Saturday 22 Aug. 2026 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子:
今回も機嫌よく迎えてくれたTさんでした。新しいコルセットが出来たそうで、初めてコルセットを付けて電気ピアノの前に座ってくれました。コルセットを付けると椅子に座っても背中が安定するので、弾きやすいのではないかとのご配慮でした。確かに、椅子の座り方で音の出し方も違ってくるでしょうし、安定して座れたら、集中力も指の動きも良くなるかもしれません。有難いことです。

早速リクエストがあり、Tさんのテーマ曲「ハロードーリー」を弾いてみました。
イントロを聞くと、両肘を上げて左右に振りながら嬉しい時のフリフリダンスをしてくれましたが、さすがにこの時ばかりはコルセット付きでは動きづらそうでした。でも、いつものように鍵盤の上に軽く握った手を置くと、耳を澄まして私の歌やピアノと合う音を探し始めました。

しばらくすると、メロディーに調和する音を見つけて伸びる音が続いていたのですが、突然早く移動する単音が連続して聞こえてきました。どうやって弾いているのだろうと驚いて見てみたら、なんと鍵盤の上で手首を回しながら次々と鍵盤に手が当たる所が音を出していました。今までTさんは、単音を出す時は肘を横に張って親指か人差し指の関節を曲げた所を使って音を出すことが多かったのですが、こんな弾き方は初めてでした。
伸びる音だけでなく、間に短い間隔で音が入って来るとリズムが出来てきます。Tさんは自分の耳で聞いて、それを感じている様でした。なかなか斬新で素敵な音の出し方だなと、驚きつつ感心しました。
Tさんも偶然発見した弾き方だったのかもしれませんが、握った手の転がし方も音が濁らない様に丁寧な印象でした。

こうしていろいろなスタンダード曲を弾いているうちに疲れたようで、少し休憩する事に。Tさんは椅子からカーペットの上に降りると、お母さんにすり寄って甘えていましたが、すぐにテーブルの下に置いてあったフルートを見つけると、お母さんの方を食い入るようにジ~ッと見つめていました。「え~?吹けないよ~!」と驚いているお母さんでありました。

さて後半は、暑い時でもあり今度はコルセットを外したままにして、涼しいクリスマスソングのセッションをやってみました。すると今度も、T君の電気ピアノからは時々短い間隔で動く単音が聞こえてきます。Tさんはきっと、今日見つけたばかりのこの弾き方が気に入ったのだなと思いました。Tさんが出す音は、ひとつひとつ意志を持っているようで、決して乱暴には弾かないところが良いなと思います。

その日の気分や体調によって、やりたい事もやれる事も違うのを念頭に、こちらから弾き方を求めずに、ある程度同じスタイルで続けてみて反応の変化を見ていくことが大事なのかなと改めて思いました。
実際、出会った頃よりも遙かに積極的にいろんな音を出してくれるようになったと思います。有難く嬉しいことでした。

さてお母様の話では私が帰宅後、Tさんに催促されて、音が出ないながらもフルートで「きよしこの夜」を1曲吹いたら、やっと納得してくれたとのことでした。
良かった良かった!

Saturday 12 Sep. 2026 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

◾️活動の様子

・目と手の協応:最初に前回の宿題となっていたPPSスイッチの空気圧スイッチのマッチングをしました。手に握ってもらったのはスポイトで、ステップバイステップによるはじめの挨拶を行いました。手の形にあっていて、操作しやすそうでした。他の活動もそうなのですが、外からの働きかけ、手を握ることや、振動などの手がかりがあると運動を起こしやすのですが、働きかけがない状態では運動を起こすことが難しい場合が多いです。そのため、ボコボコチェーンや凸文字なぞりでは常に運動の手がかりとなる刺激が伝わるので動きが出やすいのですが、静止した状態から自分から運動を起こすことが難しいです。どこに困難さがあるのか考えるためにも生体電位を利用したスイッチなどを試してみたいです。また、常に振動などの運動の手がかりとなる外からの働きかけができるスイッチも開発してみたいと思います。

