<報告書>
操作/コミュニケーション
担当:小山
・遊具・教材(目的):子どもの様子
・VOCAステップバイステップ(あいさつ・学校のできごとを伝える):VOCAの提示ですぐに表出しました。意欲が高まり、左上肢の操作にかなり力が入りました。◎運動調整の負担を軽減するために、車いすの角度をかなり倒し、頭部をヘッドレストに預けるようにしました。顔上の電灯を消して眩しさを軽減しました。
・ミニチュア動物+食物とその写真(理解):SP:PC 1/2選択。担当者の「象が アイスを食べる」に対し、2枚の写真カードを目前に提示し、その後天板上に置くとすぐに見比べと視覚定位ありました。天板上の一方を指で指したり手元に引き寄せたりしました。象、きりん、犬、アイス、ポテト、ケーキの組み合わせで実施。約80%近く正答しました。
・A3シートに丸カルタをはさんだボード(選択・表出):2枚の見比べ+。視覚定位は前半が明確。
・iPad(スイッチや画面へのタッチで絵本を読む経験の拡大):モデルにて活動を紹介すると、すぐにリーチ。誤作動が起こったため、ミニスイッチ操作に変更。 因果関係理解が向上しました。スイッチ上に手指をのせ続けるため、「一度離してONにする」ことを伝えると、指示に応じてONにしました。
<操作>
・チェーン引き/輪付きチェーン引き(左右の分離協応):チェーンをたぐり寄せる動きが出ました。
・カバサ/糸車/埋め込み糸車(面での操作を促す/方向性のある動き):面でとらえ、前方に動かす方向性が明確でした。手指を溝や立体にかけて前方に動かしました。試行ごとに大きな動きが出ました。肘の強い伸展は軽減し、力が抜けた中心にわずかに向いた角度になり、操作性が向上していました。
<文字>
・ミニ50音表(文字の選択):屈曲位でガイドし、指先を「あ」から順に動かして本児の意志を確認使用としましたが、モチベーションが高く興奮して力が入りました。大人が読み上げて「か、き、く、け、こ にする?」とたずねると声と上肢の動きでYES。
・凸文字なぞり(かなの理解と書字への準備/視覚・触覚 運動):か行の「く」「こ」実施。人差し指を出して方向性を意識した動きが出ました。左手が出るも、屈曲位の右手手指にてガイドで実施。手前から右方への運動は難しく、次回以降は「う」「い」「し」などが良さそうです。