Saturday 18 May 2024 MM

視線入力/目と手の協応/文字

担当:松本

■活動の様子
・視線入力:今日もほとんど調整なくポジンションが決まり、風船割りからスタートしました。風船割り→センソリー→金魚すくい→対戦塗り絵の順で取り組みました。今日は両手を顔の近く置いてバランスをとりながら視線をコントロールする様子がみらせました。カースライダーでは、真ん中に視線を置いて上下左右自由に動かして車を定位していました。最も力が入らない、どの方向にもいけるニュートラルな位置を自分で見つけた様子でした。花火でも、視線の動く範囲が広くなっていたので対戦塗り絵に移りました。コンピューターとの対戦でも以前より接戦を繰り広げられるようになってきました。全ての場面で、自分の体の動きに合わせて最もコントロールしやすいての位置や姿勢を工夫している様子がみられました。


・目と手の協応:アクションカメラで手元を映し、iPad経由でモニターに映し出しました。ボコボコチェーンリングからスタートしました。持ち手と引き手左右交代して取り組みました。両手を外に開く動きを何度も繰り返し、自分だけでチェーンを引き抜いていました。

次に、糸車を右手に置いて内側への動きの練習をしました。まず得意な外に行く動きを我慢して力を抜いて糸車を回す練習をしました。最初は、外に行く事が多かったても、繰り返しの取り組みで、力が抜けるようになってきました。

次の課題は、バランス棒です。中に鉄球が入っていて傾けると重心が変わるようになっています。右手を下向きにして棒の真ん中をつかみ、内側への動きと外側への動きにフィードバックを与えました。外に行く事が多かったものの、ちょっと外に行っって内側に戻る動きが何回もできていました。

内側に意図的に動かす課題として、縦置きの玉落としにも取り組みました。手を置いて支点にできる台付きの玉落としの作成が間に合わなかったので、木の板を重ねて台ににしました。意図的に内側に行く動きで、3個の玉を落とす事ができました。

半球付き円盤は、得意の外に行く動きと、練習中の内側に行く動きで穴に円盤をはめました。半球は手の収まりが良く手が離れる事が少なかったです。取れないスライディングブロックでは、ブロックについている半球から離れる前に指先で撫でるように促しました。手と指先がガイドの部分にピタッと収まり、触覚的な見通しを持ちやすかったようです。


・文字:いつものように指伝話のスライドスイッチ操作で練習する行を選ぶことからスタートしました。右手の外への動きで「送り」内側の動きで「決定」にして、選んでゆくと今日は自分の動きがよく出ていてどんどん行を進めました。「さ」行で決定の内側の動きが出たので「さ行」の練習をしました。凸文字なぞりの時も、手のひらに書くときも自分の動きがよく出ていました。西武園に行ったので、「せいぶえん」の「せ」がさ行を選んだのかもしれません。
動きのバリエーションが増えると参加できる活動も広がるだけでなく、全身状態も落ち着いてくることが多くあります。視線入力などの今ある力で参加するトップダウンの支援と運動のコントロールなどの力を底上げするボトムアップの支援の両方をバランスよく行っていきたいです。