Sunday 26 February 2023 OK

読み聞かせ/目と手の協応/数量概念/算数/見本合わせ

担当:谷田部

■活動の様子

 今月も、元気で明るいK君と勉強できました。先月渡した絵本が面白かったそうです。今日も絵本の読み聞かせから勉強に入りました。1時間以上、トイレに行くこともなく席に着いて勉強できました。

〈読み聞かせ〉
 前回に続き、導入には絵本の読み聞かせを行いました。今回は冬の絵本を2冊読みました。「ゆきだるまのさがしもの」と「だいすきなともだち」です。次回の学びサポートまで、ご自宅でも読んで欲しいのでお貸ししました。

〈数量概念/算数〉
 今回も円盤型はめを行いました。はめるのは上手になりました。右から順番に数を数えながら円盤をはめるようにアドバイスしました。途中で一つ飛ばしてはめることがありましたので再挑戦します。いしけりの穴落としも、数唱しながらやりました。スムーズに10個入れられましたが、数唱を一つ飛ばしたので、これも再挑戦します。
 次に正方形の木枠に、分割したパズルをやりました。2分割、4分割、6分割をやりました。はめることは上達しました。今日も何もアドバイスしないで一人でやってもらいました。今回は強引に木片を押し込むことはなく、他の木片をずらしてからはめていました。

〈立体構成〉
 立体構成では、立方体の型はめです。分割した立方体、長方体の積み木を枠に収めて立方体を作りました。今回は枠に立方体を入れる時に、木枠を見てまっすぐに木片を入れていました。 

〈プリント学習〉
 今回は、久しぶりにプリント学習もできました。絵を見て言葉を選ぶ問題です。単純な質問はよくできましたが、少し複雑な質問では間違えていました。次に運筆のドリルをやりました。御家庭でも「3.5.2」などの曲線の入った数字の運筆ドリルをやられています。今回、くの字に曲がる線を意識的に運筆していることがわかり、成長を感じました。

■まとめ
 K君は体調も戻り良く勉強してくれました。しかし、楽しい雰囲気を作りながらやる気を起こすアプローチがまだ必要になります。臨機応変に工夫しながら支援しています。K君は、肩幅も広くなり若者の体型になってきました。

Saturday 11 March 2023 KS

キョロキョロシステム操作/目と手の協応/文字/スイッチ操作

担当:松本

■活動の様子

・キョロキョロシステム操作:前回の宿題であるワイヤレススイッチシステムが完成したので導入しました。PPSスイッチと接続してワイヤレスでターンテーブルを動かしました。長押しもできていて、見たいところではしばらく止まりながら、何周もターンテーブルを動かしていました。アクションカメラとiPadまたはiPhoneを接続するアプリ「iSmartDV」の接続にかなりタイムラグがあり、少しコツがいるので何回かお母様と確認しました。wifi接続後しばらくしないとカメラを認識しないということが分かり、今後は問題なく繋げられそうでした。

・目と手の協応:アクションカメラを接続したまま、手元を映すためにマンフロットのアームに固定しました。目線と大体同じ位置からの映像をKさんが見ている画面に写すことができました。玉落とし、円盤はめ、スライディングブロックを右手を支えながら一緒に取り組みました。Kさんの動きが少しでも出るように今後も継続して取り組みたいです。

・文字:苗字の文字を右手で一緒になぞった後に、手のひらに文字を書いてもらいました。今回はさらに、ブギーボードにも専用ペンを使って一緒に書きました。ペンは、より長くグリップが握りやすく工夫されたものが必要でした。次回までに作成します。

・スイッチ操作:スライドスイッチを一緒に操作し、ブルブルクッションのON/OFFを行いました。上から押さえつけてもスライドがよりなめらかな、すなわち、動かした時に引っ掛かりばなく手が宙に浮いているような感覚になるレールが必要だと感じました。次回までの宿題です。また、足も試してみたいので、足用のスライドスイッチも早急に作成したいと思います。最後は、iPadのKeynoteで作成した音楽スライドを口角の動きを読み取るようにつけたPPSスイッチ操作で最後まで聞いて終わりました。

