Saturday 27 Sept. 2025 MM

音楽

担当:石橋

■活動の様子
嬉しいことに、久しぶりのMさんは、わざわざ早起きをして楽しみに待っていてくれたそうでした。ところが午後には眠くなってしまったようで、伺った時は今にも瞼が閉じてしまいそうでした。

まず初めにMさんの大好きな「ドレミの歌」を歌ってみましたが、お約束のイントロのウィンドウチャイムを鳴らしてくれたものの、いつものように目がパッチリとはなりませんでした。それでも何とか目を開けようとしてくれている様子だったので、賑やかな曲を続けて歌ってみることにしました。

「南の国のハメハメハ大王」や、「おもちゃのチャチャチャ」など、ご両親も一緒に打楽器を鳴らしながら歌って下さいました。その間、Mさんは時々目を開けたり閉じたりしながらも聴いてくれている様子でしたが、眠気は飛んでいかないようでした。

そこで、前にMさんが歌うように声を出してくれたこともあった曲を思い出し、ご両親に手伝っていただいて、大声でブルースのコール・アンド・レスポンスをやってみました。ご両親は素晴らしいノリで歌って下さったのですが、残念ながらMさんの様子は変わらないようでした。

本当に眠い時は仕方がないので、気分を変えて「森のくまさん」を。それにしても最近多発しているクマ出没被害のせいで、この曲のイメージが変わってしまったかも。などとご両親とお話するうちに、Mさんはとうとう完全に眠ってしまいました。

そこで子守歌がわりに「星に願いを」を。続けて、「この広い野原いっぱい」や「大きな古時計」など静か目の歌を。すると、今度は少しずつ目を開けてきたようなので、Mさんのお気に入りの「はらぺこあおむし」を。
前回、この曲の場面転換の時にMさんがたまたまチャイムを入れてくれて、それが新しい合奏スタイルに出来ないかと思っていたので、何度か繰り返してみました。すると、だんだん覚醒してきた様子で、Mさんの鳴らしてくれたチャイムが場面転換の合図になっている事にMさん自身が気が付いてきた様子でした。
しかもMさんが手を構えてからチャイムを鳴らすまでの時間が短くなってきて、集中するあまりの空振りの回数も少なくなってきました。

自分で出す音も、「強く」「優しく」「ゆっくり」「早く」などバリエーションがあることに気が付いてきた可能性も感じました。意図した音や、意図したタイミングで音が出せるようになると、それは「演奏」であり「合奏」だと思いますが、自然に場面にふさわしい力の入れ方や、より良いタイミングで鳴らせるようになってきた感じがします。
少なくとも、ウィンドウチャイムの使い方がかなり上手になったことには違いないかと。

そのことを確信するために、最後にもう一度、「ドレミの歌」を「合奏」してみました。私の歌も、今度は初めの時より1オクターブ上で歌ってみました。すると、今度はさっきと打って変わっていきなりパッとニコニコ顔に。すっかり眼が覚めてきたようでした。

Mさんと私のこの曲のルールは、「Mさんのチャイムでイントロが始まり、私が歌い始める。そして間奏の後もMさんのチャイムで繰り返し歌へ」というものですが、それを完全に思い出したようで、目を見開いて満面笑みに。曲中でも、勢いよく所々でチャイムを鳴らしてくれました。

残念ながら、やっとノッてきたところでお終いの時間になってしまいましたが、改めてMさんのウィンドウチャイムの使い方の進歩と可能性を感じた次第です。ご両親の温かいサポートにも感謝です。ありがとうございました。

Wednesday 24 Sept. 2025 HK

担当:奥山
【活動の様子】
 HKさんとのいきものシリーズの学習は前回は「かたつむり」について学習したので、今回は「たぬき」について一緒に学びました。実はたぬきは23区内でもしぶとく生きているいきもので、最も目撃が多いのは杉並区などの情報を一緒に学びました。HKさんのいきものに対する興味はとてもつ強い様子で、Keynote教材をAir Dropでお渡ししたので、きっと復習されるのだろうと思います。
 PPSスイッチを購入されたので、iPadタッチャーを使ってSwitch Box Invadersを紹介させていただきました。

