Saturday 12 Sep 2020(FK)

音楽

担当:石橋

■活動内容
 半年ぶりに2回目の訪問でした。ちょうど着いた時、車椅子の後ろに付けた曲がり棒を使って、金色の大粒の首飾り状のアクセサリ(?)を上から数本垂らした物を、得意そうにジャラジャラと手の甲に当てて鳴らしていました。
それがとても勢いがあって楽しそうでした。
繰り返し左手の手首が勢いよく動くので驚いていたら、数年前から、お母様がそれに気が付いて、クリスマスツリーの飾り(首飾りではなかった様です)を前に置いてみたら、先程の動作を繰り返すようになって、それならと、毎年1本づつ増やしてきたそうでした。肌に当たる感触と音が楽しいみたいです。

お陰で、ずいぶん左手首の運動能力も発達したのではないでしょうか。この後のセッションで、この動きが大活躍でした。

さて最初は、私のオリジナルの「Nice to meet you」の歌で始まりのご挨拶。

次に、夏の終わりの歌「少年時代」を聴いて頂いたのですが、さっきの金色の粒飾りから、いつの間にかお母様がウインドウチャイムに取り換えて下さって、
Kくんの意志で、ちょうど良い所でウインドウチャイムを鳴らしてくれました。
あまりにもピッタリだったので、思わずお母さんと顔を見合わせて「K君スゴ~イ!」と言ってしまいました。そういう場面が、今回は何回かありました。

さて前回、弦楽器に興味があるとの事だったので、ミニギターをお持ちする予定だったのですが、天気予報で荒れ模様と聞き、小型ピアノだけに。
ただ、iPhone のガレージバンドというアプリが、代わりに大活躍してくれました。

まず、映像楽器でギターを選択し、コード(和音)をE7に設定して、そこにスイッチをセットし、その先をK君の左手の前の大きなボタンと繋ぎます。

K君がそのボタンに左手の指をぶつけると、iPhonからE7のコードがギターの音で流れるという仕組みです。

初めに、Kくんと私が代わりばんこに音を出すトークギター的な事にトライしたのですが、互いの音が重なってしまい、うまくいきませんでした。

そこで、E7のブルースを一緒にセッションすることにしたら、K君から凄いパワーが出てきました。

ブルースが面白い所は、私のコードがA7 やB7に変わっても、E7の音が鳴ってればOKというところです。
それに、音数が少なくても多くても全体として受け入れてくれる、懐の深い音楽ジャンルでもあります。
要は、楽しめ!という感じでしょうか。

今回は、これが大ブレイク。私が弾き始めてすぐ、
k君がすごい勢いでギターを鳴らしてくれます。
そのうち、コール・アンド・レスポンスで私とお母様が歌い始めると、なんとK君も声を合わせてくれました。お母様がゴスペルを歌ってらしたそうなので、そのせいもあるでしょうか。リズミカルにK君を煽ってくれました。
K君もだんだんノッテきて、ヨダレもいっぱい出てきました。お母様によると、これは楽しい証拠だそうです。良かった!
見事にK君の左手のパワー炸裂でした。

さて、今度は、映像楽器で違う弦楽器の音色を聴いてみました。
宮城道夫の「春の海」が好きという事でしたので、お琴を出してみたら、直接画面を左手で触ってみて、出てくる音をジッと聴きながら、今度はゆっくりと音を確かめていました。

琵琶の音も興味を持ったようでしたが、弾き方にコツがあるので、扱いにくいかも知れません。

クールダウンして、外の雨も止んだところで、最後に「Over the rainbow」を聴いて頂いて、お別れしました。

■ 保護者のニーズ
 弦楽器が好きなので、次回は本物のギターで弦の響きなどを感じて欲しいとの事でした。

■ 次回活動予定
 11月7日(土)14:00~
次回は、ミニギターをお持ちして、楽器の歴史や、実際の音の響きを感じて頂こうと思います。