕を後ろにグッと引いてから、今度は手首を反らすように腕が少しずつ上がっていきます。その時、全部の指を思いっきり広げてから、ゆっくり振り下ろすと、チャイムに指が当たって「シャランチャラン」と綺麗な音を出してくれます。腕が伸びたのか外す事が少なくなり、何度か良いタイミングで鳴らしてくれました。

だんだん乗って来たので、久しぶりにブルースのコール&レスポンスをやってみようとしたのですが、途中で「ハッ!」とコロナの注意事項に気が付いて、マスクはしているものの横を向いて大声を出す事に。
すると、なんだかやはり不自然で、向き合って歌わない事には楽しくもありません。

お母さんも、それに気が付いて、早々に終わらせました。

M君は、突然私がそっぽを向いたので驚いたかも知れません。ごめんなさい。

ここで少し静かな曲、反戦歌の話をしながら「What a wonderful world」を。

続いて「Smile」も。この曲は、お母さんが一緒に歌って下さいました。

M君が大好きという「はらぺこあおむし」は、歌い始めたらお母さんが小さな絵本を持ってきてくださいました。

「大きな古時計」も初めて歌ったら、「チクタク、チクタク」の所で、お母さんがM君の手を取って揺らすと、嬉しそうにお母さんの方を見ていました。

さて、Mくんのテーマソング「ドレミの歌」は、今回は初回に戻って、そのままウィンドウチャイムを使って一緒に合奏しました。

お父さんにも、例のスチールドラムで参加して頂きました。実は私が「他のどこでも見たことのないスチールドラムを、もう一度お父さんに演奏して頂きたい。」と言うと、お母さんがわざわざ出してきて下さったのでした。

ハッキリした金属音で「ド、レ、ミ、~」と入るだけで、メリハリが付き明るさが増す感じがします。何より、家族で合奏できる楽しさ倍増です。

いつものように、Mくんの鳴らしてくれる音から始まり、ワンコーラスごとに止まってM君の音を待ってから演奏を始めます。

前は、皆が「頑張れ!」「あともうちょっと。」「ダイジョブ、できる、できる!」などと声をかけながら、M君の右腕が降りてくるのを一生懸命見守りながら待つ感じだったのですが、今回は、ご両親もあまり声をかけずに静かに見守る感じでした。

皆でM君の音を待つ時間が短くなってきたのと、歌の途中で鳴らしてくれた音が、前にはなかったほど鋭く力強く「ジャッ」と鳴らしてくれる時もありました。

体が少し大きくなって、腕の力も強くなって、更に一連の動作にも慣れてきたからでしょうか。

時々、私を真っすぐ見てくれて、表情も少し大人っぽくなったような気がします。成長を感じるのは嬉しい事です。

もしかしたら、小さい太鼓を叩けるかもしれないなと思いました。

次回は、タンバリンの大きさで皮が丈夫そうな太鼓をお持ちしようかなと思います。

Saturday 7 May 2022 (MH)

目と手の協応/コミュニケーション

■活動の様子

・姿勢:事務所カットテーブルは、上肢が上がり過ぎでした。座位保持椅子の持参をお勧めしました。
・スイッチブック(目的的操作・スイッチの押し分け):押す→音の表出はすぐに理解し、操作していました。角度の調整は部分的に大人が行いました。3つのスイッチへの気づきはありそうで、すべてに触れていました。押し分けはしていませんでした。
・ペグと音の出る箱(意図的リリース):きのこペグ抜きは、松本が角度を調整することで、自力で抜く→保持した後→小山が右上肢に合わせて後方から差し出した箱に落としていました(始めから箱があるとそちらに注意が向き、ペグに定位しない)。1回目より2回目と試行毎にリリースまでの時間が短くなっており、「落ちる」から「落とす」に行動が変化している印象を受けました。きのこペグは、軸部分が長いとベターかもしれません。こけしペグ、筒状棒も大人が本児の親指と人差し指の間に入れることで握ることが促されていました。


・銀玉落とし(連続した操作:点から線へ):提示後すぐに定位し、落としました。1穴+。2穴では1つ落とした後の穴への探索がありましたが、待つことで自ら次の玉も落としていました。3穴でも穴の探索を終えると3つ目を落としていました(初めて)。

