目と手の協応/書初め
担当:松本
約3ヶ月ぶりの活動でしたが、集中して取り組んでくれました。
<活動の様子>
■目と手の協応
ボコボコチェーンからスタートしました。左右の手で交互に引きました。その後、直径5cmの円柱差しに取り組みました。この大きさがあると握りこみが防げるので、穴を見つけて時のリリースもスムーズで、ほとんど自分の操作だけで円柱をさしていました。最初に提示した時の穴の数も、残りの数も前回から導入しているトーキングエイドの文字盤を指差しして答えていました。この文字盤は構造上、数字のところに枠がないのですがとても正確にポインティングできていました。
本日は、この後に書初めに取り組むため、スライディングブロックで上下左右斜めを確認しました。指先を意識してもらい取り組みました。直線の後、L字に取り組みましたが綺麗に指先も使って滑らせていました。
■書初め
ペンを一緒に持って数字を書いたことはあったのですが、文字盤でやりとりできるため文字を書くことには学びサポートではほとんど取り組んでませんでした。今回は、指先で習字ができるZenbrush 2というiPadアプリを使い取り組みました。
まず何を書くか相談し、いくつか候補が出た中で、最終的に「ふじ一(いち)」にするという決定を文字盤で伝えてくれました。「ふじ一」Fさんがキャラクターにつけている名前です。
早速、凸文字を介助しながら一緒になぞりました。Kさんは、自分の動きが出るのでその動きが大きすぎないように制御したり、指の動きが安定するように支えたりすることが主な介助です。肘を屈曲させておいた方が柔らかい指の動きが出るので、そこに合わせて凸文字やiPadを提示しました。文字をなぞった後に、iPadを提示すると、綺麗な指先の動きが出て、素敵な文字がかけました。何回か練習する中で、介助なしでもかけたのですが、指が少し左右に動くので、介助したほうが楽に自分の動きを出せていたようです。
介助のポイントは、まず一番力が抜けて、そこから柔らかい動きが出るポイントを探すことです。ニュートラルな状態といっても良いかもしれません。経験では、緊張が強い方ほど、力が抜けるポイントは屈曲位のことが多いです。
一文字につき、何回も集中して練習しました。その後、書初めについてスライドで学習して終了しました。データをご家族に渡してゆっくりどれが良いか選んでもらうことにしました。