Sunday 7 Sep. 2025 IA

活動記録:操作/コミュニケーション

本日の活動では、さまざまな遊具やICT教材を用いながら、視線による操作や手指の動き、因果関係の理解を中心に取り組みました。

  • VOCA(あいさつ)
    左手の指でスイッチを押し、あいさつの音声を再生しました。安定した操作で、スイッチONのタイミングも自分で取ることができました。
  • 視線入力(因果関係の理解・目的的操作)
    4つのポイントを順調にクリアしました。以前から画面右上の黄色い顔マーク付近に視線が集中する傾向があったため、紙で部分的に隠して対応しました。次回は紺色の紙で試してみる予定です。
    ハロウィンアプリでは、右側2枚の画像を中心に視線が定まり、試行を重ねるごとに右3枚から一番左までと、視覚定位の範囲が広がっていきました。車のアプリでは、玉転がしの場面よりも範囲は狭いものの、右方向への定位が安定していました。描画アプリでは、描き始めに左手が自然に動き、画面全体を使って広く塗る様子が見られました。
  • チェーン引き(太・細)
    左手の指にチェーンをかけて実施しました。大人が角度や圧を調整することで、操作性が向上しました。右手はゴムで固定し、安定した形での操作を促しました。
  • カバサ・糸巻き(操作経験の拡大)
    ガイドによって手指の開きがスムーズに見られました。大人が角度や距離を調整し、手指の重みも加わることで、しっかりとした回転の動きが生まれました。
  • 玉落とし(因果関係・方向性)
    1個の玉落としでは、左手を玉に沿わせるとわずかに動きが出て玉が落ちました。3個の玉落としでは、右から左へと順に落とす動きを確認できました。
  • スライドスイッチ+音楽(方向性)
    5mm程度の小さな動きから始め、次に1cmのスライドに挑戦しました。十分に待つことで、動きの安定と操作意欲の高まりが見られました。
  • 凸文字「と」(文字学習)
    ガイドのもとで凸文字をなぞり、その後、手のひらにも文字を書きました。なぞる際には、わずかに方向性を意識した動きが確認されました。
  • スライドスイッチ+VOCA接続(あいさつ) スライドスイッチとVOCAを接続し、運動的な負荷を軽減した状態でON操作を行いました。少ない力でも確実に操作でき、最後まで集中して取り組むことができました。

Sunday 5 Sep. 2025 FK

活動記録:目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

◾️活動の様子

・目と手の協応
 テーブルを外し、肘を後ろに引ける姿勢で「ボコボコチェーン」に取り組みました。最初は左右それぞれの手で交互に行い、その後、片方の手でリングを持ち、もう一方の手でチェーンを握る形でも行いました。チェーンを引く際には、手首をしっかり使って引き抜く動作が見られました。

 続いて、机をつけて「ボコボコチェーンミニ」を両手にセットすると、両手を広げながら何度も自分でチェーンを引っ張る姿が見られました。

 平面に埋め込んだカバサでは、右手をカバサの上に置き、左手の近くにウインドチャイムを設置しました。今日も、手を自分の身体の方へ引く動き(肘の屈曲)はとても上手でした。そこで、押す動き(肘の伸展)の練習も一緒に行いました。最初は真剣な表情でしたが、途中から笑顔になり、左手側のトーンチャイムも揺らして鳴らすようになりました。

 さらに、前後に倒れるように動く「立体ボコボコレバー」でも同様の動きを練習しました。何度か繰り返すうちに、自分で肘を伸ばしてレバーを手前から奥へ動かすことができました。動かした直後に深く息を吐いていたことから、集中して力を使っていたことが伝わってきました。

・文字学習
 文字盤を使って本日練習する文字を選び、「凸文字なぞり」→「手のひらに書く」→「メッセージボードに書く」という順で行いました。

 今日も「た」行を選び、「た・ち・つ・て・と」と指を滑らせていくと、「と」のところで力が入りました。確認すると、顔を動かして「それで合ってる」という合図をしてくれました。「なんで『と』なのかな?」と尋ねると、「泊まるの『と』?」という言葉にまた同じように顔を動かしました。お母様に確認すると、今度レスパイトに入る予定とのことでした。「よく伝わったね」とフィードバックすると、嬉しそうにいつものように練習を続けました。

・スイッチ操作
 iPadの操作をスライドスイッチで行いました。奥山支援員の9月の音楽情報を、手前に引く動きでスライドを進めました。このとき、振動スピーカーを使用し、先ほどと同じようにウインドチャイムを設置しました。

