県立医療大学付属病院 2月の活動

アーティスト三輪ゆうこさんに茨城までお越しいただきました!

三輪さんは土浦市にアトリエが出来たばかりだそうで、今後もお世話になる機会が増えそうで嬉しいです!この日のお弁当は、春先らしいお稲荷さんです。

今回は、バレンタインが近いとのことだったので、紙粘土でハートを作りました。

〜〜〜〜美輪さんの感想から〜〜〜〜〜

はじめは粘土の感触におっかなびっくりするが、やわらかさやのばす感触がわかると少しずつ興味を持ってくれて、さわりながら表情が変化していった、時間をかけて粘土をさわってくれた子、最後の片付けまで繰り返し型抜きを味わってくれた粘土好きの子もいた。

保育士さんやスタッフと「はじめての共同作業」と言いながら一緒にハートで型抜きの感触を味わい、楽しんでくれた。ベットサイドで紙粘土のばしと型抜きを足のかかとで経験してくれた男の子、粘土の感触に身体全体で感じ取ってくれていた。

使用した粘土は一定時間柔らかさを保ってくれる紙粘土で、子どもたちがそれぞれのペースで製作するのに適している、その反面、活動の時間内中に乾燥しない。保育士さんからまだ柔らかい粘土や細かい部品を口に入れたりすることが無いように、ある程度固まるまで一時保管してもらうことにした。提供する側としてその点を予想していなかったので、次の課題としてつなげて考えていきたい。

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指先の力がない子には、クリアファイルを使って、ギュッと押すことで一回で粘土を潰せることを一緒に行いました。課題なのが、手の感覚の鈍い子と敏感すぎる子がいることです。扱いやすい粘土を選ぶ事で、子供が不快感なく工作に集中できます。美輪さんが選んでくれたのが、とても軽くてベタベタしない粘土でした。ただ固まるまでに時間がかかるとのことでしたが、その時間はみんなで作品を鑑賞したと思えば、楽しい時間が共有できたかと思います。

県立医療大学付属病院 1月の活動

壽ちんどん宣伝社さんの紙芝居と獅子頭舞を行いました。

入院中でも、お正月気分を味わいたい。そんな願いを壽さんは叶えてくれました!

小学校入学前のお子さんが多く入院されていたので、ぎりぎりまで紙芝居は何にしようか悩まれましたが、「ツェッペリン号物語」はとても興味深く聞き入られていました。また、獅子舞は保護者や職員も興味津々で、頭を噛んでとご自身から望まれて噛まれていました。笑いと、興味、怖いもの見たさの複雑な表情が面白く感じました。

今回参加されたお子様で、お一人が訓練の時間だったのですが、療法士の先生に「獅子舞を見たい!みんなと一緒に紙芝居を聞きたかった!」と訴えて、参加したそうです。病院側としては、それが続いてしまっては入院の意味がなくなりますが、終わった後お母様から「あの子が初めて、自分の意見を押し通した。今まで我慢していたことがたくさんあったのは分かっっていたけれど、大人の顔色を見ていたから、言えなかったんだと思う。これも成長だと思いました。とても嬉しいです。」とお話しくださいました。小学校入学を控え、普通小学校と特別支援学校を悩まれていたので、「子供の意見もしっかり聞いていきたい」とおっしゃっていました。一人一人に、たくさんの感情を芽生えさせられる活動にできるよう、サポートしていきたいと思います。

夏祭りの時に、成人病棟でも大好評でしたので、今回も職員に許可を頂き、獅子舞の姿で小児病棟まで移動しました。私も雰囲気が出るといいなと、着物を着て行きました。小さなお子さんに着物を触ってもらい「綺麗」と言ってもらえました。成人病棟の方々にも「華やかになっていいわ」と喜んでもらいました。