 今回も、スイッチを握っていない方の手を握ることや、マッサージ機を握ってもらい振動を送ることで、スイッチを握れる場面が多くありました。反射とは違い、働きかけを続けてしばらくしてから、スイッチを握っていたので何らかしらの運動を起こす準備をしているようでした。

 その後、いつものようにスライディングブロックやレバーの課題に取り組んだ後に文字学習に移りました。

・文字学習:文字盤で本日練習する文字を選んで、凸文字なぞり→手のひらに書く→かかわり手の指先に書くの順で行いました。今日は「か」行を選びました。文字盤を一緒に人差し指で辿っていくと「かきくけこ」の時にかなりハッキリ声を出してこの行を練習することを伝えていました。お母様から園芸で行っている「かぼちゃ」のことを伝えたいのではとヒントをもらい、そのことについて尋ねると頷くような動きで返事をしていました。最近は、園芸のことを伝えることが多いです。

・スイッチ操作:iPadの操作をいつも通りスライドスイッチで行いました。奥山支援員の9月の音楽情報を手まえに引く動きでスライドを進めました。1位から3位の曲は知っている曲が多かったようで画面に注目して手も動かして、足でもリズムを取りよく聞いていました。

Monday 31 Aug. 2026 SH

音楽

担当:古賀

■活動の様子

「こつこつ、生ききる」

今日、最初の印象は、Hさんの車椅子での姿勢でした。
Hさんを車椅子へとセッティングしてくださったヘルパーさんのセンスがとてもよく、身体が無理なく収まり、上手に座れていました。そのおかげで私自身もとても関わりやすく、腕もサポートしやすかったです。

私自身、「心地よいポイントはどこだろう」という身体感覚を大切にしていて、日々稽古をしています。でも、自分の心地よさだけではなく、相手の心地よさを感じ、互いにそれを感じ合うことも、とても大切なのだと改めて思いました。

この日は、先日の「わたぼうし音楽祭」の舞台についての感想を話すところからスタート。顔や口のまわりをゆっくりほぐして、発声練習もしました。
母音の違いを聞き分けながら表情筋を動かしていくと、だんだん顔がほぐれてきて、最後には本当にいい笑顔に。
トーンチャイムを鳴らしたり、ドラムを叩いたり。

そして、ヘルパーさんが指談で手を合わせる姿や、お母様のお話にも感化され、Hさんから出てきた「生ききる」という言葉をもとに、その場で歌をつくりました。

♪ 手と手が出会えば できることがある
 声にならなくても 手と手があわさって

 こつこつ 今日をいききる

 わらったり 泣いたり 怒ったり
 こつこつ ♪

そこから、話は以前聞いた「インディアンの石の話」へとつながっていきました。

大きな石 小さな石
形も 大きさも 違う石

それぞれの石に、それぞれの場所や役割がある。
今回、Hさんの腎臓に石が見つかり、レントゲンを見せてもらったことが、この「石」の話につながるきっかけになりました。

ただ心配なものとしてだけ捉えるのではなく、「石を持って、強く生きる」

こつこつ、生ききる。
そんなことを一緒に感じた時間でした。

Saturday 29 Aug. 2026 FK

園芸

担当:矢作

■活動の様子
タデアイのナマの葉っぱをお持ちして、藍染め体験をしました。
シルクの白い布に、ペットボトルのフタ、割り箸、輪ゴム、洗濯ばさみなどを用いて模様付けをします。針と糸でする絞りのような模様の簡易版です。Kさんは割り箸が気に入ったようで、輪ゴムをぐるぐる巻きつけるのを頑張ってくれました。

タデアイの葉っぱをむしり取り、ミキサーにかけます。指先にしっかり力を入れて、小さいボウルいっぱいの葉をむしってもらいました。スティックタイプのミキサーは、振動するのを不思議そうに感じながらも集中していました。
ネットでこして絞り、濃い緑の汁がとれました。そこへ模様付けした布を浸して、ジャブジャブし、時々持ち上げて空気に触れると、どんどん色が変化していきます。

浸している間は、絵本を見ながら、藍染めの歴史などについて説明しました。
輪ゴムなどを外すと白抜きで模様が残って、美しい作品が出来上がりました。染め物は、むしる、ミキサー、模様付け、絞る、浸す、など多様な作業があり、天然の植物の色を楽しめる良い体験になったかと思います。

おまけに、ミニにんじんの種まきをしました。大きいペットボトルを切ったものに穴を開け、土を入れて種をまきました。何本のにんじんが取れるか、チャレンジです!

