歴史の学習とスイッチの操作
担当:奥山
【活動の様子】
KSさんは以前の学習で、大名が命じて作らせた庭園について勉強しているときに「大名」ということばに頭をピクッと動かして「興味がある」と伝え、その後の学習でも「大名」という言葉が出てくると同じように伝えてくれたので、KSさんと相談して大名について勉強することに決めたのが昨年度の3学期のことでした。以前の職場の同僚の助言で「上杉鷹山」(米沢藩)を大名に関する勉強の入り口とすることにしました。
今日は久しぶりだったので復習から始めました。iPadのKeynoteの画面を見せながら「なせばなる」の格言を作ったのが上杉鷹山だと説明するとKSさんは頭をピクッと動かして「覚えている」と教えてくれました。KSさんはいろいろなことを正確に記憶していると考えています。今日のような「復習」にあたる場面でそのことがよくわかります。そして今日の上杉鷹山は彼が奨励した産業(漆の栽培の奨励)について「実は奥山も全く知らなかった」という視点で紹介しました。漆というと漆器を思い浮かべますが、実は米沢藩の漆の栽培はろうそくのためだったと皆さんは知っていますか?しかも藤沢周平が「漆の実のみのる国」という上杉鷹山の生涯を描いた小説を書いていたのです。このことは次回の勉強の時にKSさんにお伝えする予定です。
続いてシンプルタッチスイッチの操作の練習。シンプルタッチスイッチは比較的安価で使いやすいスイッチですが、センサーに触れたときにフィードバックの音や触覚がないので、自分が操作した結果が確認しにくいかもしれません。そこで3Vのリレーを使ってカチッという音と触覚を返すためだけの中間部作ってみました。そしてスイッチとKSさんの右手の親指との位置関係をiPadの画面で確認できるようにしました(アクションカメラのWi-Fi機能を使用)。数回わずかに指を動かしてスイッチを操作しました。次にアクションカメラを載せた回転台にスイッチを接続して、スイッチを操作するとカメラの向きが変わることを確かめてもらいました。
本日はここまで。皆さんとの勉強で強く感じることは、お子さんの学びを準備する経過で学ぶことが大きいことと、お子さんの学びからも学ぶことが多いという「倍々の学び」を実感するとともに、お子さんに強い感謝の気持ちを感じています。