Saturday 22 Feb 2025 MM

視線入力/目と手の協応/文字練習

担当:松本

◾️活動の様子

・視線入力:モニターをご両親が準備していただいていて、ポシション確認ソフトで確認すると調整の必要がなくすぐに風船割りからスタートしました。今日は、どこに風船がいてもすぐに視線を向け割っていました。車転がし、玉転がしは真ん中から右の範囲によく視線が動いていました。花火は最初、視線が右下に集まることが多かったですが確実に右端の花火を何回も上げていました。その後首の位置を少し支えるようにクッションを動かすと、左へも視線が動く、連発で左の花火を上げて、初めて歓声が上がるフィニッシュを体験できました。

・目と手の協応:ボコボコチェーンリングから始めました。左手に大きな輪を持って、こちらでも支えると、チェーンを輪ゴムで固定した右手を外側に動かしチェーンを抜いていました。その後、回転ドラムとカバサで右手を左の方へ(正中線側へ)の動きを練習したのですが、いつもは外に逃げてしまう右手が、今日は内側に集まってきました。声も出ていて、自分で試行錯誤しながらコントロールしている様子が伝わってきました。外側にある手を通常は下に下ろすように介助して、教材を提示するのですが、今日はしばらく待つと右手も左手も自分でテーブルの方へ下すようにコントロールしていました。玉落としもそのような手の動きを待って自分で落とせるように提示しました。

次に、バランス棒を右手で握り、ヘアゴムで固定しました。肘を支えにして右手を外と内に倒したり開いたりして、中の鉄球を自分だけで動かすことができました。

最後に、スライディングブロックで方向性のある動きい取り組みました。下左右上どの方向にも自分でできました。この時も、外に逃げる手の動きが少なかったです。

・文字:専用の可動式アーム付き書見台で凸文字をなぞりをしました。文字盤で指を介助しながら練習する行を選んでいくと、今日は「か」行で指先の力が入ったのでカ行を練習しました。凸文字なぞりから自分の動きがところどころよく出ていて、手のひらに書くときには、読み手にかなり字形が伝わるように書けました。最後に、今日練習した文字から1文字書いてみてと伝えると「か」と書いたように読み取れたので確認すると目を合わせてそうだと伝えていました。その後、○×も手のひらに書いてもらい終了しました。

カ行を選んだのは引っ越しした友だちのことを伝えたかったのかもしれないとお母様がおっしょっていました。

Saturday 22 Feb 2025 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

今日も覚醒がよく、時間中集中して課題に取り組んでいました。

◾️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタート。テーブルなしで「肘で引く」ようにして取り組みました。今日は肘を引く動きが出なかったので、カットアウトテーブルをつけて課題に取り組みました。ボコボコチェーンリングはリングの方を左手にセットして上の方へ持ち上げるように介助。右手をチェーンを抜く側にセットすると右の手首の動きを使い抜いていました。回転ドラムは左右の手とも取り組みました。前回同様肘の屈曲の練習にとても良かったです。

カバサを平面に埋め込んだ教材は、何回か一緒に練習すると、自分で手を引くようにチェーンを動かし長く笑顔を見せてくれました。何かわかった時の喜びの笑顔の印象を受けました。しばらく取り組んだ後、より小さな平面埋め込みカバサを提示すると、親指がカバサの外に行きマウスを握るようなとても美しい手の形でボールチェーンの動きを感じとっていました。

弧を描くボコボコレバーは、T字の持ち手がよく終点まで引き切っていました。スライディングブロックで一緒に上下左右の動きを確認した後に凸文字なぞりに移りました。

・文字:文字盤を一緒に触っていくと今日も「さ」行で人差し指の力が入ったので選んだと捉え練習しました。3回連続でサ行を選んでいます。

・スイッチ操作:奥山支援員の最新音楽情報をiPadのスイッチ操作で一緒に進めてみました。前回握りがよかったので、いくつか握るスイッチを試してみました。深く握り込むものは反応がイマイチだったので次回までに浅い握りのものを準備しようと思います。

結局スライドスイッチに切り替えスライドを進めました。スイッチの位置は、右斜めから正中線の方へ斜め下に右手で引く動きが良さそうでした。手が離れず引いたスイッチを戻せるようにスイッチを工夫することが課題です。

Tuesday 18 Feb 2025 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子
いつものように挨拶をすると、目を開けて応じてくれたK子さん、少し眠たそうな表情でした。