 今日は、音楽をよく聴いてリズムを確かめてからチャイムを鳴らすことが多く見られました。お母様からも「今日はいつもより画面をよく見ていた」とお話がありました。最後は満足そうな表情で、スライドスイッチを操作してステップバイステップを使い、終わりのあいさつをして活動を終えました。

Saturday 4 Oct. 2025 OK

園芸

担当:矢作

■活動の様子
前回種まきをした野菜の芽が全種類しっかり出ていました。毎日の水やりの成果です。「ありがとう」とお伝えすると、得意げな笑顔のKさん。
お母さまも「芽が出て伸びていくのが毎日楽しみで」とおっしゃってくださいました。

苗たちを植え替えるために、まずは枝豆を育てていたプランターの古い土に、腐葉土、赤玉土、堆肥を混ぜて再生します。Kさんと「うんとこしょ! どっこいしょ!」と声を掛け合いながら、ようく混ぜてもらいました。

2つのプランターを混ぜるのにたくさん頑張ってもらったので、疲れもあり、同じ作業が続いて少し飽きてしまったようです。プログラムの組み立てを工夫すべきと自省しました。休憩しながら、ニンジン、ブロッコリー、かぶの苗を植え込みました。

大根はかなり大きく伸びて、本葉が何枚も出ていました。ハサミを上手に使って間引きをしてもらい、土を足しました。

植え替え終了後は、芝の髪の毛がふさふさ伸びた「なみちゃん2号」のヘアカットをしました。ハサミで後頭部は刈り上げにし、トップを整えてからリボンで結わえました。Kさんオリジナルのデザインカットでますます可愛くなった「なみちゃん2号」に満足そうでした。

Sunday 7 Sep. 2025 NM

活動記録:操作/コミュニケーション

担当:小山

本日の活動では、さまざまな遊具や教材を通して、手の動きや選択行動、コミュニケーションの広がりを観察しました。

  • VOCA(ステップバイステップ:あいさつ)
     活動の始まりに使用しました。ボタンを押す動作にも慣れ、あいさつの場面での反応が安定してきています。
  • スケジュール提示(黒地・白文字・写真カード)
     初めてスケジュールカードを紹介しました。5枚×2セットを提示し、カードに手を伸ばす様子が見られました。活動終了後には、カードの端を両面テープにつけてはがす動作が上達しました。以降は「終了BOX」とカードはがしを組み合わせて、活動の終点をわかりやすく提示しています。
  • 丸写真カルタ(1/2選択)
     見比べる動作は見られるものの、定位はまだあいまいで、関心が薄れると左前方を見ていることが多くありました。
  • カバサ・たいこ(写真・実物提示)
     提示されたものを明確に選択できていました。太鼓では左右でたたき方に違いがあり、左手はてのひらで強く、右手は指先で軽快にたたいていました。
  • 太チェーン引き
     左右の手を使って力強く引ききると、自発的に左右交互にたぐり寄せる動きが見られました。
  • 半円回転バー
     左側から中央付近までの回転操作ができ、連続した動きも少しずつ見られました。
  • スライドチェーン+取手
     取手に親指がかかり、三指でしっかり握る形になりました。大人が軽く戻すと、その動きを受けて連続的に引く動作を続けていました。
  • スライディング教材(方向性の理解)
     左から右へ向かう動きを、大人の部分的なガイドにより行っていました。方向の変化に対する意識が高まってきています。
  • 筒抜き(空間関係・握る→引く)
     軸が見えているときは筒をしっかり握り、軸が見えないときはためらいながらも引く動作が見られました。力を入れて前方に引く中で、方向への気づきが感じられました。
  • VOCA(ステップバイステップ:あいさつ)
     活動の終わりにも使用しました。押すタイミングがより安定し、活動の締めくくりとしての「あいさつ」が自然にできるようになっています。

Friday 20 Sep. 2025 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
久しぶりに会うTさんは少し体が大きくなって、表情も大人っぽくなっていました。覚えていてくれるかなと思っていたら、ピアノの前で待っていてくれました。

ご挨拶をして早速、リクエストされていたTさんのお気に入りの「ハロードリー」を弾いてみました。すると、久しぶりだったからか、いきなりピアノの下にもぐってしまいました。鍵盤の下で響板の響くところを自分で探して、ジッとピアノの音を聴いています。

