Sunday 10 March 2024 FK

目と手の協応/文字

担当:松本

■活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンをテーブルを外した状態で取り組みました。手首の動きで抜くことが多かったですが、1回肘を引く動きでも抜くことができました。

ボコボコリングは左手にリングを握り、右手でチェーンを引きました。右手の握りがしっかりしていたので左手を介助すると自分の動きで引き抜く場面がありました。

次に、机を設置して同じ課題に取り組みました。手元が見られるようにカメラとモニターも設置。よくモニターを見ながら手首の動きを使って最後のひと抜きをしました。

糸車とカバサは両手ともよく動かし取り組んでいました。特に糸車の6角形面状のものは指先で動かせていました。カバサの斜め提示も手の動きを支えていました。こちらも、手の動きを引き出すのに有効な教材なので、商品化したいです。

ウォーミングアップを十分したので、玉落としも、チェーンを引く動きと同じように手首を使って玉を落とす。今日はいつもより本人の動きが出ていました。

左手に、半球付き大型円盤を提示すると、自分方へ引く動きで半球円盤を何回も穴に滑り込ませていました。やはり半球が付いていて、操作しやすく、大きな円盤でフィードバックも大きくわかりやすかった様子でした。この教材は、盲ろうの方にも有効だったので近々商品化したいと思います。

同じ半球つき円盤のスライディングブロックも本人の動きがよく出ていました。

・文字:いつものように、スライドスイッチで指伝話文字盤を操作し練習する行を選びました。何回も文字盤をスキャンしながら、5周目ぐらいで「ら行」を選びました。凸文字→手のひら→ブギーボードの順になぞって練習しました。以前と同じようなはっきりした指の動きが今日は確認できました。なんで「ら行」なのか、単語を伝えながら探っていくと「れんらく」という単語に反応したので、「連絡帳?」ときき、通所施設のことで何か連絡があるのと深掘りすると、目を輝かせました。詳しいことはお母さんに聞いていいか、Fさんの許可を取ってからお母さんに尋ねると入所した時から一緒だった職員さんが転勤になるとのことでした。それを伝えたかったんだねというと伝えられたことに満足そうな表情でした。最後に「れんらく」とスイッチを使って一緒に指伝話文字盤で書いて発声させて終わりました。

覚醒もよく、集中力も続き、手の動きも最近では一番良かったです。

Sunday 10 March 2024 SY

目と手の協応/数量

担当:松本

◾️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタート。綺麗に左右交互に手が出て、抜いた後のチェーンをボールを一粒ずつ穴に入れることも覚えていて、今日は最初の一粒を一緒に入れるとあとは、自分一人で上手に入れていました。途中で蓋を開けて逆側からチェーンを引っ張ることを提案すると、この時も左右交互に綺麗な引く手が出てきていました。

 ボコボコジャバラのたたみ方もスムーズで、ねじって連結するのも上手でした。

 ねじ回し課題も抜き取りだけでなく、回して戻す方も自分一人で行っていました。垂直においてもすぐにネジを回してとっていました。

 円柱差しは、3個、5個直線配列を縦横垂直に提示した後に、4個面配列でも垂直に立てて取り組みました。指を穴の前後において円柱が飛び出ないようにする操作がほぼ一回で、円柱の位置を決められていました。3個直線と5個直線の組み合わせで1列、2列、3列、T字などどのようにおいても穴の数は変わらず8個というのはを確かめると、「そうだ8個だ」と何か発見した様子でした。

 枠太体積パズルでは、自由自在に部品のはめ込みを繰り返していました。どのような形でもピッタリはめることができるようになっていて空間のイメージができていることがわかりました

 体積パズルでは、1/2、1/4、1/8を実際に入れながら、枠の中に何個入るか確認していきました。手の操作が向上しているのでスムーズに進められました。

・数量:数の棒が枠の中に何個入るのかきいて棒を渡して、その後に入った棒をいろいろな方向で入れてみる取り組みをしました。前回は、2次元の回転が全くみられなかったのですが、今回は上手に回して入れていました。1つ余分な部品がどれか当てる問題も、実際に部品を入れて確かめながら正解を見つけていました。

