Saturday 3 June 2023 TS

操作/コミュニケーション

■活動の様子

・教具・教材(目的):子どもの様子

・VOCA①Step-by-Step(挨拶):VOCAの提示とほぼ同時に操作していました。

・持ち手リング付きチェーン引き(導入):リング部分を手指にかけて固定しようとしていました。

・コミュニケーションボード:B5、写真2×2、ミニフード(指さしによる表出評価):ミニフードの要求表現として指さしによる写真の1/4選択OK。フードを人形に食べさせる見たてもOK。STからの要求に応じて写真を選択することは、対角線上に2枚入れたボードにてできました。

・VOCA②チャットBOX3キーに赤、青、黄色のシール「赤を引いて」と録音(VOCAによるゲームへの参加):VOCAによる表出とゲームの紹介をよく見聞きしている様子。意欲や関心が高く、興奮して緊張が高まりました。3種のシールに定位しようと調整していました。人差し指、小指のつけ根、手首の近くなど工夫して操作していました。圧不足でONにならないことは、4割程ありそうでした。

・ヤクルト型立体抜き(方向性のある操作定位、入れる):ヤクルト状立体の把持が良好でしたが、それは棒軸に戻し入れることへのモチベーションが高いためだったかもしれません。大人が棒の位置を調整することにより棒に指すことができました。

・形態箱・穴入れ(意図的リリース):球体はリリースに苦労していました。卵体、円柱は立体自体に方向性があり解りやすい様子でした。大人が、穴の位置と角度を調整しながら取り組みました。

・ひらがな(ひらがなの理解B5・50音ボード操作 評価):「さとちゃんの さ はどこ?」の質問に、50音から選んで「さ」を指さししました。「と」はあいまいでした。

・手書きボードによる意志表出 ※課題毎に実施(「もっとやる」or「おわりにする」の選択):前回A4紙に即興で書いた○、△、イラストのボードを明確に選択していました。大人が「もっとやるのね」と応じると/ンー/と返事をすることがありました。

Saturday 2 July 2023 MM

視線入力/目と手の協応/文字

担当:松本

■活動の様子

 痰が多く、吸引頻回の中でしたが、意欲的に取り組んでいました。

・視線入力:ポジショニングもすぐに整い、風船割り、センサリー塗り絵、対戦塗り絵、金魚すくいに取り組みました。今日は、風船割の調子が良く次々と風船を割っていました。視線は中心から右側に寄っていて、途中塗り絵では、画面の上の枠に沿うように動かしていました。一箇所にとどまり絵の具がにじんで落ちてくる手法で楽しんでいるようでした。

 金魚すくいでは、時間をかけて1匹すくうことができました。じっくり取り組め達成感があったようです。

・目と手の協応:アクションカメラで手元を映し、iPad経由で先程の視線入力で使ったモニターで見ながら取り組みました。新教材ボコボコチェーンリングに取り組みました。最初左手に持ち手のリングを持ってもらうそちらを引きすぐにチェーンを引き抜いていました。手を変えても大きなリングの方が引きやすかったのか同じように抜いていました。リングを手で押さえ、机に固定する方法を伝えるとチェーンの方を引くようになりました。棒状のボコボコチェーンミニでは握りの手の固定が難しかったのですが、リング式のものはその苦労がなく、何回も自分でチェーンを抜いていました。M君には簡単すぎるぐらい、ぴったりの教材でした。

・文字:いつものようにどの行を練習するか聞くと、カ行でこちらを見て合図をくれたので、凸文字をなぞり、手のひらに指で書き、最後にブギーボードにツボ押し棒をペン握りして書く流れですすめました。今日は緊張が強く、体の中心へ手を引きこむ動きが多く、そこをなんとか自分で押さえて、左にいく動きを出そうとしているのがよく伝わりました。ブギーボードはそのような動きも拾ってくれるので、どのように書いたかわかり便利です。

 最後に釣りを初めて体験したこと、釣った魚を飼いたかったのに持ち帰れなかったことなどが残念だったことをお母様と一緒に伝えてくれました。釣りの動画はたくさんあって、水中撮影のものもあるのでお勧めして終わりました。

 

Saturday 2 July 2023 FKK

目と手の協応/文字/iPad操作

担当:松本

■活動の様子

覚醒が最初は低かったですが、ヘルパーさんの働きかけもあって、徐々に目覚めてきました。

・目と手の協応:寝たままの姿勢で、左手にボコボコチェーンミニをセットして何回か一緒に引いた後に、少し目が開いてきたのでアクションカメラで手元を映し、iPadでモニターできるように設置しました。左手の動きが良さそうだったのでボコボコチェーンリングのリングを右手、チェーンを引っ張る方を左手にセットすると、肘を曲げたり、肘をひいたりする動きでチェーンを自分で抜いていました。寝た姿勢でも、肘を引く動きが出て素晴らしかったです。

 そのまま、スライディングブロックに移行しました。文字をなぞる右手で上下左右のスライドを一緒に行いました。所々自分の動きも出ていました。

・文字:自分の名前の凸文字をなぞった後、前回と同じくブギーボードに書きました。今日は覚醒が低く、自分の動きが確認できなかったですが、根気よく今後も続けていきます。

・iPad操作:前回お約束していた嵐のハピネスの歌詞を覚えるためのワンフレーズごとに区切ったスライドをスライドスイッチで進めました。インターフェースは、できiPad2を使用しました。有線の改造マウスをUSB接続する方法も便利ですが、寝た姿勢で反対側で支援する場合にワイヤレスは助かります。画面をよく見て、所々自分でスライドさせていました。自分で難しい場合は、次聴く?と質問し、表情で合図してくれるのを読み取り一緒にスライドさせました。覚醒も上がってきて、画面を注視していました。音は、振動スピーカーに有線のヘッドフォン端子接続でベットのマット上に置きボディーソニック効果を感じてもらいました。よく知っている曲なので、次々にスライドを進めたい様子でしたが、時々もう一度も選んでいました。

「頭の中に、歌詞がはっきりメロディーとともに流れるようになるね」と伝えながらスライドを進めました。

 このスライドには、奥山学習支援員から教わった、「もう一度聞く」ボタンに前のスライドに戻るリンクをつけてあります。今回は、次行く?もう一度聞く?のように質問しながら行いましたが、iPadのレシピで、「もう一度聞く」ボタンのところにタッチするものを作って、逆スライドさせるともう一度聞けるように次回はしたいと思います。

 最後に、スライドスイッチでステップバイステップを操作して終わりの挨拶をしました。