Sunday 11 May 2025TS

操作/コミュニケーション

担当:小山

教具・教材(目的):子どもの様子

<トピック>来室時より、表情が固い。上肢に熱がこもっている様子で、母に体調を確認するが、いつもと変わりないとのこと。

<ひらがな>

・8キー板縦置きひらがな(単語構成アセスメント/AAC手段/名前の構成):横2キー縦4キーで行ないました。ひらがなを上部から(左1:さ、右3:と、左4:な)と載せると、名を正しく指さしました。次に書見台の広い画面にて、ひらがなをランダムに設置し提示しました。

・書見台ひらがな(単語構成アセスメント/AAC手段/名前の構成):次のようにポインティングしました。①左上:と、中央下:さ、右上:な。「さ」→「な」→「と」→戻してあった「な」。②左下:さ、中央上:な、右下:と。「さ」→「と」→休憩→「な」。

・8キー板横置きひらがな(単語構成アセスメント/AAC手段/名前の構成):①下1:と、上2:さ、下4:な。「さ」「と」「な」と順に差せました。指し示す速度も速くなりました。書見台での大きな視野での試行が良かったのかも知れません。②上1:と、下2:な、下4さ。「さ」「と」「な」と順にさせました。③下1:アンパンマン、下3:こ。1/2選択もできました。

・(新)タブレットひらがな選択(ひらがなアセスメント):「さ」と図形の選択:課題理解はできていましだが、操作時に画面の面を利用して「さ」に定位するため誤作動が起こりました。カバーが必要だと思われました。屈曲位にガイドして実施すると成功率が増えました。人差し指の操作では、誤作動が多いので、親指での試行も促すと良いかも知れません。

<操作>

・箱レバー:方向性の理解が向上しました。手のひらでゆっくりとバーを手前に引く調整した動きが出ました。引き抜きも顔に当たらない力加減ができていました。手指、手首、手の甲を用いて工夫しながらレバーを動かしました。

・回転レバー(半回転の連続的操作):手首の回旋は向上しました。一定方向への移動は難しく、行ったり来たりしました。援助やガイドにて終点へ。5時~6時を越える動きが難しかったですが、ガイドで9時まで行けました。

・チェーンスライドバー(グラスプを促す方向性のある連続的な操作):バーを越える動き→グラスプ→引き寄せるができました。手首の回旋、終点まで連続的な操作もできていました。

・スライディングブロックスイッチ(グラスプを促す方向性のある連続的な操作):①縦(上から下)、②横(右から左)、③縦(下から上)。方向性の理解、終点が明確でした。①では肘の動きも出ました。

・3玉落とし(グラスプを促す方向性のある連続的な操作):左手指は空間での調整が向上して、右手は、手の甲で落としました。

・円柱入れ3(グラスプを促す方向性のある連続的な操作):円柱は、空間で大人が渡す方法で行いました。。以前より把持の維持が向上して穴への定位も上手でした。

・階段型円柱入れ(視覚運動/空間認知/数概念):3から入れることを選ぶました。穴への見当付けが向上しており、面も使いながら調整して入れていました。残りの穴を手指で確かめていました。右上肢の役割も向上し、左手指を下方に向けたまま、リリースが可能になっていました。。

・移動円盤3直線(書字へのステップ):介助されながら指先で指定の方向に動かしました。

・書字「さ」:凸文字をガイドでなぞりました。屈曲位で、小片に部分的援助で書きました。目玉クリップなしでも把持できていました。文字の方向性も再現できていました。

・VOCA(あいさつ/担任への伝言):笑顔ですぐにスイッチに手が伸びました。

Sunday 11 May 2025 NM

操作/コミュニケーション

担当:小山

・教具・教材(目的):子どもの様子

<コミュニケーション>

・VOCAステップバイステップ(あいさつ):VOCAを提示するとすぐにON

・カバサ(目と手の協応):前回と今回の操作には変化がみられました。粒を取り出そうとするような感覚的な手指の使い方は少なくなりました。カバサの曲面にそうような手指の動きがありました。カバサの設置角度を大人が変化させながら行いました。繰り返した後、関心が薄くなったと思われるタイミングでカバサを片付けようと動かすと、すぐに気付いてリーチしました。

・カバサ・たいこ写真・実物の提示(実物と写真の一致):注視ありましたが、リーチはなかったです。たいこを一緒にならしました。一度机上から物を片付けOFFに。

・カバサ・たいこ写真の選択(写真の1/2選択):右方に触れる傾向がありました。

・カバサ・たいこ実物の選択(アセスメント):1回目右手でたいこに触れる。2回目左右を変えるとカバサに触れました。 一度眼前からOFFにして再提示すると、カバサ選択していました。