そういえば最初の頃は、よく鍵盤の下にもぐって音を聴いていたことを思い出しました。そこで、ちょっと賑やかなリズムのある曲をと、「五匹のこぶたとチャールストン」や「ブルースぞうさん」「As time goes by」を歌ってみました。
ずっと聴いてくれていたようなのですが、「そろそろ弾いてみる?」と、あらためてお母さんが私の横に座らせてくれました。

もう一度、「ハロードリー」を弾いてみると、ご機嫌の時に出るフリフリダンスをちょっとだけ見せてくれました。でもそれからTさんは、また固まったようにジッと聴いているだけでした。お母さんが、「弾かないの?」と勧めても、何かを考えているようにジッとしています。

何度も何度も繰り返すうちに、ついにTさんがピロッ、チョロッと鍵盤に触れて音が出てきました。そして、「こんな感じだったっけ?」と言う風に、首をひねってこちらを見てきました。
「あ、音が出て来たね。いいね!」と言うと、すぐにまた椅子を降りて、今度は電子ピアノの方に移ろうとしたので、それを察知したお母さんがTさんを電子ピアノの前に座らせてくれました。

いつものようにTさんが自分でボタンを押しながら、初めは音色が決まらなくて、クラヴィノーバやオルガンの音が出たかと思うと、いきなり模範演奏が始まったりしました。やっとピアノの音が決まったかと思うと、今度はキーボードを抱えるようにしてお腹で鍵盤を弾いていました。
これは、今までもよくありましたが、今回はオルガンのように伸びる音ではなかったので、すぐに音は消えていきました。

私がクリスマスソングを弾き出すと、またジッと聴きながら何かを考えている様子でしたが、まるで自分で音を出す時の位置やタイミングを考えているようでした。
そのうち鍵盤の上にチョロッと手を乗せて、少しづつ遠慮がちに音を出してくれました。今度は、自分の音と私の音を同時に聴いている様子でした。
そして鍵盤に手を置きながら顔だけをこちらに向けて、「どう?これ、どう?」と言うふうに私を見ています。「ああ、これがやりたかったんだな」と思うと同時に、私も待ってましたとばかり顔を90度まげてTさんの方へ向けながら、「いいね~!」と何度も頷きながら演奏を続けました。

音数は少ないけれど、決して邪魔をする音ではなく、Tさんなりに選んだ音を出している気がしました。お互いに顔を見合わせながら楽器を演奏することが、一緒に音楽を創り出していくようで、何より、この感覚を覚えていてくれたことが嬉しかったです。

時間が空いてしまったけれど、前回思いがけずに一緒にセッションが出来たことは、やはり奇跡や偶然ではなかったと思えて、これからの可能性を改めて感じました。

いろんなクリスマスソングを歌って、そろそろ終わろうとした時、いつの間にかTさんが背中を寄せてきて、ピッタリ私に寄り添うようにしてくれました。前半は反応が分からなくて心配したけど、楽しんでくれたようでホッとしました。

最後に、「ピンクパンサー」のテーマを弾いて欲しいとリクエストがあったのですが、上手く弾けなくてゴメンナサイ。次回までにおさらいしておきます。いつもながらお母さんのサポートに感謝です。ありがとうございました。

Saturday 21 Sep. 2025 OK

目と手の協応/数量概念/平仮名/プリント学習/コミュニケーション支援

担当:谷田部

■活動の様子
こちらの都合で久しぶりの学びサポートになりました。前回より、笑い声が増えて明るいKさんに戻っていて嬉しかったです。

いしけりの穴落しをウォーミングアップでやりました。滑らかに手が動きスムーズで早く全部入れました。ガラス玉を持つ時に、中指薬指小指が伸びてしまうので、5本指の使い方の練習も必要だと思いました。

次に円盤型はめをやりました。3つの穴の真ん中と左右に円盤を置く課題をやりました。左右と真ん中の選択は間違える時もありました。次に5つ穴で、真ん中と左右に円盤を置く課題をやりました。穴に入れることはできますが、指定した場所に置くことは間違える時がありました。アドバイスすると、正しい位置に置けました。