現在育てているミニかぼちゃ、オクラ、稲、いちごは元気に夏越しできそうです。かぼちゃは雌花がまだつかず、稲穂もまだですが、秋の実りを楽しみに継続していきます。

Saturday 22 Aug. 2026 OK

園芸

担当:矢作

■活動の様子:
パプリカは元気に大きく育っていました。何度も収穫できているそうです。前回掘ったジャガイモも「今まででいちばん美味しかった!」とのことで、育てて収穫して味わう喜びを得てくださり、お聞きする私も幸せです。

ミニひまわりは咲き終わっていたので抜き取ってもらい、空いたプランター2つの土づくりから開始しました。腐葉土や籾殻くん炭などを混ぜて、再びフカフカの土にし、小カブと小松菜の種まきをしました。どちらもゴマ粒のように小さい種なので、目標の場所に目立つ色の輪っかを置き、容器から滑らせるようにして種まきしてみました。たくさん入ってしまったら、発芽後に間引きすればよいので大丈夫です! 間引き菜もお味噌汁の具材にしていただけます。

まだ強すぎる日光と虫除けを兼ねて、不織布でカバーして終了。同様にベビーニンジンをペットボトルに種まきし、こちらは室内で育ててみることにします。2リットルのペットボトルを切ったもので、何本収穫できるか実験です! 発芽するまで水やりが欠かせませんので、頑張っていただきたいと思います。

おまけに、小さな多肉植物を空き瓶に寄せ植えしました。青いアクアビーズと白い小石を使い、涼しげな寄せ植えができました。こちらは乾燥を好む植物なので、逆に手をかけずしばらく放っておかなくてはなりません。植物によってメリハリをつけたお世話を楽しんでいただけたらと思います。

Saturday 15 Aug. 2026 HK

担当:奥山

【活動の様子】
 HKさんに本日の学習の予定を伝えると、声を出して返事をしてくれました。
 最初はHKさんが大好きな生き物についての学習。今日のテーマはカブトムシ。HKさんにとっては身近に感じることができるいきもののひとつです。途中から目を閉じて聞いていらっしゃるようでした(目を閉じて聞いていらっしゃいます)。後日、ご家庭で「カブトムシ」のKeynote教材をHKさんがページをめくる設定で使っていただけるので、気になったところは後で振り返っていただけると考えています。
 次は8月の音楽情報。時間の都合でフルコーラスではなく、1番の歌詞まで紹介させていただきました。これも後日ご家庭で使っていただけるので、その時に深掘りしていただければと考えています。
 今日はHKさんの支援に関わる方が集まっていらっしゃったので、年齢相応の教材の意味についてお伝えする機会もいただきました。

Saturday 18 July 2026 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
前回、Tさんが右手の人差し指と中指の腹で、電気ピアノの上に立てかけたミニピアノの鍵盤を、ひとつづつ押さえられることがわかったので、もう一度再現できないかと思い、今回も電気ピアノの譜面台にミニピアノを立てて弾いてもらおうとしました。

まず私が、Tさんの大好きな曲を弾き始めたのですが、初めは機嫌が良かったのになかなか弾こうとせず、急にお気に入りの黄色いバチを持つと鍵盤をグイグイ押そうとしたり、お母様に黄色いバチを激しく渡そうとしたりして落ち着かず、何かを伝えようとしているようでしたがお母様も分からないようでした。
前も誘導しようとすると上手くいかなかった事があり、Tさんは何かを感じたのかも知れません。

そこで、Tさんの弾きやすい形はどれか、ミニピアノの位置や高さや椅子の有り無しなど、お母様がいろいろ試して下さいました。でも、なかなか決まらず、どういう形にすれば一番弾きやすく楽しみやすいのか、つかみかねていました。Tさん自身も、その日のコンディションによって落ち着く形が違うのかもしれません。