 1-5の数の分解合成の後に、5を基準とした合成を10まで、数の棒で行いました。5と幾つが8になるのか、枠にぴったり入る棒を実際にはめながら見つけていました。

 10まで来ると11は?と質問があったので、サイズダウンした数の棒を使って、11、12、、、、と順番に数の棒を入れながら数えて、10になったら位が上がることを復習しました。「10たす20は30?」と自分で気づいたことを発言しながら今度は10ずつ増やして100まで行きました。101は?と聞くとやってみようということになり、101、102、、、と数を数えながら棒を置いていき110の時に位を上げて120,130、と10ずつまた増やして、結局420のところで棒がなくなり終了しました。とても集中して楽しんでいたので、お母さんが、教育テレビで見た薔薇の花を束ねて位取りしていく番組とリンクして理解が深まったようだと教えてくれました。点(1)が集まって線(10)、線が集まって面(100)になることを教材を触りながら実感していました。面を積み重ねていける教材もわかりやすかったようです。棒がはまって面になった表面を何度も手で撫でていました。次回までに1000までの棒と積み重ねられる枠、そして枠の側面に指で数えられるような出っ張りの手掛りを作ります。

 その後、数字を順番に書きたいというので、えんぴつで15-20まで紙に書き、書いた数字を眺めながら何か数字の順番について考えていました。DVDの背表紙の番号のことを考えているらしいとお母様が教えてくれました。2桁の数の順序を実感しているようでした。

 

Sunday 11 February 2024 OK

目と手の協応/数量概念/平仮名/プリント学習

担当:谷田部

■活動の様子
冬休みに狭山市駅まで一人旅ができたので、始めにご家族と思い出話しをしました。Kくんは体調もよく、安心しました。

〈読み聞かせ〉
今月は「かぐや姫」の絵本を読みました。フレーズを復唱しながら、楽しんでいました。

〈数量概念/算数〉
円盤型はめをしました。位置、方向、順序を学ぶことで、特に真ん中を意識させる課題です。最初に左右の手を挙げて、左右の確認をしました。円盤を左右に入れることはまだ曖昧さは残りました。しかし、間を飛ばさずに順番に入れる課題は今回もできていました。8個全部入れる課題も早くできるようになりました。

〈立体構成〉
今月はまた、木枠に直方体のブロックをはめる勉強をしまた。2個と4個はスムーズに枠にブロックをはめられました。6個は枠の中のブロックをずらして、全部入れられました。

〈ひらがな、プリント学習〉
プリントのなぞり書きは、難しい迷路をやりました。途中曲がっている所など、飛ばしてしまうこともありましたが、あきらめないで、終点まで線をなぞれました。

〈まとめ〉
1月の狭山市一人旅は、2回目なので、Kくんも自信がついたようです。自立のための貴重な体験になっているので、機会があれば続けたいと思いました。今回も元気で明るいKくんでしたが、少し集中力に欠けていたので、珍しく途中で椅子から降りて終了になりました。

Saturday 2 MAR 2024 MM

視線入力/目と手の協応/文字

担当:松本

■活動の様子

・視線入力:一式ご両親が準備してくださっていたおかげで、本人とセンサーの距離以外全て調整の必要がなくすぐにゲームを始めることができました。モニターを固定するパソッテルにかさあげようの下駄を履かせて、高くしてから角度調整が大変楽になりました。風船割りからスタート。今日は風船の色を全て白にしたところ、背景色の黒とのコントラストが高く、風船が見やす買ったようで、いつもより多く撃ち落としていました。花火を打ち上げるゲームも、首を少し右にずらし下を向くように固定して、苦手な下の方の位置にも視線を持っていき何回も花火を打ち上げていました。射的も横全体に視線を動かして撃ち落とせる範囲を広げていました。塗り絵も1箇所で止まっていることが普段は多かったのですが、画面全体に視線を動かせていて、くるりという円を書く動きも出ていました。対戦色塗りでは、コンピューターにハンデをつけて取り組みました。今回は負けましたが、以前よりいい勝負をしていました。

視線だけでなく、身体全身を調整しながら、視線をコントロールする方法を工夫していて素晴らしかったです。

・目と手の協応:ボコボコリングの持ち手を左手、チェーンを右手にセットしてスタートしました。左手のリング状の持ち手の保持が大変よく、継続して把持できていました。今日は、玉落としの前に、糸車の上に右手を置き、内側に行くような手の動きを練習しました。糸車に手を乗っけると、運動が停止し力の抜けたどの方向へも行けるニュートラルな状態になり、そこから得意の外の動きか苦手な内側にいくか、肘の伸展と屈曲の調整をしながら取り組みました。