・方向性のあるレバーの操作(方向性のある操作):レバーの取手を握るは難しかったので、取手に毛糸リングをかけると手指をかけることはできましたが、毛糸の特徴上可動域が大きく方向性はあいまいになりました。これまで繰り返し経験してきた白リングを活動の始点として意識していることから、レバーに白リングをつける改良を依頼。松本の改良によりすぐに白リングにリーチし指をかけて引くことができました。レバー操作による方向性の理解のためのスモールステップとして適せつだったかもしれません。

Thursday 5 May 2022 (FKK)

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

 覚醒がよく、学びサポートを心待ちにしてくれていたようで、どの課題にも笑顔で集中して取り組んでいました。

■活動の様子

・ボコボコチェーンミニ:右手にセットし引いてもらいました。最初に、こちらで本体を引いて手応えを感じてもらうと、途中から引くまではいかないけれども、右手が動くことが確認できたので、肘を支えるように介助すると力を入れたことがよく伝わり、その動きに合わせて本体の方を引っ張りました。最後のひと抜きのところで肘を支えながら待っていると、自分の動きで引き抜くこともありました。次回は、左手に握って右手で引っ張る両手の協応も試したいと思います。

・量の確認:高さ・重さ・長さで3までの量を体験的に確認をしました。高さを確認する筒に円柱を一緒に入れた後に袋に円柱を入れて、右手にぶら下げ重さを確認していきました。3個の時には重そうな表情をしていました。袋から円柱を出して長さを確認するためのはめ板にはめていくと、3つの量が同じ数字だということがつながったようで、笑顔になりました。

・スライディングブロック:上下左右に取り組みました。右肘を支えると力の入るタイミングが伝わってきました。特に左に行く動きが右肘を支えていると良く動きました。

・凸文字なぞり:どの行を練習するときいて、順番にあ行から聞いていくとか行で右肘の力が入ったので、か行を練習しました。文字をなぞってから、私の掌でも書いてもらいました。「こ」まで終わった時に、私の掌にある指を動かす様子が見られたので、介助しているとどうやら自分の名前(か行に全部ある)を書いている様子でした。自分の名前書いたんだねときくとにっこり微笑んで「そうです」と伝えてくれました。

・スイッチ操作座位:PPSスイッチにセリアのチューブをつけたものを使用しました。今日はひ右肘の動きがよかったので、右肘と体側の間にチューブを挟んで、震えるクッションとチャイムを操作しました。感度1まで下げても操作できていた、誇らしげな表情でした。

・スイッチ操作仰向け姿勢:寝た姿勢では、肘の動きを読み取れなかったので、右手と腕で包み込むような位置におきました。Keynoteで作った嵐の曲が20秒すると止まって、スイッチを押すと再度再生するストップ&ゴーのスライドを操作しました。スイッチインターフェースは、iPad+タッチャーとワンショットタイマーです。PPSスイッチ感度を最初は11ぐらいでやっていたのですが、6ぐらいまで下げても操作できていました。普通にスライドをKeynoteで作ると曲の途中でクリックをしてしまうと、その時は進むことがないのですが、クリックが溜まってしまって曲が終わったら次のスライドにどんどん進んでいってしまう現象が起こります。それを回避する方法も含めてKeynoteプレゼン作り方のコツを近日中に、noteにアップしようと思います。

・Fさんに何らかの形で合図をもらい、指伝話文字盤を試そうと思ったのですが時間切れで次回に必ずという約束をして終わりました。

Thursday 28 April 2022 (MY)

担当:奥山

【学習の様子】

一年ぶりの再会でした。

MYさんは洋楽ロックが大好きな方です。邦楽ではなく洋楽です。以前、訪問のたびに洋楽ロックのグループをひとつひとつたどってMVを視聴していきました。

今回も久しぶりにガツンと響くAC/DCのthunderstruckでロック部開幕。ステレオの振動スピーカーでよい音で視聴していただきました(iPad)。

視聴する前にiPad miniのドラムアプリ Drum Jamのバスドラムとハイハットシンバルの部分だけタッチできるようにカラーボード(発泡スチロールに紙を貼ったもの)を切り抜いて、MYさんの右足の親指で操作できるところにどっちもグリップで設置しました(写真)。