Saturday 18 February 2023 MM

音楽

担当:石橋

■活動の様子

 いつものように、ご両親と一緒にM君がスタンバイして待っていてくれました。
さっそくそれぞれに打楽器をお持ちいただいて、まずは季節の歌「北風小僧の寒太郎」を歌おうとしたら、ちょうど直前に聞いていたとのことで、歌い始めるとM君はパッと表情を変えて嬉しそうな顔を見せてくれました。ご両親も一緒に掛け合いで歌って下さって、最初から良い雰囲気が作れました。

 続けて、「おもちゃのチャチャチャ」や「森のくまさん」「南の島のハメハメハ」「さんぽ」「手のひらを太陽に」「パプリカ」などの、リズムが比較的しっかりした曲をみんなで賑やかに合唱合奏。M君は、マスクをしていてもわかるくらい、時々目と口を大きく開けながら楽しそうに聞いてくれました。

 次に、少し落ち着いた感じで、季節の歌「冬の星座」と原曲の「Mollie darling」も聴いていただきました。「ぜんぜん違う曲みたい」と、ご両親が興味を持って下さいましたが、M君は珍しい歌を聴くような感じで耳を澄ませている様子でした。

 それから、M君のウィンドウチャイムから始まる「ドレミの歌」を合唱合奏しました。もうすっかりルールを覚えてくれたようで、チャイムを鳴らすのも慣れてきた様子なのですが、逆に力み過ぎて手のひらがチャイムに当たらないこともありました。でも、振り下ろす時にチャイムに当たらなくても、降ろした手を上に上げる時に鳴らしてくれたりして、鳴らし方やチャイムに当たる位置などは自分で意識して動かすようになって来た気がしました。この曲は、本当に始終ニコニコとして楽しそうでした。

 M君のウィンドウチャイム始まりでお父様のスチールドラムが入る曲をもう一つ増やそうと、前回初めて「大きな栗の木の下で」にトライしてみましたが、お母様が書いて下さった楽譜で、わざわざお父様も練習して下さったようでした。本当にご協力に感謝です。お陰様で皆で合わせて、演奏できるようになりました。ところが、M君のチャイムで始まる曲が2曲になったので、どちらの曲が始まるかわかるように、この曲は始まりにチャイムを2回鳴らしてもらおうとか、進化系として終わりにもチャイムを入れてもらおうとかいろいろチャレンジしたのですが、M君を少し混乱させてしまったようでした。反省。むしろ、どの曲もM君がチャイムを鳴らしてくれたら始めるようなルールの方が良いのかなと思ったり。M君が楽しめて無理のない展開を、考えていきたいと思います。

 さてここで、リクエスト曲の中でも唯一短調でスローな曲の「きみをのせて」を聴いていただきました。お母さんがウットリと「綺麗な曲ねえ」と。M君もジッと聞いてくれていました。一転して、初披露の「不思議の国のアリス」の挿入歌「なんでもない日バンザイ!」を歌ったら、お母様が、歌詞が面白いと気に入って下さいました。M君は、不思議そうな顔をしていました。

 最後は、M君のお気に入りで、「大きな古時計」と「はらぺこあおむし」を、ずっとニコニコと聞いてくれました。

Sunday 5 March 2023 FKK

目と手の協応/スイッチ操作/文字
担当:松本
■活動の様子
睡眠不足のせいか、覚醒がなかなか上がらなかった様子でしたが、スライドスイッチでVOCAを操作し初めの挨拶をして、いつも通りのメニューを行いながら覚醒が上がるようにはたらきかけました。
・目と手の協応:ボコボコチェーンミニからスタートしました。少し心拍数が上がったところでスライドスイッチの上に手を置き、抵抗を少なくすることで最後のひと引きの手の動きが出る場面がありました。玉落とし、スライディングブロックは、肘を屈曲させた位置で操作できるように支えながら一緒に取り組みました。