内側へ行く動きが繰り返しできるようになったところで玉落としに移りました。

玉落としでも内側ににいく手の動きで、横に提示した玉落としを右から左に手を動かしながら力を内側に入れていく動きで落とせて、縦に提示した時には一緒に、手を下方向に移動させながら落として行きました。

穴の横に手を置けるようなより広い面があると手が置きやすく支点ができ力をいれやすそうなので、作成して次回試してみたいと思います。

・文字:スライドスイッチで指伝話文字盤を操作して本日凸文字をなぞって練習する行を選びました。スライドスイッチを動かす時に、内側と外側の使い分けで操作できれば良いが、それが難しい時には、「送る」ところを手を支えて手伝って、力が入ったところで「決定」と読み取り、一緒にスライドさせるというやり方も有効です。

Mさんの場合、外に手を持っていく動きは一緒の伸びのような身体の調整である場合もあるので、選ぶという意図的なものとの区別が難しいので、内側へいく動きで意図を読み取るように今回はしました。

長い時間学習が続いていたのもあり、文字数の少ないヤ行を選びました。視線で丸を描けたように、指の動きでも「よ」のところで、くるりと円を書く動きが出ていました。

Tuesday 27 February 2024 ON

最近のアニメ情報
数学「小数」
SENSIM
 
担当:奧山
【活動の様子】
 半年ぶりの訪問でした。
 まずは近況報告。その後、ONさんの手や足に触れながら、最近注目しているアニメに関するKeynoteのプレゼンを見ていただきました。今までになく興味津々で聞いていただくことができてとても嬉しかったです。ONさんの手足に触れながら後半のスイッチ操作のためのわずかな動きを確認しました。
 数学は、前回まで分数に取り組んでいたのですが、今回その振り返りから始めるときっとONさんがじれったく感じるだろうと思い、今回は「小数」についてのKeynote教材を作って紹介しました。久しぶりの「大好きな数学」の学習に目を光らせて取り組んでくれました。注意が途切れることがありませんでした。そして次回の数学の相談をしました。どんどん先に進むことと、だとすれば「正負の数」か「角度」のどちらについて知りたいか尋ねたところ「角度」で「ピッキーン」と表情を変えたので、次回は角度について学ぶ約束をしました。
 続いてPPSスイッチを2台使って、「レッツチャット」の2ボタンモードを試してもらおうと考えていたのですが、ONさんのパソコンスタンドのタブレットホルダーとレッツチャットの厚さが合わなかったので、実際にレッツチャットのディスプレイがどのように変化するのかを見ていただくまでにしました。
 最後に鉄道運転シミュレーションゲームSENSIMを左手指のピエゾスイッチでブレーキ、左足首のピエゾスイッチでアクセルを操作していたきました。画面を見つめる目力が最高でした。

Saturday 3 Feb 2024 TS

■活動の様子

操作/コミュニケーション

担当:小山

・遊具・教材(目的):子どもの様子

・VOCA①ステップバイステップ(あいさつ):開始時より落ち着いていました。

・②8キーVOCA+豆まき・青鬼のお面(季節の活動参加・アセスメント):3人の大人の中からタッチで小山支援員を鬼に選びました。VOCAは青鬼のイラストキーに「鬼は~そと」と録音。モチベーションでやや興奮しながらも、前回の活用を覚えている様子で、自信が感じられました。キーへの定位は良好でON反応も良かったです。

・豆に見立てた紙細工(役割交代):すぐに本児が豆をつかみまき手を希望しました。意欲が高まりリリースが難しかったです。離した豆を松本支援員がはじくやり方で投げました。

・ボール+ボード(ローテクでの参加・実現):上記活動を変更。ボールの方がリリース良好。ボードを筒状にして実施。鬼に当たり興奮。→ 次回レーン使用します。

・木製リングのチェーン抜き(両手の操作):左手リングで実施。2回目には手のひらが開くようになり、握りが改善されました。右手と協応して引く動きが向上。3回目は、さらに操作、運動共に目的の動きがスムーズになりました。

