目と手の協応/コミュニケーション
■活動の様子
・姿勢:事務所カットテーブルは、上肢が上がり過ぎでした。座位保持椅子の持参をお勧めしました。
・スイッチブック(目的的操作・スイッチの押し分け):押す→音の表出はすぐに理解し、操作していました。角度の調整は部分的に大人が行いました。3つのスイッチへの気づきはありそうで、すべてに触れていました。押し分けはしていませんでした。
・ペグと音の出る箱(意図的リリース):きのこペグ抜きは、松本が角度を調整することで、自力で抜く→保持した後→小山が右上肢に合わせて後方から差し出した箱に落としていました(始めから箱があるとそちらに注意が向き、ペグに定位しない)。1回目より2回目と試行毎にリリースまでの時間が短くなっており、「落ちる」から「落とす」に行動が変化している印象を受けました。きのこペグは、軸部分が長いとベターかもしれません。こけしペグ、筒状棒も大人が本児の親指と人差し指の間に入れることで握ることが促されていました。
・銀玉落とし(連続した操作:点から線へ):提示後すぐに定位し、落としました。1穴+。2穴では1つ落とした後の穴への探索がありましたが、待つことで自ら次の玉も落としていました。3穴でも穴の探索を終えると3つ目を落としていました(初めて)。
・方向性のあるレバーの操作(方向性のある操作):レバーの取手を握るは難しかったので、取手に毛糸リングをかけると手指をかけることはできましたが、毛糸の特徴上可動域が大きく方向性はあいまいになりました。これまで繰り返し経験してきた白リングを活動の始点として意識していることから、レバーに白リングをつける改良を依頼。松本の改良によりすぐに白リングにリーチし指をかけて引くことができました。レバー操作による方向性の理解のためのスモールステップとして適せつだったかもしれません。