・糸巻き小(目と手の協応):右手2本の指を交互に動かし、前方のみに回しました。左指もできました。

・箱バー引き①抜けない縦・横(操作性の向上/方向性の理解/因果関係理解):目手の協応向上し前方、奥行きどちらの動きも出ました。前回の経験を覚えているのか、笑顔がみられました。

・②四角タイプ(操作性の向上/方向性の理解/因果関係理解):レバーの端から端まで触れて確かめました。 

・回転バー教材(操作性の向上/方向性の理解/因果関係理解):正中から左右に約45度は操作可能でした。 肘の調整(ぬく)は難しく、右手操作と援助でバーが6時になると、左手で触れていました。

・筒抜き中・隙間あり(操作性の向上/方向性の理解/因果関係理解):筒を半ば持ち上げるも、垂直に抜ききることは難しかったです。終点理解を促すために、終了はおしまいという言葉がけとおしまい袋に入れてみせました。

・筒抜き細(操作性の向上/方向性の理解/因果関係理解):左手ピンチができ、抜くこともできました。物→口での確かめをした後、手を離しました。

・ドームスライドオルゴール(方向を意識した操作):肘の支えや調整の援助にてONとなりました。

・スライディングブロック+棒(方向を意識した操作):前後に動かしつつ胸元へ引くことが解り、動きが出ました。棒を取ろうという意欲がありました。今後は終点で方向が変わることの理解を促したいです。

・VOCAステップバイステップ(あいさつ):VOCAへのリーチは積極的でした。

Tuesday 17 June. 2025 OM

担当:奥山

【活動の様子】

最初に今日の予定についてお伝えして、その後にOMさんに指筆談の先生になっていただく。今日のお題はOMさんの好きな食べ物。OMさんは左手の親指で大きく書いてくれる。1文字目は縦線が②本だったので「い」。続いて横線に続いて縦線、その後が何度屋っていただいても奥山の頭には浮かんでこずに降参。正解は「ち」。なーるほどとうなるのと同時に、自分の頭に候補が浮かんでこない「困難さ」に改めて向きあうことになった。
続いて、つい最近バズり始めたこれからデビュー予定のK-POPガールズグループを紹介。その流れで、「もと」うたを「ダンスアレンジ」した動画を紹介。「ゲゲゲの鬼太郎」のもと歌の動画が始まるとOMさんは笑いながら歌ってくれた。続いての「アレンジ」は東京ゲゲゲイの「ゲゲゲの鬼太郎」。こちらも高評価でもう一度視聴。
続いて6月の音楽情報。聞き取りにくいミセスの楽曲に字幕をつけたものをお見せすると、真剣な目で見ていらっしゃった。
最後に習字の取り組み。水習字で左手、右手に添えて運筆に取り組みました。

Wednesday 4 June. 2025 HM

担当:奥山

【活動の様子】

HMさんとは20年の付き合いになります。奥山の大切な師匠のひとりであり、友でもあります。
いきものが好きなHKさんのために、HMさんのお宅の近辺にいるはずの生き物について調べ、その中で「最もよく見かけるチョウの一種のヤマトシジミに関するkeynoteの教材を作って持って行きました。
HMさんは時々、声を出して興味を伝えたり返事をしてくれました。この教材を作ってみたら、思っていた以上に、深刻なレベルで都市部の生物の多様性がすっかりと失われていることがわかりました。こういう貴重な機会を作ってくれるHMさんに感謝!次回はもうひとつの「身の回りから消えたいきもの」のカタツムリについて勉強することを約束しました。

Monday 9 June. 2025 SH

音楽

担当:古賀聡子

■活動の様子
今朝、斬新なアイデアが思いついて、到着するやいなや4人のグループLINEで生まれるセッション音楽。
目の前に一緒にいるけれど、あえてLINEで語り合い、アイデアを出しあってお互いに反応を楽しみます。

まず 、Hさんがこのグループにつけた名前が「よりあい音楽会」

よりそいながら、
みんなでひとつの音楽を作ろう
みんなが集える場所も早く欲しいな
子どもといっしょにうたをつくりたいな
そしたら、さとこさん、Nさんも是非一緒に!

色々と言葉が出てきて、ワクワクが止まらなくなってきたHさん、私たちもテンションがあがっていきました。

今日は6月の歌を作ろう!