・スイッチ操作:iPad のKeynote で作成した音楽スライドをスライドスイッチ操作しました。机の上の提示、腕を屈曲した位置での提示を試しましたが、脈拍が睡眠状態の数値のままだったので一緒にスライドさせて音楽をかけて待ちました。2曲ほどバリエーションを変えながら一緒に聴きました。
・文字:自分の名前の凸文字を一緒になぞり、その後、ブギーボードに書きました。覚醒が低いままだったので、ご本人の動きは出ませんでしたが、次回に活かせるようペンの握り方、支え方は確認できました。

※iPad提示用の「Manfrotto クイックリリースプレート付きバリアブルフリクションアーム 244RC」のノブのネジ山が削れ、アームが固定できなくなったそうです。お母様が、Manfrottoに問い合わせたところ

部品の購入につきましては添付展開図の該当型番にて、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、カメラのキタムラ、店頭カメラコーナーにて、お取り寄せでご注文いただけます。

とのことでした。カメラのキタムラに問い合わせたところ、注文はできるが手元に届くのは半年以上先だそうです。参考までに部品番号と値段、展開図のリンクも貼っておきます。

・R132,27 :1,320円

・R3,0911 :1,100円

・展開図:244RC-20050510

Saturday 4 March 2023 MM

視線入力/目と手の協応/文字

担当:松本

■活動の様子

・視線入力:パソッテル(視線入力用モニター固定アーム)に自作の下駄を履かせ高さを出し、設置しました。今日はうまく設定できたらしく、ポジションソフトで確認したら、ほぼ全部適切な位置に提示できていました。風船割りから調子良く割れ、sensoryの自動車や玉転がし、花火なども上に視線が集まりやすい傾向はありましたが、上下左右へ定位ができる場面があり、履歴では画面中央から全体に広がる視線が確認できました。50分ぐらい取り組んだのですが、終わりにすると伝えると、声を出してまだやりたいと伝えてくれました。他にやることがあるのでと説明して納得してもらいました。視線入力での自分でできる体験が、文字学習の指が自分で動かせるという自信につながっているように感じました。

・目と手の協応:ボコボコタッパーミニからスタートしました。お母様が上手に設置してくれると、途中までは両手を開きチェーンをひいていましたが、最後のひと抜きのところでうまく調整できなかった様子だったので、少しだけ右手の位置どりを手伝うとあとは自分で抜き切っていました。前回、学んだ右手の屈曲位での操作を今回も行いました。玉おとし、メダルはめ、スライディングブロックの順で取り組みました。玉落としは、曲げている肘を前に伸ばす動きで落としていました。3個穴も1個目2個目は連続して、最後の3個目はじっくりと落としていました。スライディングブロックは、肘を伸ばし前に動かす動きと、肘を曲げてをあげるような動きで上下左右にブロックを動かしました。この力を抜いたり、入れたりの動きが自分の動きを介助者にわかるように伝える練習になり次の書字の学習に生きてきました。肘を屈曲させた位置というのが、Mさんの力まなくてニュートラルの位置で、この位置からならどの方向にも運動を開始しやすいことが教材を使いながら実証されました。


・文字:あかさたな・・とどの行を本日練習するか聞いていくと、なのところで首を動かし合図を出してくれました。まずは、フレキシブルアームの先につける凸文字なぞりようの鉄板付きの板を作成し納品しました。オリジナルの強力マグネットバーも合わせてお渡ししました。フレキシブルアームを使うことで、一番力が抜け、意図的な運動が出やすい肘が屈曲したいちに凸文字の提示が可能になりました。さらに、ちょうど見やすい位置に提示できたため、指先や文字を見ながら確認することができていました。また、マグネットバーは、指先を動かす練習時に、ガイドとしても使用できます。Mくんは、上手にバーに沿って指先を一人で動かせていました。

凸文字なぞりからMさん本人の動きが確認でき、手のひらに書いてもらうときも力の抜き入れや、上下左右方向への動きがこちらに明確に伝わってくる場面が多かったです。さらに、ブギーボードを導入しました。ペンには木のビーズをつけてグリップにしたものです。こちらでの書字も、力の抜き入れや、上下左右方向への動きがよく伝わってきて、なんとかイメージ通りに字を書こうとしていることがわかりました。「の」を書くときは時のてっぺんのところで、自分では右に行きたいのに、調整がうまくつかず頑張っているところも、ボードに跡が残っていました。指先の延長上にペン先が来るように握れたのですが、時々爪の方がペン先を追い越して前に出て、爪で文字を書く場面もありました。専用ペンでなくとも書けることがわかり、柔らかめの木の丸棒を鉛筆削りで削ってペンを自作することもできると思いました。そうすれば色々なグリップのペンを用意できます。


