Friday 12 Sep 2020(OK)

目と手の協応/算数数学

担当:松本

本日は東京新聞さんの取材が入りました。快諾いただいたご家族の皆様、お忙しい中取材してくださいました記者様、カメラマン様に深く感謝いたします。記事を通し、環境さえ整えば障がいの有無に関わらず全ての方が学びを進められるということを多くの方に知ってもらう大切なきっかけができることを願います。

■目と手の協応課題

・ボコボコチェーン:教材貸し出しを行なっていて、ヘルパーさんと練習しているようで、自分から両手が交互にスムーズに出せていた。

・ボコボコチェーンミニ:右手にグリップの方を握ってもらい渡すと左手で輪っかを引っ張っていた。こちらもとてもスムーズチェーンを引っ張っていた。途中右手がグリップから外れてしまった時も自分から持ち直して課題を行なっていた。

・棒抜き:抵抗の大きいものと少ないないのとに取り組んだ。抵抗があるものは、一気に抜けないので適していなかった。スーと抜ける抵抗の少ないものの方が取り組みやすかった。右手左手、様々な位置で取り組んだ。筒の高さは、握った時の手の幅と同じことが、操作のしやすさには大切だと気づかせてくれた。手の幅と筒の高さの一体化が大切。

・ボコボコレバー:左右の手で上手に行なっていた。前より好きになったみたい。このレバーはイカダの運転と文字盤で伝えてくれた。

・太い円柱差し:全て自分で入れてくれた。いくつ入る問題も大丈夫だった。筒型と横一列型を行なった。横一列も自分で全て入れられた。

・円盤はめ:パッと見て穴がいくつか答える問題、円盤を入れていく時に残りいくつかの問題ともに全問正解だった。操作も根気よくやってくれた。こちらも教材を貸し出しているのでヘルパーさんと取り組んでいるとのこと。

■平面構成

・レール型と枠型をやった。正方形1分割、2分割、4分割を行なった。枠型で4分割で残りパーツが何個入るかの問題は、難しかったようですが空間の合成分解のイメージを作るために今後これが大事な課題かもしれない。

■数の棒

・4の枠で2の棒4個を好きなように入れてもらった。互い違いにするクリエイティブな入れ方だった。

・5の枠で5の棒を入れて最初は数を伏せて、残り一個どちらが入るか2択で選んでもらった。1回だけ間違えたがあとは正解していた。素晴らしい。この5の合成分解は毎回取り組むべき。

・10までの数、5といくつ問題で6から10まで全て正解していた。

■数学(本人がすうがくと文字盤で伝えてくれた。)

・6-3,6-4が怪しかったので数の棒で確認した。6をまず5といくつだったっけ?と1と5に分けてその上に3をとりたいということ5の上に3の棒を置いて、5は3といくつ?で2を置いて、5を3と2に分けて、3を取って、残り1と2でいくつ3と答えて正解を出した。この方法であれば間違わないので、迷ったらここに戻ってきて丁寧にやることが大切。

・10を2と8のように合成分解する問題。数の棒で行なった。わからない時には隙間を触ってもらったり、数の棒を触っていくつか答えてもらった。隙間を見るだけではわからない時でも数の棒を触るとわかった。手から量のイメージが着実にできている。

・最後は+とーどっちが入るか問題。iPad画面のみで行なった。自分で+―をタッチしていたが、進みすぎるので、手を添えて、最後はipadの方を押しやすい位置に動かし貴一くんだけに押してもらえるようにした。iPadのタッチ調整で繰り返し無視の設定が必要かもしれない。この問題は5問とも正解した。時間が来たので全部はできなかった全問正解で気分良く終われてよかった。正解の時の「イェーイ」という音のフィードバックを埋め込んでいるが、それも気に入ったようだった。

■次回美術の準備

・ミシン目を入れた画用紙を輪っか付きで引っ張ってもらう活動を行なった。輪っかを引っ張り上手にミシン目を切り取っていた。この方法なら、自分だけで「切る」という作業が可能になる。

■保護者のニーズ

・書見台用の本を抑えるゲージと普通のゲージ両方必要で次回までに制作する。

・以前作った車椅子用のiPadの書見台を修理した。次回さらにL字で強化する必要がある。

■次回活動予定

・11月7日(土)10:00~