これでthunderstruck MVを視聴しながらMYさんもドラムキットで参加。

2曲目は大きく雰囲気を変えて、Elvis CostelloのPump It Up。

3曲目はちょっと攻めて邦楽定番のTHE BLUEHEARTSのリンダリンダ。やはり洋楽でした。

奥山はもともとがクラシックのファンで、その後J-POPやHip-Hopを聞くようになったのですが、MYさんのおかげで洋楽ロックも(一緒に)楽しむことが出来るようになりました。

iPad miniの道具立てはカラーボードに空けた穴を頼りに演奏していただくことが出来たので、次回はこのバリエーションを広げていって、更に演奏を楽しんでいただこうと思いました。

そしてBTSのButterの聞き取り。思い返せば1年とちょっと前にMYさんとBTSのDynamiteの聞き取りをしているときに、新作のButterは(ラップの部分が)聞き取りが(奥山の)難しいからどうしようかとMYさんに相談したのでした。MYさんは間髪入れず「やった方がいい」と頭を力強く縦に振ったのでした。ということでMYさん、お待たせしました。MYさんに背中を押してもらって作ったButterの聞き取りのkeynote教材を、右足のドラムキットと呼応しながら取り組みました。

最後に、後先になりましたが、奥山の近況(アニメにはまって泣きながら見た)を報告して本日の学習は終了。

 

Saturday 30 April 2022(OK)

支援機器設定/算数

担当:松本健太郎

 久しぶりの学びサポートでした。力が入らないようにヘルパーさんとお母さんの丁寧でケアを受けながら、ゆっくりしとしたペースで学習を進めました。K君が力が入った時の、ヘルパーさんが阿吽の呼吸でケアする姿が本当に美しく感動しました。

■活動の様子

・支援機器設定

 以前からの課題であった文字盤とiPadのテーブルへのコンパクトな固定具を試しました。

使用感も今の固定方法と変わらないようで問題なく導入できました。

しっかり固定したい場合にどうしても

Manfrotto クイックリリースプレート付きバリアブルフリクションアーム 244RC

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の1択になりがちですが、アームが短くていい場合にはかえって邪魔になったり、重さが持ち運びのネックになったりします。

いつも教材作りの工具でお世話になっているオフの店(https://www.off.co.jp)でたまたまクランプを探して、

見つけたのが以下の組み合わせです。

PIHER マルチクランプ MDS1

 https://www.off.co.jp/category/A10/T_5020.html

PIHER マルチクランプ用タブレットホルダー MDS-TAB 

https://www.off.co.jp/category/A10/T_5022.html

アルミなので軽く、固定もManfrottoまでいかないもののかなりしっかりできます。

文字盤やiPad操作なので結構な力がかかるのですが、下部分がテーブルに設置された状態だったら問題なく使えそうです。

タブレットホルダー挟み幅も厚みがありケースのまま入れられるメリットがあります。

値段も二つで16000円弱と高価ですが、さすが、工具屋さんが本気で作ったクランプアームとホルダーだけあります。

補助的に、滑り止めをクランプに挟み込むと良いです。また、ホルダーに板を挟み込みで机と設置させ、木の三角ブロックをつけたりするとよりしっかり固定できそうです。

コンパクトなのでiPadと文字盤を左右に固定するために2個使用しても邪魔にならなそうです。

高校3年生なので進路実習が控えており、良いタイミングで外出にも便利なコンパクトな固定具を紹介できてよかったです。

*ポールにも試しました。やはり多少動きはありますが、

Manfrotto アクセサリー スーパークランプ 035C

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TOKISTAR 撮影用アクセサリー スーパークランプ TS-101-ST

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に近い固定ができそうです。

・算数

 正方形や円の合成分解をしながら、分数の意味を学習しました。初めに、正方形をケーキに見立て等分した1つを1/2、1/3ということを確認しました。正方形縦に分けたり斜めに分けたりしても等分ならどれも2個分けたうちの1個で1/2や1/3になることをすぐに納得してくれました。

そして、切れてない元の正方形を提示して「これは何分の何?」ときくと「1/1」と文字盤で答えてくれました。素晴らしい!!!

1/1を納得してくれたのでピースを全部集めた2/2、3/3もすぐに答えられました。そしてそれら全部が「1」になることも実物を触りながら迷わず頭に入っていったようでした。

 日常会話に出てくる量について、卒業まえに復習すると良いと思い、次回は単位の復習をしようと思います。

■本人・保護者のニーズ

トーキングエイド以外のiPadアプリでテキスト入力できるものを探している。その際、キーガードも必要。

■次回予定

5月21日10:00ー