結局、初めてセッションした時のスタイルになり、Tさんは椅子に座って電気ピアノを弾きながら、自分で合う音を探してたどり着くということを始めました。
ところどころ私の歌やピアノと合う音が見つかって、コードの中の音が重なり美しく聞こえる時、それを感じて楽しんでいた様子でした。そういう時のTさんは上半身が左右に揺れて、目は遠くを見ている様です。

さて椅子に長く座っていると疲れる様なので、カーペットの上に降りて休む時間がありました。その時に、前は反応が薄かった「As time goes by」を歌ってみました。すると腹ばいになったまま、両脚を揃えて左右にブラブラさせる動作を見せてくれました。お母様によるとTさんのこういう時は「ちょっと、悪くないんじゃない?」と思っている時の動作だと教えてくれました。つまり「まあまあ良いね。」ということだそうで、この曲にも興味を示してくれたようで嬉しかったです。

その日の気分や体調によってやりたいことも違うのを念頭に、こちらから弾き方を求めずに、ある程度同じスタイルで続けてみて反応の変化を見て行くことが大事なのかなと改めて思いました。実際、出会った頃よりも遙かに積極的に音を出してくれるようになったと思います。

前回、「焦らずゆっくり共に楽しみながら」と思ったのに、可能性を追究し過ぎてしまいTさんが窮屈だったのかもしれないと反省。最後は、お決まりのお母様の「楽しかったヒト~?」の質問に、Tさんはゆっくり手を上げてくれました。
Tさん、ありがとう!

Tuesday 21 July 2026 OM

担当:奥山

【活動の様子】 訪問時、プレイリストの動画を視聴されていたので、プレイリストの音楽を視聴しながらあとで習字に使う左腕がうまく使えるようにしました。
 そのあと、今日のメニューについて説明した後。OMさんから介助つき筆談の手ほどきを受けました。
 今日の書道では左腕に大きな力が入らなかっただけではなく(リラックスして調整されていました)、筆を持つ時間も長くなり、手を開いて筆を離した直後でも、筆を差し出すと再び握り直してくれることがずっと続きました。
 最後に7月の音楽情報をお伝えして終了しました。今回はサビの部分の聞き取りに取り組みました。

Wednesday 15 July. 2026 HK

担当:奥山

【活動の様子】
HKさんが大好きな「いきもの」に関する学習、「今日は何だと思う?」と、たっぷり振ってから始めました。
今日の「いきもの」のテーマは「ホタル」。奥山も知りませんでした。本当にホタルについて何にも知らなかったのだと。そういうビックリの連続の「ホタル」に関するKeynote教材をお伝えする中で、何度も何度も驚いていただきました。そしてじっくりと注意を向けて取り組んでいただきました。
後半は7月音楽情報。ILLITの「It’s Me」の出だしのところで何と歌っているのか説明させていただきました。それからサカナクションの「夜の踊り子」の「大サビ」についも何と歌っているのか確認しました。
昔の楽曲と違って聞き取りにくい楽曲も多い中で、何と言っているのか(歌っているのか)確かめる機会ができると、頭の中で歌いやすくなると思います。

Saturday 4 July. 2026 FK

園芸

担当:矢作

■活動の様子
台風の前から、地上部が枯れてきたので軒下に避難させて、楽しみにとっておいたジャガイモ掘り。ついにその日がやってきました。

袋栽培でしたので、中身を土ごとトレイに空けて手で探っていきます。探しあてると「お?」という表情から「やった!」と得意気な顔に変わって、それを何度も繰り返し、卵大から小さいものまで合計11個の収穫がありました。

収穫祭のあとは、芽が育ったオクラを植え替えし、追肥して、土の作業は終了。ミニひまわりが咲いてくれましたが、日照不足のせいか少し元気がないので、今後に期待します。

おまけに色水遊びをしました。ブルーマロウとキンセンカの花をお持ちして、すり鉢でつぶし、紫色と黄色の色水を作ります。折り畳んた和紙を浸して、染めてみました。紫色にはレモン汁を加えてピンクに変え、3色染めの作品が2枚出来上がりました。
乾いたら、短冊に切って、七夕飾りにしてもらえたらと思います。