6月というと雨が降るでしょ
雨の音 いいな
紫陽花の花が色づいていく
それから
お母さんが好きな
タチアオイの花
てっぺんまで咲きそろったら
梅雨がはじまるよ

梅雨はジメジメして
外に出られないけど
雨の音が強かったり、
弱かったりと、音がおもしろいよ
雨の中入ってくるヘルパーさんは
大変だと色々と言って、最後には覚悟して雨の中を出て行く

雨は人のいろんな本音を引き出すよ
色んな色があるよ

雨が上がると
虹がみんなの心の色を
雨は映し出してくれる

悲しいときは涙色
元気なときは明るい色
イベント中止だと
残念、悔しいっていう色

雨のめぐみ
畑、植物たちにとって
希望の光

ぼくたちの命のもと、水
急に沢山降る豪雨はダーク色
色々な色の雨が降るから
最後は虹になる

「六月のうた」

六月のそらに
ぽつぽつ とんとん
やさしいおと
あめのリズム

あじさいゆれて
いろがかわる
タチアオイが
おしえてくれる
つゆが はじまるよ

はたけもはなも
あめをまっている
みみをすまそう
あめのリズム

かなしいときは
なみだいろ
びしょ濡れになっちゃった
あめのリズム

みんなちがう
こころに染まる色
そらにのぼって
雨のあと
おおきな にじになる

そして、トーンチャイムで音をいっぱい重ねて即興でうたったり、キーボードでヒデさんが弾いているのにあわせてSatokoがうたったり、自宅に戻って最後にボサノヴァ調にして、新たにシンプルにまとめてピアノ弾き語りを録ってラインに送信しました。

Sunday 18 May. 2025 SY

目と手の協応/数量/漢字

担当:松本

 高等部を卒業後初めての学びサポートでした。大人の雰囲気を漂わせ、目と手の課題も余裕を持って取り組んでいました。

◼️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンからスタート。左右の手を使い交互にチェンを引っ張っていました。ボールチェーンを戻すとき、今日は一粒ずつ全部手際よく指先で押して戻していました。

 ボコボコ蛇腹は、両手をあげて引っ張りました。この課題は職場でも取り組んでいるようでもしかしたら体操のように取り組んで、いるのかもしれません。戻すのも上手でした。ネジ回しの課題も戻す時に台の方を自分で傾けてネジ穴にネジがかみやすい角度を自ら調節してすぐに戻していました。2個ある課題は両手にネジを持ちいっぺんにねじ込んでいました。職場での作業は次から次にものが来るので、そのペースが実はご本人に合っているのかもしれないと思い課題も次々に提示しました。石蹴り入れ、円柱差し、体積パズルとハイペースでこなして、円柱差しの穴の数も手際よく数えていました。

いつもは時間切れで取り組めない平面構成もでき、しかも三角形の表裏をひっくり返す3次元回転が必要な課題も試行錯誤の後に解決していました。

数量:途中睡魔に襲われたのですが、お母様の音楽をかけるアシストにより復活し、3桁までの数の位取りを、これを取ったらこれを入れての繰り返しの作業的な枠組みを作り、良いペースで取り組みました。10に上がるところ、100に上がるところで知性の揺さぶりがあったようで、「これは」と何度も言いながら数の棒と数表示の木を枠の中にはめていました。

文字:通所施設の同じ学校卒業生の先輩の名前を書きました。凸文字をなぞった後にいつもより小さめの枠(A4 8分割)にフルネームを書きました。利き手を支えると字形の動きがすらすらでます。先読みの力が強く、今書いている字画の途中で次の画に行こうとすることがありましたが、バランスよく枠内に書きました。明日先輩にプレゼントするとのことでした。