大変な集中力が、本人も支援者もいるので1行練習がやっとでした。ヘルパーさんとも空いた時間にできると良いですねとお話ししました。

Saturday 4 March 2023 FK

目と手の協応/文字/スイッチ操作
担当:松本
■活動の様子
・目と手の協応:今日は手の動きが良さそうだったので、ボコボコチェーンを左手、右手の順番で取り組みました。最後のひと抜きを、自分の手の動きでできました。次にボコボコチェーンミニのグリップを左手、チェーンの方を右手に付けて、待ちました。手の動きが確認できなかったので、左手の腕のあたりのをマッサージするとその刺激から、両手を開くような動きが出て、チェーンを抜き切ることができました。次に、文字練習の導入のため、スライディングブロックに取り組みました。こちらも左右の手順番に取り組みました。前回やったように、腕を屈曲させる位置で動きを待ちましたが中々出てこなかったので、机に教材を置き、教材を動かすことで方向を感じてもらいながら取り組みました。


・文字:凸文字をなぞった後に、手の平に書いてもらい、次に今回導入したキングジム(Kingjim) ブギ-ボ-ドにもチャレンジしました。ブギーボードのペンは細いため、木のビーズでグリップをつけました。ペンにスポンジで厚みをつけてビーズを装着しました。文字なぞりになると、指の良い動きが出て来ました。手のひらへの指の動きは今日はあまりでませんでした。ブギ-ボ-ドへの動きも良いとはいえませんでしたが、微細な動きもしっかりボードがひろっていて、指の動きの視覚化ができそうです。すごく小さな○も読めるように書けるだけの精度がありました。ブギーボード用のペンも、指先と一直線に握れていて、指の動きと同じように動かせていました。
今後も、Kさんと練習して精度を上げていきたいです。


・スイッチ操作:前回宿題っであった、スライドスイッチの握りを作ったので試しました。ところが、上から押さえつける力が強いとスプリングの軸として使っている丸棒が穴と干渉して動きが鈍くなることが判明しました。丸棒を削る必要があり次回までに改良する予定です。スライドスイッチでは動きがあまり出なかったので、空気圧センセースイッチに変えて、iPadでkeynoteの音楽スライドをスイッチを押して進めました(スライドの作り方はこちら)。
何回か、自分の動きで操作できました。入院もあったのでまだまだ本調子ではないため、次回はPPSスイッチをまばたき操作するなどに切り替え、自分の動きで操作できる経験を積みなおす必要があると感じました。

Wednesday 8 February 2023 HT

音楽

担当:石橋

■活動の様子

 今回もピアノを弾き始めると、T君がピッタリ寄り添ってくれて嬉しかったです。
早速、前にT君のお気に入りだと言っていたNHK教育番組「クインテット」の中から、「シャツとパンツ」を弾いてみたらお母様が一緒に歌ってくれました。軽快な楽しい曲で、続いてスコットジョプリンの「エンターテイナー」も弾いてみたら、興味を示してくれたものの、まだ今一つの様子。

 やはりクリスマスソングが良いとのリクエストで、「ジングルベル」や「きよしこの夜」、「サンタが街にやってくる」、「赤鼻のトナカイ」他、いわゆる定番曲を歌いました。本当に季節に関係なく、いつ聞いても楽しめる曲だなと思います。いつも聴いているというCDには、私の知らないクリスマスソングも入っていて、勉強になりました。

 続いてサッチモで覚えたというディズニーソングの、白雪姫の「ハイホー」、「いつか王子様が」、「星に願いを」なども、楽しそうに聴いてくれました。

 もちろん、お約束の連弾も。T君はピアノは好きなようなのですが、高音をバンバン叩くわけではなく、どちらかと言うと聞きながらチョッと鍵盤に手を落とす感じ。最後は、お腹をピアノにくっつけて振動を聴いているようでした。電子ピアノは、今回はほとんど興味を示さず、模擬演奏のラグタイムのピアノに興味を示していた様子でした。