はじめの工作の鈴の玉を手で掴んで振ってその感触と音を一緒に聞きました。耳のそばに持っていって振る音と、手に直につかんで振る振動と音を味わいました。「掴んでいてね」と伝えると、ぎゅうっと力を入れようとしてくれます。鈴の玉に毛糸を巻き付ける作業で毛糸玉の糸の出てくるところをK子さんの指にかけて巻きました。

途中目を閉じて眠っていた場面もありましたが、巻き終わって、指にかけて振って音を出すところは一緒に手を振ってくれました。ふたつ、毛糸の玉をつくり、フェルトのハートを貼って完成しました。ふたつの玉をゴムバンドでつないで、右手と左手で引っ張るのをやってみましたが、あまり気乗りがしてないようでした。鈴の玉を握って小刻みに振るのは気に入ってくれたようです。

次になにわの大西流星くんの塗り絵、プリントした写真を目線の前に貼ると、じっと眺めてうれしそうな様子でした。前半左手で塗り、服やサインは右手でクレヨンをつかんで塗りました。塗った作品を写真と並べて眺めて終了しました。

Wednesday 29 Jan 2025 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
今回は私が伺う前に、Tさんが自分から積極的にピアノを弾こうとしたらしく、それを聞いて1年以上前にお母様が見せて下さった動画を思い出しました。
それは、初めてTさんがピアノの前に膝まずいて、どう扱ったら良いのか思案している様子で、恐る恐る鍵盤に手を伸ばしている動画でした。拝見した時に、「やっとピアノに興味を持ってくれたんだ!」という驚きと感激は忘れられません。あの頃から考えると、驚くほど積極的に自分から音を出していて嬉しい限りです。

今年初めてだったこともあり、ご挨拶がてらお正月らしい「春の海」のメロディーを頭の部分だけ弾いてみたら、Tさんが興味を示してくれました。お母様の話では、この曲をTさんは学校でも習ったそうで、なんと琴を弾いたこともあるそう。素晴らしい体験だなと思いました。その影響か、日本の音階にも興味があるそうです。日本の音階の歌を少し探してみようかなと思いました。

さて、ピアノの前にお母さんと一緒に座ったTさん、やはり最初は「ハロードリー」から。
6連符のイントロを弾き出すと、早速嬉しい楽しい時のフリフリダンスを見せてくれました。
最初は私が歌っていたのですが、途中からお母様がTさんの手を取って一緒にメロディを弾いて下さいました。Tさんは味わうように、お母様と一緒に何度も何度も繰り返しメロディーを弾いていました。Tさんもお母様も楽しそうでした。

今度は、クリスマス曲以外でちょっと明るめの曲をとのことで、「Alright,OK,You win」と「Good times」を。Tさんは、時々チョロッと合いの手風にピアノを弾きながらも、気に入ってくれた様でした。ここでTさんは、自分から電気ピアノの方へ移動。少し落ち着いた曲でSmile を歌ってみました。ここでも途中でお母様がメロディーを弾いて下さいました。
Tさんは、オルガンの音色を使って、どこを弾けばいいかと探していましたが、自分ですぐにちょうど良い音を見つけて、「これこれ!」と言うように悦に入り首を振っていました。
私の方を見て、「どうよ?」と言う感じでしたが、ちゃんと曲に合った音が伸びていて、違和感はなく良い感じ。「いいね!」と返しました。

さらに、「What a wonderful world」では、お互いに顔を見合わせながら、丁寧に音を聞き合っているセッションが出来たかもで、ちょっと感動的でした。

続いて「聖者の行進」では、お母様がメロディを弾いて下さいました。この曲もメロディはシンプルなのに、リズムがハッキリしている曲で、そこにTさんのオルガンの伸びる音が入って、これまた素敵なセッションとなりました。

Tさんは、明らかに生ピアノと電気ピアノと、楽器によって弾き方を変えている様に感じました。
しかも、ちゃんとメロディと合う音を見つけ出し、これだと思ったら、ずっと伸ばしながら和音を味わう感じでした。だんだんセッションのスタイルが進化してくる様で楽しみです。正に音楽で自分を表現し始めている様な気がします。

最後に、大活躍だったお母様が、「今日、楽しかったヒト~?」と聞いたら、Tさんが手を上げてくれた様で嬉しかったです。もちろん、私も手を上げました!