次に、木製パズルをやりました。2分割4分割は、間違わずに早くできました。6分割の途中で集中が切れて終わりました。

途中でiPadのフォークソングの動画を見たり、メール読みあげソフトでコミュニケーションが取れました。

前回は作業所に友達が来なくなり元気を無くしていました。勉強はできたのですが、笑い声は少なかったです。今回は、気持ちの切り替えができていて、明るくよく笑うKさんに戻っていました。その分集中できる時間が短くなりました。気持ちの切り替えが出来たのは、友達の身代わり人形ができたことです。Kさんには身代わり人形が心の支えになる事が今回もよく分かりました。

Saturday 6 Sep. 2025 OK

園芸

担当:矢作

■活動の様子
まずは観察から。
稲の花が咲きました! 緑の穂の一粒一粒に小さな花が咲いているのを一緒に確認しました。数日前に初めて咲いたとのメール連絡を写真付きでご本人からいただいており、毎日水やりのお世話をしてくれているからこそ、変化に気づいて喜んでくださっていると感じました。
枝豆も数回収穫できたとのこと、メール連絡いただいていました。あと数粒まだ収穫できそうです。

夏野菜はそろそろ終わりなので、秋冬野菜の準備です。大根、人参、ブロッコリー、赤かぶの4種類をまきました。ブロッコリーと赤かぶは枝豆の時と同様に新聞紙のエコポットにまきました。新聞紙を上手に空き缶に巻きつけることができました。人参は牛乳パック、大根は土の袋を利用して育てます。それぞれ土を用意し、4種類の種の違いを観察しながら、小さな種をやさしくまくことができました。大根の袋に水はけのための穴を開けるのも、竹串を上手に使うことができました。

後半は芝の種を用いるクラフトです。靴下に種と土を入れ、顔のパーツやお洋服の飾り、腕も付けて、芝坊やを作りました。ちょうどお母様が作られたお人形「なみちゃん」があり、芝坊やは「なみちゃん2号」と命名されました。2人一緒に可愛がってもらえそうです。

「楽しかった」とはっきり伝えてくれたKさん。たくさんの種まきに集中をほとんど切らさず取り組むことができました。

Saturday 6 Sep. 2025 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

いつものように訪問PTさんの後で、リラックスしていて覚醒も良く集中して課題に取り組むことができました。

◾️活動の様子

・目と手の協応:テーブルを取って肘を後ろに引ける状態でボコボコチェーンから取り組みました。左右の手片方ずつ取り組んだ後に、片方の手にリングもう片方はチェーンを握るという両手を使う形でも行いました。肘の動きよりも手首の動きで引いている場面が多かったです。次に机をつけてボコボコチェーンミニを両手にセットすると、両手を広げながら何回か自分でチェーンを引っ張っていました。続いて平面に埋め込んだカバサでは、右手をカバサの上に置き、左手近くにウインドチャイムを設置しました。手を自分の身体の方へ引きながら鳴らす動き(肘の屈曲)は上手だったので、押す動き(伸展)の練習を一緒にしました。肘が伸びる方向に介助すると何回か自分でも肘を伸ばし手を押し出すようにかばさを鳴らす場面がありました。平面埋め込み回転ドラムや前後に倒れるように動く立体ボコボコレバーでも同じ動きを練習しました。途中何回か押す動きを誘発することができました。

・文字学習:文字盤で本日練習する文字を選んで、凸文字なぞり→手のひらに書く→メッセージボードに書くの順で行いました。

今日は「た」行を選びました。た行の時のいつもよりハッキリ指先の力を入れて選んだことを伝えていました。なぜた行を選んだのかはハッキリとはわからなかったのですが、凸文字をなぞる時の指運びは、指先の調節を上手くしていました。

・スイッチ操作:iPadの操作をスライドスイッチで行いました。奥山支援員の9月の音楽情報を手まえに引く動きでスライドを進めました。振動スピーカーを使用しました。先ほどと同じようにカバサとウインドチャイムを設置して曲と一緒に演奏するようにしたら、左手でも何回もチャイムを鳴らしていました。

HANAの新曲を気に入って笑顔を見せ、特にMrs. GREEN APPLEの「ライラック」の際にはさらに表情が明るくなり、好みを伝えていました。家庭ではあまり聴かないとのことでしたが、通所施設でよく流れている可能性があるとのことでした。聴く機会が増えることでお気に入りの曲が広がり、音楽的生活の幅が広がったことが良かったです。