Saturday 13 April 2019

「音楽」 担当:石橋和子

今回は、T君のお母様のお誘いで、ちょうどアメリカからいらしていたT君の叔母様ご夫婦が見学にいらっしゃいました。
 まずは前回のおさらいとして、アイパッドのドラムの映像楽器を使って、好評だったクイーンの「We will rock you !」を。スイッチは手の指先と、初めて足の踵にもセットしてトライしてみましたが、やはり慣れない足と指でしっかりリズムを作るのは、ちょっと難しそうでしたので、指だけでドラムの音を出してもらったら、リズムもテンポもバッチリでした。叔母様ご夫婦も、T君が横になったまま指先のスイッチだけでリズムをリードしていることに驚いたようでした。
 今度は、指と足の二つのスイッチを、CとGのコード(和音)に固定して、二つのコードでゆっくり演奏できる曲を選曲。今回T君の選んだ楽器はギターで、しかも、なんとハードロック系のエレキギターの音色に、学習支援ボランティアの松本さんが調整してくれました。この音色がT君は気に入った様子で、まずはこの音を使って、例の「キリツ、レイ、チャクセキ」の音を、T君に出してもらいました。それに合わせて私達は、「キヲツケ、レイ、ナオレ」の動きをするわけですが、礼儀正しさとワイルドさが一緒になり、ちょっと楽しくなりました。
 Cはドミソの和音で、Gはソシレの和音ですが、それに少し別の音を加えると違った響きになり、ガラリと雰囲気が変わる事などをお話してから、補助的に必要な音を私がピアノでサポートする事にして、よく知ってる曲にチャレンジしました。まずはラブソングの名曲「Love me tender」。学校でも「オーラーリー」として習うようですが、ハードロック調のギターでT君に弾いて貰いながら、みんなで歌いました。
一部だけではありますが、メロディーに沿ってコードが変わる心地よさを、味わって頂けたのではないでしょうか。
 続いて、CとGを使った、「似たような曲コーナー」では、「きらきら星」と「What a wonderful world」にチャレンジ。特に「きらきら星」ロックバージョンでは、力強いギターで、テンポやリズムもバッチリでした。「T君、すご~い!かっこいいね~!」と言うと、「こういうのがやってみたかった!」とのこと、思わず「やった~!」とバンザイしました。(笑)
 ここでT君の希望でちょっとお休み。ちょうどシーズンでもあり、オリジナルの「桜の木の下で」や「十六夜」などを聞いて頂きました。T君のお母様が、この曲を気に入って下さって嬉しかったです。
 叔母様ご夫婦にもゲストソングとして、たまたま「Country road take me home」を歌ったら、なんと叔母様のご主人が、ちょうどこの曲をジョン・デンバーが作った頃、コロラド州からウエストバージニア州に引っ越したそうで、歌詞に出てくるBlue Ridge Mountainや Shenandoah River も知っていて、美しい所だったとのことでした。T君もお母様も私達も、思いがけない話に驚きでした。
 最後は、前にT君が歌ってレスポンスを返してくれたブルースを、「シャバダバ~」と全員でコール&レスポンス。T君も「楽しかった。」とのことでした。毎回、機械のセッティングをしてくださる松本さんご夫婦にも、お世話になりました。感謝です。

(学びサポート Hくん)