 前回のジミヘンをアレンジしたギルエバンスの曲を聴いた時の反応をみて、リズムのしっかりした電子楽器の音と一緒に音を出せないかと思い、手持ちのミニピアノの中の16ビートの模擬演奏を流しながら、上から音を重ねようとしましたが、思いのほか反応はなく、前回のような振り振りダンスは見られませんでした。お母様曰く、「電子音だからかも」とのことでしたが、やはり音色の厚みや迫力のあるリズムの音圧などを感じ取っているのかなと思いました。次回はジャズアレンジでなく、ジミヘンのロックそのものを聴いてみるのも良いかなと思いました。

 いくつか打楽器もあり、音源に合わせて鳴らしたりしましたが、あまり興味は示さず、ピアノに戻ることに。今度は、T君がピアノの下にもぐって響きを聴こうとしているようだったので、なんとお母様がわざわざ鍵盤下の羽目板を外して、T君が、より音の出方を感じられるようにしました。中のハンマーの動く様子もよく見えるようになり、ペダルを踏むと響くことや、踏まない時との音の違いを聴いてもらいました。お母様が、そのうち、あれよあれよという間にピアノの上方部の羽目板も取って、T君にズラリと並んで張られているピアノの弦を見せてあげました。物理的に弦をハンマーでたたいて音が出る仕組みを知るのは、大切なことだと思います。圧倒的なお母様の愛情が伝わって来たようで感動しました。ジッと覗き込んでいたT君は、何を感じていたのかなと思いました。

 T君のピアノに対する興味はかなりありそうですが、T君が自分の音を出すにはどの楽器が一番いいのか、より深い音楽との関り方など、まだまだこれからも、あれこれ探してみたいと思います。

Wednesday 1 February 2023 FKK

音楽

担当:石橋

■活動の様子

 伺った時、Kさんはまだベッドで寝ていたのですが、ヘルパーさんが起こして下さって車椅子に座らせてくれました。まだ最初は目を閉じてウトウトしていたようですが、気が付くと目を開けていて、にこやかに聴いていてくれました。

 まず季節の歌として文部省唱歌「冬の星座」と、その原曲カントリーの「Mollie darling」の聞き比べをしました。風格ある美しい日本語の歌詞に対して、原曲は熱烈に恋人を思うシンプルなラブソングという話をしたら、ヘルパーさんが驚いていました。メロディーは同じでも、アレンジと言語が違うと全く別の曲に聴こえる面白さを、Kさんにも感じていただけたら良いなと思った次第です。「唱歌の中にはメロディーだけ外国から輸入して、歌詞は日本の国学者が原曲に関係なく付けるということがよくあるけれど、この曲はすっかり日本の曲として馴染んでいる代表的な曲の一つ」というお話をしたら、文語体の歌詞の歌は最近学校でも歌われなくなっているようで、Kさんも知らないかもしれないとのこと。ちょっと残念でした。

 季節の曲として、もう1曲「北風小僧の寒太郎」を歌ったら、この曲は、Kさんも知っていたみたいで、一瞬目を大きくして反応。ヘルパーさんがKさんの手を持って、掛け合いで一緒に歌って下さったら楽しそうでした。他にも、Kさんが知っている曲として、「森のくまさん」「おもちゃのチャチャチャ」「大きな古時計」「南の島のハメハメハ大王」などを、ヘルパーさんと一緒に打楽器を鳴らしながら聴いてくれました。終始ニコニコと楽しそうでした。

 さて今回は、「Kさんホイッスル」の握り部分の取り換えをいろいろと試してみました。新しくお持ちした、クリームを入れるチューブに替えてみると、大きさはKさんに丁度良いようで、手のひらの中に収まる感じでした。一緒に手を持ってギュッと押してみると「ピッ!」と小さい音がしました。Kさんは、音にハッとしたようでしたが、なんだか嬉しそうでした。サイズ的には収まりの良い大きさなのですが、握った時に出る空気の量が少ない感じで音が小さいのと、ちょっと硬くて押しにくそうなところもありました。どうもシリコンのチューブを用意したつもりだったのに、ふつうのプラスティックタイプと間違えて購入してしまったようで、もう一度試してみたほうが良さそうでした。

