Friday 20 Dec 2020(OKN)

音楽

担当:石橋

■活動の様子
初めての訪問でしたが、
O君は、すでに専用のテーブルでスタンバイしてくれていました。
早速テーブルに打楽器を、鳴らし方の説明をしながら置いてゆき、
「今日はクリスマスの曲を歌おうかなと思います。」と言ったら、
自分から、「あわてんぼうのサンタクロース」とリクエストしてくれました。

私は譜面の歌詞を見ながらだったのですが、なんとO君は歌詞を暗記している様で、卵のマラカスを一生懸命振りながら、一緒に歌ってくれました。

次に、「赤鼻のトナカイ」と「サンタが街にやって来る」を歌ったのですが、この歌も所々一緒に歌ってくれました。きっと今まで何度も繰り返し聴いてきた好きな曲なのかも知れません。今度はお母様達も一緒に打楽器を持って参加して下さいました。

「ところで今日は、何の日?シーラカンスの日!」
とか話しながら次の曲を選んでいると、譜面の中に「小さな世界」があったので、聞いてみたら知っているとの事。
歌詞が6番まであって微妙なニュアンスで伝えられている事や、作詞家と作曲家の名前が、頭文字だけ違うけど同じシャーマンなのに気が付いて、ご夫婦か兄弟か、もしかして親子?などと、話していたら、お母様が、そういえば曲を作った人の事を考えたことはなかったとの事。
完成した曲は一人歩きするので、それで十分なのですが、曲の背景を知ると、よりイメージが広がったり深まったりするので、時々話題にしています。
恥ずかしながら、この時は知らなかったのですが、後で調べたら、シャーマン兄弟は、アカデミー作曲賞も取っている超有名な方達でした。次回お会いした時に、詳しくお話しようと思います。
もちろん、この曲も、打楽器を変えて一緒に歌ってくれました。
ところで、この曲の1番と2番の間と、2番と3番の間に、試しにアラビア風音階とチャイナ風の音階を入れてみたら、特にアラビアの民族独特の音階がある事を感じてくれた様でした。

さて、民族独自の音階に対して、学校で習うドレミファソラシドの平均律の話になり、今度は、実際にキーボードで弾いてみる事にしました。キーボードを弾くのは初めてだったそうなのですが、ドから一つ一つ丁寧に音を出してくれました。興味を持ってくれたようで、何度もドレミファソラシドを繰り返しているうちに、両手で弾き始めたので、音色を変えながら自由に弾いて頂きました。音から音の関連性はないものの、ずっと首を振ってリズムをとる様に弾いているので、最終的に様々なパーカッションの音が出るバージョンにして、私も合わせてエイサー太鼓でセッションしました。両手で弾き出してからは何故か譜面を見たかった様で、スタッフのEさんが気が付いて、O君の前に譜面を置いてくれました。私の真似をしているのかも知れませんが、ずっと真剣に見ながら弾いていました。かなり長い集中力で楽器を鳴らしてくれたので、「少し疲れたかな?」と聞くと、「疲れた。」とのこと。

最後に、クリスマスの定番「きよしこの夜」を歌いました。そして、この曲も一緒に歌ってくれました。
音楽が大好きな事が伝わって嬉しかったです。