目と手の協応/文字/スイッチ操作
担当:松本
■活動の様子
・目と手の協応:ボコボコタッパーからスタートしました。左手に輪を握ってもらいこちらが後ろに下がりながら、チェーンを引っ張って最後のひと引きをFさんにやってもらいました。いつもの引きが出なかったので、何回もこっちで引く事を繰り返したり、両手を振りながら上下したりしたところ、自分でチェーンを引ける場面ができました。肘を屈曲させた方が、力のON/OFFが可能になりそだったので、その位置にスライディングブロックや玉落としなどの教材を提示し、手の動きを待ちました。なかなか自発的な動きが出なかったので、凸文字なぞりに切り替えました。
・文字:今度は右手を支えながら凸文字なぞりをしました。さっきまで動かなかった手や指先がよく動いてやはり文字練習をやりたかったことが伝わりました。文字をなぞった後に私の手のひらに同じように字を書いてもらうのですがその時の指の動きがとても良いので、今日もペンを持ってもらい紙に書く試みもしました。しかしペンを持つと指の動きが止まってしまったので、iPadの描画アプリで音の出るもので書いてもらいました。さっきよりは指の動きがよく出ていて、お母様から後で振動スピーカーに繋いだらよりフィードバックが明確になり良いかもしれないとアイデアをもらったので次回試してみたいと思います。それでもやはり手のひらに書いてもらうときが一番指の動きがよかったです。字が残る方法をこれからも考えていきたいです。
・スイッチ操作:書字の時によく動いた右手を屈曲させた位置にスイッチを設置できるようにクッションを置いてもらいました。スイッチの接続先は、できiPad2でKeynoteの20秒で止まり、またタップする動画が始まる音楽動画スライドです(作り方はこちら)。手の動きが出なかったので文字なぞりの時と同じように私の指を握ってもらうように介助したら、スライドスイッチを動かす動きが出ました。Fさんにとっては、人の皮膚の感触が運動を起こすための1番のきっかけとなっていると改めて認識させられました。もう一つは、握っているという実感も大切なように感じたので、握ってスライドできるレバー状のものをスイッチにつけてみようとおもいました。