 今の段階では、柔らかさは水風船膨らませポンプが良いようでしたが、握り感覚の大きさはチューブが良いようで、次回までいろいろ試していただくことにしました。

Sunday 12 February 2023 MH

コミュニケーション/操作

■活動内容
 12月以降久しぶりの来室でした。アンパンマンの歌を歌うとすぐに笑顔になり、場所や人への適応が良好でした。座位保持椅子で天板なしの姿勢で取り組みました。
・VOCAを提示するとすぐにONによりはじめのあいさつをしました。
・振動クッションとスイッチの組み合わせでは、スイッチはすぐに押し、振動クッションに驚きの表情を見せました。手を離す動作は意図的なOFFというより偶然手が離れて一息つくといった印象でした。
・お父さんにマッサージするという目的で、クッションを父に渡しました。同様にスイッチをすぐにON。振動音や父のことばがけを手がかりに、クッションを何度も注視していました。
・つかむ、はなすの練習では、キノコ型の円柱を使用しました。きのこの縁に手指がかかることで取り出しのきっかけが向上しました。
・引く動きが弱いので、得意のチェーン引きで促しました。手指や手首メインの動きで、肘介助で引く動きを促しました。
・縁に手指をかけた後に、取り出す動きがスムーズに出ました。
・こけし型円柱では、縁がないため手がかりがつかめない様子でした。
・偶然太股部分に落ちたきのこを拾う際に手指が自然に開いたため、意図的に股付と内股の間にきのこをセット。するとしっかり握って把持しました。探索的に触れる動きとは明らかに違う動きでした。内股からのフィードバックもあるのか、最もよい動きでした。
・きのこを把持した手の近くに缶を出すと、リリース。リリースまでの時間が最短でした。繰り返しても同様で、意図的リリースが向上しました。
・極小の玉落としでは、目的的な手の動きが確認できました。指のはら、側面で玉を押し落としていました。
・大玉の玉落としでは、大玉はしずめておくことで落とせました。穴への探索が多くでていました。
・小玉の玉落としでは、玉への定位はあるがパワーが弱く落ちなかったです。
・T字の棒抜きでは、バーに指がかかるものの握ることはなく、探索的に触れている様子でした。。
・卵形、落花生形、いちご形と関心の高い食物を模したマラカスでは、モチベーションが向上し、右手リーチ→把持→口の一連の動作が速く出ました。直前のバーとの手の使い方との差が明らかでした。
このような、もので握りを作るとより操作課題への取り組みが促されると思われるので次回までに教材を用意したいと思います。
・VOCAを提示するとすぐにスイッチを押して終了のあいさつをしました。

Sunday 12 February 2023 TS

コミュニケーション/操作

■活動内容
・最初に、前回経験したことの復習をしました。購入されたマイVOCAを使用。録音は「○○(2キャラクター名)どーこだ?」。VOCAは天板中央上部に設置。記憶している様で、すぐに操作を開始しました。本日は上肢の調整良好でした。どーこだ?のタイミングも前回より良好でした。
・次に誰に質問するかを、VOCAの1/2選択にて表現する課題。一方に松本支援員の写真、一方は無地で「ママ」。本日はVOCAの位置を変えても「ママ」を表現できました。
・極小の玉落としでは、A3位の面。左右上下、中央の5カ所に、12cm四方に銀玉をセット。左方上下、中央はほとんど落としました。
・ひらがなカードのマッチングでは、姓名の長いカードと「まま」の短いカードをホワイトボードに提示。中央に置いたカードを動かしてマッチングしました。操作的に負担が大きいか、または、左右に寄せるために高さが必要か検討の余地はありましたが、ややあいまいながら左右への振り分けは良好でした。
・スライドオルゴールでは始点を左上に設定すると、バーに手をかけて斜めにスライドして下ろしました。2/3の長さは一度におろせました。スライドチェーンは抵抗があるが、操作のパワー有り取り組めました。