Sunday 10 March 2024 FK

目と手の協応/文字

担当:松本

■活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンをテーブルを外した状態で取り組みました。手首の動きで抜くことが多かったですが、1回肘を引く動きでも抜くことができました。

ボコボコリングは左手にリングを握り、右手でチェーンを引きました。右手の握りがしっかりしていたので左手を介助すると自分の動きで引き抜く場面がありました。

次に、机を設置して同じ課題に取り組みました。手元が見られるようにカメラとモニターも設置。よくモニターを見ながら手首の動きを使って最後のひと抜きをしました。

糸車とカバサは両手ともよく動かし取り組んでいました。特に糸車の6角形面状のものは指先で動かせていました。カバサの斜め提示も手の動きを支えていました。こちらも、手の動きを引き出すのに有効な教材なので、商品化したいです。

ウォーミングアップを十分したので、玉落としも、チェーンを引く動きと同じように手首を使って玉を落とす。今日はいつもより本人の動きが出ていました。

左手に、半球付き大型円盤を提示すると、自分方へ引く動きで半球円盤を何回も穴に滑り込ませていました。やはり半球が付いていて、操作しやすく、大きな円盤でフィードバックも大きくわかりやすかった様子でした。この教材は、盲ろうの方にも有効だったので近々商品化したいと思います。

同じ半球つき円盤のスライディングブロックも本人の動きがよく出ていました。

・文字:いつものように、スライドスイッチで指伝話文字盤を操作し練習する行を選びました。何回も文字盤をスキャンしながら、5周目ぐらいで「ら行」を選びました。凸文字→手のひら→ブギーボードの順になぞって練習しました。以前と同じようなはっきりした指の動きが今日は確認できました。なんで「ら行」なのか、単語を伝えながら探っていくと「れんらく」という単語に反応したので、「連絡帳?」ときき、通所施設のことで何か連絡があるのと深掘りすると、目を輝かせました。詳しいことはお母さんに聞いていいか、Fさんの許可を取ってからお母さんに尋ねると入所した時から一緒だった職員さんが転勤になるとのことでした。それを伝えたかったんだねというと伝えられたことに満足そうな表情でした。最後に「れんらく」とスイッチを使って一緒に指伝話文字盤で書いて発声させて終わりました。

覚醒もよく、集中力も続き、手の動きも最近では一番良かったです。