Sunday 2 Feb 2025 SY

目と手の協応/数量/漢字

担当:松本

天気の影響で覚醒が低く、それでも一通りのメニューに取り組みました。

◼️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタート。眠たそうでしたが、左右の手を使い交互にチェンを引っ張っていました。ボールチェーンを一粒ずつ戻すときの指先の力は弱かったので、早めに一緒に蓋を開け、後ろからチェーンを引っ張り容器に入れました。

その後、ボコボコ蛇腹を引っ張り、戻す課題を行なったところで、睡魔で続けるのが難しくなったので、お母様がYさんの大好きな音楽をかけて下さいました。

その効果で覚醒が上がり、スクリューのねじり込み、ねじ回し、石蹴りいれと次々にいつも通り取り組んでいきました。枠ぶとの立体パズルの三角柱をねせた課題の時にいつものように少し苦労しれながら入れていましたが、今日はうまくいかない時の試行錯誤の時間がいつもより短く、嫌になる前に課題解決を手伝いました。

・数量:5個の円柱さしをさまざまな方向で提示した後に、面配列の5個のはめ板に移しました。円柱差しを垂直に提示した時の、円柱をさす運動のコントロールはいつもより滑らかで上手でした。その後他のはめ板に移しながら数を確認しました。

次に数の棒で、4の枠に2の棒をさまざまな入れ方をした後に、ピッタリ入る組み合わせ探しにとりくっました。今日も2の棒を横に入れるところに苦労していましたが、最後には自分で気づき余分な棒を見つけました。その後、10までの数の合成分解に移ろうとしたところで疲れが出て、休憩しました。

・漢字:少し休憩すると調子が戻り、自分の名前を漢字で書きました。苗字の漢字は凸文字をなぞった後、一緒にクリップをつけ握りやすくしたクレヨンで書くときに字形を先取りした手の動きをしていました。苗字については字形のイメージが定着していることがわかりました。その後、簡単な漢字練習を少しして終わりました。

Sunday 2 Feb 2025 FKK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

■活動の様子

・目と手の協応:天気の影響で覚醒が低く、寝た姿勢で少し上半身を起こした状態で取り組みました。ボコボコチェーンは右手に握るようにすると肘を曲げてぐーーっと引っぱりました。チェーンが左手にもかかるようにして両手で取り組めるようにしました。右手の引く動きがよく出て、繰り返しチェーンを抜き切っていました。ボコボコチェーンリングも左右の手順番に何回も引き抜いていました。カバサ、糸車はいつものように下の方へ滑らす動きで回し、スライディングブロックは介助しながら方向を確かめました。今日は外に行く動きのでブロックを自分で動かせていました。

・文字学習:覚醒が低いままでしたが練習する文字を文字盤で選びました。あ行から順番に指先で文字盤に触れながら尋ねていくと、は行のところ舌の動きがあったので、合図を送ったと捉え、確認すると笑顔で応えてくれました。凸文字なぞり→手のひら→メッセージボードの順で文字を書いていきました。指の動きは多くなかったですが、所々自分の動きで書く場面がありました。

・スイッチ操作:スライドスイッチで自分の体の方へ引く方向が今日は出やすかったので、そちらを「決定」として「送り」はこちらで動かしながら、指伝話文字盤で自分の名前を書く練習をしました。スイッチを動かす動きはよく出ていました。

覚醒を上げるために、好きな曲の歌詞を覚えるKeynoteスライドのスイッチ操作に変えると目が開いてきて手を動かしスライドを進めていました。

Monday 20 Jan 2025 SH

音楽

担当:古賀聡子

■活動の様子
本日、新調したキーボードを初めて使用しました。
以前のものより鍵盤が馴染みやすく、ご本人も満足とのことで、長時間弾くことで、指や手首の筋肉の強化も期待できそうです。

長らく使用していなかったトーンチャイム(20本)があるとのことで、さっそくセッティングしまして、ご両親とともにハーモニーを奏でました。私は部屋全体を周って、天井の隅々まで空間に音を響かせて、近い距離でだけでなく、むこう、遠くからの音も皮膚全体で感じてもらえるシーンを作りました。

美しい音色の響きに包まれる中でSさんはうっとりとした表情を浮かべ、上機嫌になりました。Sさん自身も「良い気分で創作できそう」と指でお母様に伝えられてました。

短時間で、さまざまな楽器を使い分けて、流れやムードを作っていく重要性を改めて実感しました。私もトーンチャイムが欲しくなり、これから探してみたいと思った非常に有意義な時間となりました。

