音楽
担当:石橋
■活動の様子
今回も、貴一君とお母様と文字起こしをして下さったヘルパーさんと一緒に、「赤いカプセル」の制作会議が中心になりました。実は前回のご意見を伺って声優さん達に録音し直して頂いた音声を、前もって聞いて頂いていました。私としては「短い言葉で場面転換を見事に表現していて、さすがプロだなあ。」と、出来上がりに満足していました。早速、感想を伺おうとしたら「とても素晴らしいけれど。」と、皆さんの複雑な表情。
何かご意見ご希望がありましたらと促したところ、まずヘルパーさんが「実は、他の登場人物はイメージ通りなのですが、主役の18歳のキイチ君のイメージが、私達の思っていたキイチ君と少し違う感じがするのです。」との事。彼女によると、もっと年相応に元気いっぱいのウキウキワクワクした感じのイメージなのだとか。というのも、作者のK君自身がディズニーランドへ行った時の動画を以前観た時、K君は他の子供達と同じ様に驚くほど活き活きウキウキしていて、とっても楽しそうだったから、そんな雰囲気をもっと出してほしいとの事でした。
お母様も、「たぶん、わざと少し抑えた感じのクールな少年を意識して下さったのでしょうけれど、もっと単純に軽く冒険を楽しむ男の子の方が、全体的にも明るく感じられるのではないでしょうか。」との事。実際にK君は日常的に、いつもいろんなことに驚いては「ヒョエ~。」を連発しつつ、タフに乗り越えて行くタイプだそうです。
K君は、すでにお母様達に気持ちを伝えていたのか、黙ってこちらを見ていました。思いがけない事ではありましたが、皆さんの思い入れが伝わって来たので、声優さんには申し訳ないけれど再度録りなおして頂く事にしました。
挿入の音楽に関しては、K君ご希望の本物のホルンを吹ける人が周りにいないので、ホルンのどういうところが好きかを改めて確認した上で、ホルンに近い音をキーボードで探しました。
K君の大好きな「It’s a small world」は日本語では「小さな世界」と訳されてますが、K君とお母様達の間では「イッツア」で通っている様で、ホルンが入っている「イッツア」の動画をK君が見せてくれました。
ブラスバンドのベースラインの音を出している感じでしたが、最近はタブレットを使って、自分でホルンのソロ演奏を探して聴いているそうです。
本当にホルンの音が好きなんだなと思いました。
さて、せっかくだから歌も少しとなり、K君の大好きな「イッツア(小さな世界)」を、久しぶりに6番までフルコーラスで聴いて頂きました。
例の「俺の大好きな~シリーズ」の替え歌も、4番までバッチリと。その時、もしかして替え歌がこんなに作れるのなら、作詞も出来るのではないかと、
「赤いカプセル」の動画のエンディングテーマの作詞を、K君が作る事を提案しました。K君は、やってみたいとのこと。
これは、益々楽しみになりました。前回にも増して、K君の想いのいっぱい詰まった作品になりそうです。