・手作りカバサ 大・小(操作):左手がゆっくりと開き、カバサトップへとリーチ向上。前の活動での調整が維持できている様子でした。

・3穴玉落とし(方向性のある連続した操作):左→中央→右とこれまでで最もスムーズに落としていました。

・③8キーVOCA名前3文字<仮名は太字にする>(自分の名を言う単語構成へのステップ):直前の3穴落としで動きのイメージや調整ができており、キー操作はこれまでで最もスムーズ。◎音声フィードバックへの聞き取りが良く、「と、と」と表出すると再び「さ」からやり直していました。

・スライドブロック短・スライドブロック長・小スライド(書字へのステップ・視覚-運動):方向性への意識は明確。長いと運動調整のため2~3段階に分けて終点まで操作しました。人差し指での操作が可能であるが、はめ込んだ円盤を取り出そうという動きが多かったです。

・iPad+Applepencil補助軸カバー付(書字へのステップ筆記具使用アセスメント):ペンは握り持ちで開始するも、前回と同様に3~4指持ちへと自ら修正していました。 点描から線へと変化。

・3列スライドブロックipad(視覚運動 促進):右方への直線の視覚運動を促すために、教材の段差を利用してガイドでなぞりました。その後タッチペンにて左手支持にてipadに3本横線を引きました。

Saturday 3 Feb 2024 MH

操作/コミュニケーション

担当:小山

■ 活動の様子

・遊具・教材(目的):子どもの様子

・VOCA①ステップバイステップ(あいさつ):VOCAの提示で笑顔になりました。表出を繰り返すので、繰り返し応じました。

・②8キーVOCA+豆まき・青鬼の面(季節活動への参加、アセスメント):鬼のお面を見せると驚く。お父様に確認すると、学校で行った豆まきでの鬼をとても怖がったとのことで、本日は実施しませんでした。鬼面への理解、体験の記憶の定着がわかりました。

・③ステップバイステップ2台・絵本「だるまさんが」本物のだるま(VOCAの選択):無地とだるま絵との1/2選択。スイッチの遊び部分での触覚+音による感覚的な探索が多かったです。本物のだるまがあったので紹介しVOCAで「イナイイナイ バー」遊びをしました。モチベーションは高まったようでしたが、VOCA選択ははっきりとしませんでした。

・④8キーVOCA初回(アセスメント):1キーのみ「グーチョキパー」のイラストを載せました。歌を録音。キーON→歌の因果関係理解が明確でキー選択と操作が次第に向上していきました。

・木製リングのチェーン抜き(両手の操作):左手にチェーンをかけると、左右の手を駆使してぬこうとしました。その後、天板上の薄いリングを取りあげました。

・机上から物を取るリング・円盤(操作):やや厚みのあるリングも右手指にてスムーズに取りあげました。円盤、大おはじきは重さもあるためか、一度ではつかめないが動きを追いかけて上肢がなめらかに動きました。

・大おはじき入れ(目手の協応):おはじきを止めておくと、定位して手のひらから手指へとつまむことがありました。そのタイミングでタッパーのスリットをおはじきの半分に入れて向きを変える援助をしました。重さもあってリリースが促されました。何度か実施しました。

・3穴玉落とし横・縦・ポスト提示(方向性のある連続した操作):横:右→中央→左と連続して落としました。これまでで最も一連の動き。ポスト:最上部のみ時間がかかるも気づきやリーチがありました。

・沢山玉落とし最上部左右+山形に斜めに配置(方向性のある連続した操作+スキャニング):右方斜め3穴は手元より連続して落としました<初>。中央部分の穴への探索が多いが、ガイドで手を振りリセットすることで右上方へもリーチしました。

・スライドスイッチ縦置き、横置き左右、斜め高低差有り置き(方向性を意識した連続的な操作・視覚運動 促進):縦置き:手に引く動きが出ました。2、3回の試行でONとなりました。横置き:←方向は右手掌の動きで+。→方向は手首の回旋が必要で、ガイドにてトライ。右斜め下に高低差を付けて設置することで、→方向への動きが促される様子でした。右斜め下に高低差を付けて設置することで、→方向への動きが促される様子でした。

Sunday 18 Feb 2024 FKK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

 ステップバイステップをスライドスイッチ操作して始まりの挨拶を行いました。ここ数日の天気の変化で、痰は多めでしたが、覚醒もよく、寝た姿勢でも手もよく動いていました。

■活動の様子

・目と手の協応:ボコボコリングからスタート。左手の動きが良かったのでそちらにチェーンの方をセットすると、何回かに分けて引っ張る動きが出て、チェーンを抜き切流ことができました。右手に大きなリング左手にチェーンの持ち方でも左手の動きが出てました。