Sunday 18 May. 2025 FKK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

入所のするため、本日、最後の学びサポートとなりました。

今まで一緒に勉強しながらさまざまな教材を一緒に開発できました。

Kさんと一緒に学習しなければスライドスイッチの戻りのために、スプリングを埋めこく工夫は生まれませんでした。

入所先での学びサポートが再開できる日を期待しています。

今までありがとうございました。

■活動の様子

・目と手の協応:直前まで休んでいて覚醒が心配ですが、初めの挨拶から左手を上下の動きができてやる気を感じました。

同じ動きでボコボコチェーンリングを引き抜きました。カバサと糸車は両方の手取り組みました。特に、右手は屈曲したポジションで

力強く引く動きが出て上手に回していました。スライディングブロックは左手で、左右の動きでブロックを滑らせていました。

本日は、手の動きがとても良かったです。

・文字:文字盤で選ぶと「ま」行でこちらを見てくれたので一緒に凸文字なぞりをしました。メッセージボードに書く時には私tの人差し指を持ってもらい

動かしました。やはり、他の方と同様にこの方法の方がFさんの動きを感じ取れました。

・スイッチ操作:スライドスイッチでiPadのKeynoteスライドを進めました。奥山支援員による5月の最新音楽情報です。

左手の操作が今日はよく次々にスライドを進められました。

Saturday 17 May. 2025 MM

視線入力/目と手の協応/文字練習

担当:松本

全身の力が抜け、微細な動きで操作ができました。

◾️活動の様子

・視線入力:ご家族に設定いただいたポジションで調整なしですぐにスタートできました。風船割りからはじめ、車、玉、花火、塗り絵、塗り絵対戦の順に取り組みました。視線を多く動かすのではなく、一箇所にと吃ることが多かったです。右上に視線が集まることが多く、左側に視線を移すのに苦労している様子でしたが、初めて玉入れを提示したところ中心上のスイッチまで何回も視線を動かせていました。塗り絵対戦は今日は難しかったのですが、玉入れで達成感を感じ終わることができました。

・目と手の協応:今日は力が抜けて、柔らかい動きで取り組むことができました。いつものように外側に開く手の動きも少なく、外側に動いても教材の上に停止できていました。前後に弧を描くように動くレバーでは、引くだけでなくまえに倒す動きもできました。スライディングブロックも微細な動きで、奥から手前の動きもできました。

・文字練習:凸文字なぞり→手のひらに指でかく→かかわり手の指を持ってメッセージボードに書くの順で進めました。凸文字の時には、触覚からのフィードバックを入れたいので本人の指でなぞってもらいましたが、書くときは介助者の指を持ってもらった方が本人の動きが感じやすかったです。

Saturday 17 May. 2025 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

PT後で体が柔らかく、手の力も抜けて良いコンディションで学びサポートを実施できました。

◾️活動の様子

・目と手の協応:ボコボコチェーンはテーブルを外して肘を引く動きが出るようにして取り組みました。今日は、手首の動きだけで引くことが多かったのですが、最後の左手の時には力強く肘を引く動きが出ました。糸車や回転ドラムは、肘を伸ばした状態で、セットし肘を曲げながら手前に引く動きで回しました。

箱に埋め込んだカバサは、本日一番よく手が動き笑顔も多く出ました。左右の手で何回も繰り返し、大きいもの小さいものともとても反応が良かったです。右手でカバサを奥から手前に滑らすときに、左手もリズムを取るように動いたので次回はウインドチャイムを左手に設置するとより楽器演奏が楽しくできると思いました。その後、玉落とし、円盤はめ、スライディングブロックに取り組んだ後、文字学習に移りました。

・文字学習:文字盤で本日練習する文字を選んで、凸文字なぞり→手のひらに書く→メッセージボードに書くの順で行いました。

本日は「な」行を選んだのですが「ぬ」のところで合図があり、雨で濡れることを心配した様子でした。メッセージボードを書くときに、わたすの指を握ってもらい、ペンに見立て動かして書くことを初めてしました。かかわり手としてはその方が動きを読み取りやすかったです。

・スイッチ操作:初めの挨拶は握りスイッチで行ったのですが、iPadの操作は、スライドスイッチで行いました。奥山支援員の5月の音楽情報を手まえに引く動きでスライドを進めました。振動スピーカーの振動も心地よく伝わったようでした。

Tuesday 13 May. 2025 FKK

美術

担当:三輪

■活動の様子

1ヶ月ぶりの活動、椅子に座って笑顔で迎えてくれました。

はじめに、バラの花をつくりました。青系とピンク系と黄色系の折り紙を目の前で見せて、Kさんの好みで選んでもらいました。今回は青系の気分のようです。花びらをペンで丸めてクセをつけます。丸めた紙を左手でしっかり握ってくれました。花びらを重ねてボンドで貼り合わせます。できたバラを紙ストローにつけて、茎部分をマスキングテープで巻きます。左手でテープをしっかり持ってわたしがひっぱって巻きつけます。それに、レースペーパーとチュールを触ってもらって重ねてリボンで止めます。できあがったバラを見て、ご満悦の様子でした。

大西流星さんの塗り絵、今回は起きて目を開けて塗っていました。クレヨンを握るのもスムーズでした。手指の緊張もとれて、成長して大きくなってきてる印象でした。

最後に記念撮影をして終了しました。