Saturday 2 MAR 2024 MM

視線入力/目と手の協応/文字

担当:松本

■活動の様子

・視線入力:一式ご両親が準備してくださっていたおかげで、本人とセンサーの距離以外全て調整の必要がなくすぐにゲームを始めることができました。モニターを固定するパソッテルにかさあげようの下駄を履かせて、高くしてから角度調整が大変楽になりました。風船割りからスタート。今日は風船の色を全て白にしたところ、背景色の黒とのコントラストが高く、風船が見やす買ったようで、いつもより多く撃ち落としていました。花火を打ち上げるゲームも、首を少し右にずらし下を向くように固定して、苦手な下の方の位置にも視線を持っていき何回も花火を打ち上げていました。射的も横全体に視線を動かして撃ち落とせる範囲を広げていました。塗り絵も1箇所で止まっていることが普段は多かったのですが、画面全体に視線を動かせていて、くるりという円を書く動きも出ていました。対戦色塗りでは、コンピューターにハンデをつけて取り組みました。今回は負けましたが、以前よりいい勝負をしていました。

視線だけでなく、身体全身を調整しながら、視線をコントロールする方法を工夫していて素晴らしかったです。

・目と手の協応:ボコボコリングの持ち手を左手、チェーンを右手にセットしてスタートしました。左手のリング状の持ち手の保持が大変よく、継続して把持できていました。今日は、玉落としの前に、糸車の上に右手を置き、内側に行くような手の動きを練習しました。糸車に手を乗っけると、運動が停止し力の抜けたどの方向へも行けるニュートラルな状態になり、そこから得意の外の動きか苦手な内側にいくか、肘の伸展と屈曲の調整をしながら取り組みました。

内側へ行く動きが繰り返しできるようになったところで玉落としに移りました。

玉落としでも内側ににいく手の動きで、横に提示した玉落としを右から左に手を動かしながら力を内側に入れていく動きで落とせて、縦に提示した時には一緒に、手を下方向に移動させながら落として行きました。

穴の横に手を置けるようなより広い面があると手が置きやすく支点ができ力をいれやすそうなので、作成して次回試してみたいと思います。

・文字:スライドスイッチで指伝話文字盤を操作して本日凸文字をなぞって練習する行を選びました。スライドスイッチを動かす時に、内側と外側の使い分けで操作できれば良いが、それが難しい時には、「送る」ところを手を支えて手伝って、力が入ったところで「決定」と読み取り、一緒にスライドさせるというやり方も有効です。

Mさんの場合、外に手を持っていく動きは一緒の伸びのような身体の調整である場合もあるので、選ぶという意図的なものとの区別が難しいので、内側へいく動きで意図を読み取るように今回はしました。

長い時間学習が続いていたのもあり、文字数の少ないヤ行を選びました。視線で丸を描けたように、指の動きでも「よ」のところで、くるりと円を書く動きが出ていました。