 カバサは、左手に指先を広げてセットするとグッと自分の身体の方へ動かす良い動きが出て、チェーンを滑らしていました。何回セットしても同じ動きで操作できていました。

 玉落としを両手で介助しながらおこなうと、落とした後の穴を今日は小指で引っ掛けて確認する様子が見られました。

スライディングブロックは、肘を介助すると、前に押す動きの時に肘が浮き、伸びる動きが支えている方にも伝わり、手の動きが出る前に、そちらの方へ動かしたいという意思が確認できました。

・文字:スライドスイッチで、指伝話文字盤を操作して今日練習する文字を決めました。左手で身体の方へ引く動きを「送り」、外側に開く動きで「決定」しました。一緒に送っていくと、さ行のところで力が入ったので、「決定」の方に一緒にスライドさせました。自分で操作できなくとも、介助付きのスキャン方法なら選びたいところでなんらかしらの合図を送ることで選択、決定できると改めて可能性を感じました。今日の合図は手の力みでした。

凸文字→手のひら→ブギーボードの順に練習していきました。指を動かす方向を時々自分で動かせる範囲で確認すながら進めました。「そっちの方向で合ってるよ」と声をかけると笑顔で応えてくれました。指伝話文字盤を設置した時から目を輝かせていたので、引き続き練習して行きます。

・スイッチ操作:前回に引き続き、ほっぺにタッチスイッチを設置し、まずはワンスイッチで操作できるiPadのゲームでタイミングを練習しました。上手に操作して、2回もクリアーしていました。使ったiPadアプリはJungle Adventurehttps://apps.apple.com/jp/app/jungle-adventure/id579631110

です。

 次に左右のほっぺ2スイッチ操作にして、歌の歌詞を覚えるためのKeynoteで作ったスライドを操作しました。左頬で進む、右頬はもう一度と操作できるようにレシピを使い設定しました。

今日は、どんどん進みたかったようで、あまり戻りませんでした。もう、歌詞を覚えているからかもしれません。

 最後はワンスイッチで、音楽スライドを進めて終了しました。自分だけで操作できるのが楽しかったようで、大きな発作の後も覚醒が落ちずに取り組んでいました。素晴らしいです。

Tuesday 6 Feb 2024 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子
 リハビリの後で目をバッチリ開けていたKさん、少し驚いた様子でこちらを向いて大きく笑った表情で出迎えてくれました。

 挨拶をしてから、紙粘土の雪だるまを作りました。芯にする新聞紙を裂く作業、クシャクシャにまるめる作業を一緒にしました。紙粘土に入れる絵の具を赤、黄色、青、緑の4色の中から選んでもらい、今日は青の絵の具になりました。色を混ぜた粘土をKさんの左手で、掴んで→のばす、の作業を繰り返しました。粘土の感触と、こちらが引っ張るのに合わせて上手に伸ばす作業ができました。

 紙皿の上に、色のものと白い紙粘土を押し付けてシート状にして芯の新聞紙をくるんで、2個重ねます、さらにフェルトの目と口を相談しながら場所を決めて貼りました。毛糸のマフラーはどうける?つけない?と迷ってたようですが、結局つけることになりました。

 

 いつもクレヨンで塗り絵の作業をしていますが、今回はハートの型を用意して、その上から好きな色のクレヨンで塗ることをしました。

3色クレヨンで塗り、大野くんの切り抜きを貼りました。一緒に眺めて、写真を撮って終了しました。

 

Wednesday 31 Jan 2024 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 先月、よりによってクリスマスを前にインフルエンザにかかってしまったそうで、大好きなクリスマスのお祝いもできなくて可哀想だったとのこと。まだ体調が本調子ではないのか少し眠そうで、お母様が抱っこしてピアノの前の椅子に座らせようとしたものの、そんな気分でなさそうで、座ろうとしませんでした。仕方がないので、まずは私の後ろでいろんな歌を聴いてもらうことにしました。

