Saturday 2 July 2023 MM

視線入力/目と手の協応/文字

担当:松本

■活動の様子

 痰が多く、吸引頻回の中でしたが、意欲的に取り組んでいました。

・視線入力:ポジショニングもすぐに整い、風船割り、センサリー塗り絵、対戦塗り絵、金魚すくいに取り組みました。今日は、風船割の調子が良く次々と風船を割っていました。視線は中心から右側に寄っていて、途中塗り絵では、画面の上の枠に沿うように動かしていました。一箇所にとどまり絵の具がにじんで落ちてくる手法で楽しんでいるようでした。

 金魚すくいでは、時間をかけて1匹すくうことができました。じっくり取り組め達成感があったようです。

・目と手の協応:アクションカメラで手元を映し、iPad経由で先程の視線入力で使ったモニターで見ながら取り組みました。新教材ボコボコチェーンリングに取り組みました。最初左手に持ち手のリングを持ってもらうそちらを引きすぐにチェーンを引き抜いていました。手を変えても大きなリングの方が引きやすかったのか同じように抜いていました。リングを手で押さえ、机に固定する方法を伝えるとチェーンの方を引くようになりました。棒状のボコボコチェーンミニでは握りの手の固定が難しかったのですが、リング式のものはその苦労がなく、何回も自分でチェーンを抜いていました。M君には簡単すぎるぐらい、ぴったりの教材でした。

・文字:いつものようにどの行を練習するか聞くと、カ行でこちらを見て合図をくれたので、凸文字をなぞり、手のひらに指で書き、最後にブギーボードにツボ押し棒をペン握りして書く流れですすめました。今日は緊張が強く、体の中心へ手を引きこむ動きが多く、そこをなんとか自分で押さえて、左にいく動きを出そうとしているのがよく伝わりました。ブギーボードはそのような動きも拾ってくれるので、どのように書いたかわかり便利です。

 最後に釣りを初めて体験したこと、釣った魚を飼いたかったのに持ち帰れなかったことなどが残念だったことをお母様と一緒に伝えてくれました。釣りの動画はたくさんあって、水中撮影のものもあるのでお勧めして終わりました。