これからも、皆さんが心地よく音楽に向き合えるよう、環境づくりも含めてアドバイスや工夫を続けていきたいと思います。

Saturday 18 Jan 2025 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

今日も覚醒がよく、できた時の達成感をはっきりと笑顔で伝えていました。

◾️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタート。手元が見えるようにカメラとモニターをセット。テーブルなしで「肘で引く」ようにして取り組みました。手首の動きの方が多かったですが、肘を屈曲させながら後ろに引くこともありました。手の握りは強く、最後まで輪を保持できていました。次に、カットアウトテーブルをつけて課題に取り組みました。ボコボコチェーンリングはリングの方を左手でしっかり掴んでいました。右手をチェーンを抜く側にセットすると左右の手首の動きを使い抜いていました。カバサでは手が開き、手のひら全体でチェーンを滑らせていました。回転ドラムは左右の手とも取り組みました。肘の屈曲の練習にとてもよく、最後は両手で、自分の体の方へ引く手の動きで動かしていました。両手で触れる幅の長いものを用意すると良いと思いました。

弧を描くボコボコレバーは、T字の持ち手がよく終点まで引き切っていました。半球は手が滑り落ちてしまうようでした。半球円盤はめも自分の体の方へ引き寄せる動きではめました。スライディングブロックで一緒に上下左右の動きを確認した後に凸文字なぞりに移りました。

・文字:文字盤を一緒に触っていくと今日も「さ」行で人差し指の力が入ったので選んだと捉え練習しました。特に「し」の時に力が入っていたので、何か伝えたいことがあるのか聞いていくと「しんせいかつ」という言葉に反応したので、凸文字練習の後に指伝話文字盤でスライドスイッチの介助をしながら打ってみました。

得意な引く動きを決定にして、行や文字送りは、こちらで行いました。合図がスライドでは出にくかったのですが、今日は手を握る形では伝えやすそうでした。

・スイッチ操作:奥山支援員の最新音楽情報をiPadのスイッチ操作で一緒に進めてみました。先ほど確認した手を握るやり方で合図してもらいスライドスイッチを動ごかし進めました。インターフェースはできiPad2です。

Tuesday 14 Jan 2025 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子
 お部屋に入った時、Kさんはリハビリ終了後に咳き込んでいて痰の吸入の最中でした。今回は調子を見ながら、何回か吸引をしながらの活動でした。
目をぱっちりと開けて、咳き込んではいましたが元気そうなKさん、墨汁で書き初めをするのでヘルパーさんにベットを操作してもらい、いつもより高い頭の位置でアートをはじめました。
 はじめ、段ボールに固定した和紙を目の前に持っていって、クレヨンで描いてもらいました。色はピンクとオレンジ。その後、刷毛に墨汁をつけて左手で一気に線を描きました。ベットの反対側にまわり、右手に持ち替えてもう一本一気に線を描きました。お正月らしい赤と金の千代紙を配して、掛け軸のように上下にボードを貼り書き初めが完成しました。


 いつも推しの塗り絵を用意しているのですが、Kさんが好きなのは前回までのなにわ男子の道枝駿佑くんではなく大西流星くんではないか?というヘルパーさんからのご指摘があり、Kさんとやりとりしました。今回は流星くんの塗り絵をしました。(運よく準備してありました)今後、Kさんに確認しつつ進めたいと思います。
また来月にね、と声をかけて終了しました。

Tuesday 23 Dec 2024 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
Tさんは今回も学校から帰ったばかりのようでしたが、やる気満々でピアノに向かってくれました。ちょうどクリスマス前ということで、思いっきりクリスマスソングを歌いました。
「赤鼻のトナカイ」、「サンタが街にやって来る」、「ママがサンタにキスをした」、「ジングルベル」などを続けて演奏すると、私の右側に座って一緒にピアノを弾く気満々で、時々ピロッと音を入れてくれました。

今回特に興味深かったのは、「Oh,holy night!」を弾き始めたら、いつの間にか私の右手の上にTさんが自分の左手を乗せてきたので、「一緒に弾こうか!」と、Tさんの左手を右手の甲に乗せたまま演奏していたら、途中でTさんが私の右手の小指を全力で掴んできました。

だんだんクライマックスでピアノもガンガン弾くところだったので、構わず一緒にピアノを弾き続けたところ、不思議なことにかなり強いタッチで弾いたにもかかわらず、Tさんの右手は離れないで、ラストの大ブレイクを挟んで一緒に最後まで弾き切ることが出来ました。
本当に一緒に演奏したという満足感でいっぱいでした。
こんな風に共演する方法があったなんて初めての体験で、ちょっと感動しました。

ここで、お気に入りの「ハロードリー」を演奏してなかったことに気付いて、さっそく例のイントロを繰り返し、歌中へ。何度も何度も繰り返し歌いました。もちろん、ここでTさんの大好きフリフリダンスも見せてくれました。Tさんは、楽譜に興味がある様で、一緒に弾きながらしっかりと覗き込んでいたのが印象的でした。

最後はクリスマスバラードを何曲か聴いていただいてお終い。今年もありがとうございました。