 クリスマス前にクリスマスソングを何度も聴いていただいていたので、さすがに年が明けて、「今日は違う曲を。」とリクエストいただきました。初めはアラジンのバラード、A Whole new worldを。少しの間ジッと聴いてくれたようでしたが、大きなリアクションはないので、前に比較的楽しんでくれたAlright,OK、you win! を歌ったのですが、こちらもチョッと反応するものの、そのまま止まってしまう感じの様子でした。そこで、ゆっくりいろいろ曲の説明をしながら、「Smile」「When you wish up on a star」「It’s a sin to tel a lie」「Over the rainbow」「Crying time」等を歌ってみました。すると眠そうにしていたと思ったら、振り向くといつの間にか寝てしまっていました。ただ、少しウトウトしただけで直ぐ起きてくれたものの、お母様が、また風邪でもひいたのでなければ良いけれどと心配していた様子でした。なんとか一緒にピアノを弾けないかなと、もう一度ブルースを弾いてみたら、今度は少し反応してくれたようでした。ただ、やはり一緒にピアノを弾こうとまではせず、残念ながらノリノリのフリフリダンスも出ませんでした。

 それでは少し休んでお話をしようと、気になっていたクリスマスプレゼントのCDは何だったのか聴いてみました。サンタさんのプレゼントのCDは、シナトラだったそうでした。シナトラのライブDVDなどは、日本では売ってないモノもあるそうで、貴重な一枚だったに違いありません。相変わらず渋いものを聴いているなあと感心していたら、お母様がクロスビーとサッチモのコラボ動画を見せてくれました。最近のT君のお気に入りの一つだそうです。お母様は、T君が大好きなミュージシャンや曲調を知っていて、好きなアーティストでも、編曲が違ったり、その日の気分によっても反応しないこともあるそうです。

 なかなか手強いようですが、お持ちしたスタンダード曲集の本の中から、何かT君が好きそうなものがないか聞いてみました。
すると、前にお母様に歌ってもらいながら私が伴奏したこともあった「ハロードリー」が出てきました。まずは軽く弾いてみましたが、ちょっと感じが違うらしく、お母様がサッチモの動画を見せてくださいました。私の楽譜は、前振りの4分の3拍子から始まるのに対して、動画は、いきなり4分の4拍子の調子の良いアップテンポの曲でした。出だしの印象はずいぶん違うはずです。しかも、同じサッチモでも、ゆったり目の編曲の動画は反応しない時もあるそうですが、アップテンポでイントロに、ウクレレの様な弦楽器が入っている動画が出ると、やっと例の上半身を左右にフリフリするダンスを見せてくれました。
しかもフリフリしながら目をつぶって「これだよ、これ!楽しい!嬉しいよ~!」とばかりに、今日一番にご機嫌な様子でした。
思わずお母様と、「今日はこれかあ。」と、顔を見合わせた次第です。

 でも、何故か歌に入るとおとなしくなってしまうので、お母様が途中で止めて、イントロからまた流し出すと、「イエ~イ!」とばかりに、再びご機嫌なフリフリダンスがスタート。ところがまた、歌が始まるとシュンとおとなしくなってしまうのです。どうも、このイントロの部分が特に好きらしいということがわかりました。そういえば、前にお母様が「『トトロのさんぽ』のエンデイングの一部で、下がってくる部分だけは好きな様です。」と言ってらしたことを思い出しました。
元気で明るい曲調の曲ですが、歌が終わった後、唯一怪しげに不協和音で音が降りてくる部分のことだと思いますが、その部分だけを好きというのは珍しいなと思ったものでした。今回の発見で、T君は、そういう聴き方も出来る人なんだなと実感した次第です。感性と耳の良さに驚くばかりです。

 さて早速、サッチモがどうやっているのか、コードと音を何度も一緒に聴いていたら、サスガ、サッチモ! さりげなくイントロから、いきなり16分音符の6連発で煽りながらも、最初の小節の頭からは4拍子を4分音符4っつでこなす辺り、静と動、スピード感と安定感という対照的な音を絶妙に使いこなしているようでした。私がしきりにスゴイなあと言っていたら、お母様が寝そべっているT君を見て、クスクス笑っています。T君は、お腹を下にして両肘をついて、足を後ろに上げてゆらゆら右へ左へ。このポーズの時は、チョッと得意げで、なんだかウキウキ悪くない気分の時なのだそうでした。それを聞いて、「あ~、よかった~!」と思いました。きっと「どうだい、サッチモの凄さを今頃分かったのかい?」と思っていたのかも知れません。

 次回は、このイントロをピアノで出来たら、フリフリダンスを見せてくれるでしょうか。