大人になると、涙腺が弱くなるのは私もそうなんですが、お年寄りが泣いて喜んでくださるのは、胸がキュッとなります。

ハートっ子土浦 年内最後の特別企画

【2019放課後ディサービス最終活動特別企画】

1.街頭紙芝居「へっこきよめさま」をおもしろく演じ、よめさま=みんなのお母さんの特技(好きなところなど)を子供たちに聞いて、参加型紙芝居として愉しみました。

集まった子供さん全員に答えてもらい、ご褒美に丸風船プレゼント。

2.石岡や土浦の伝統芸能祭のひとつ、獅子頭舞を演じて、子供達、スタッフひとりひとりにも噛んで、新たな年の健康、縁起、幸せパワーを持ってもらいました。

毎回、壽さんと策を練るのですが、いつも面白いお話を披露してくださいます。

今回は、一足早く獅子舞登場!壽さんは獅子舞の踊り手でもあるとのことで、本当に多彩な方です。

ハートっ子さんの可愛い獅子舞です

紙芝居では、いつもよりもゆっくりとお話しくださっているように感じました。重度のお子さんが半分以上いる施設なので、有難い配慮でした。獅子舞の動きは、とっても見事で、地元のお祭りを思い出したお子さんは、近寄ってきていましたね。施設からは、怖がるかもしれないと伺っていた子も、とても嬉しそうに笑顔で手が出ていました。素敵な時間をありがとうございます。

県立医療大学付属病院 12月の活動

今回は、ジャンベなどの打楽器をたくさん持ち込んで、音楽遊びです。

アーティストさんは、県内から登録してくれた本沢翼さん。本沢さんは、鹿島方面でジャンベなどの打楽器のサークルな度を開催されています。お子さんの経験は少ないとのことで、事前に保育士さんと打ち合わせしました。

小さな子供と活動する際には、気をつけなければならないこと。

楽器についてですが、

小さな子は口に入るサイズは危険です。

長い棒も、持ち方に気を付けなければなりません。

そして医療大に入院しているお子さんは、発達遅滞や知的障害を伴っている場合が多いので、楽器の大きさや素材に気を使わなければなりません。苦手な音を出す楽器では、不快でしかありません。かといって、気にしすぎると、お子さんの可能性が失われてしまうので、楽しい気持ちが先に湧き立つように、苦手な音があっても、小さな音であれば大丈夫なこともあります。音楽を楽しむ機会をたくさん作って、世界共通に楽しめるようになるといいですね。

今回は、本沢さんの打つ本物のジャンベの低音が体に響きました。子どもたちは、自分の声も出せない子もいます。音が体に響く。あの音の経験が少ないので、ぜひまた聞かせてください!

筑波大学附属病院おしゃべり会のクリスマス会

ジャグリングとパントマイムの徳島はっちーさん。またまた登場です!

私が単にはっちーさんのパフォーマンスが好きなのと、障がいのある子供達の反応を楽しんでくれるはっちーさんにとても親近感を覚えます。

筑波大学附属病院のおしゃべり会のイベントは、100人以上が集まるので、パフォーマンスは遠くからでも見やすいくわかりやすいものでないといけません。はっちーさんのダイナミックなジャグリングは大好評でした。しかし、重大な問題発生!音源が出ません・・・。私の持っているスピーカーを用意したのですがBluetoothの繋ぎたかがわからず、断念。サイレントパフォーマンスとなりました。目の見えない子どもたちにとっては、効果音が何をしておるかわかりやすいのですが、観客の反応で理解してもらわないといけませんでした。

とはいえ、大盛り上がりのクリスマス会、終盤ははっちーさんのスパイダーマンです。サンタさんと、トナカイさんと共に、スパイダーマンもプレゼントを子どもたちに配布してくれました。クリスマスに、なぜスパイダーマン?と思う子供が、後を追いかけていました。

終わってからは、軽食をボランティアさんと食べました。厚焼き卵サンドは最高です!メリークリスマス!

県立医療大学付属病院 11月の活動

11月の活動は、トッテカルーソさんです。

大きなコントラバスは、子どもたちは未経験の音であろうと、活動をお願いする機会を窺っておりました。

この時初お目見えの絵本を披露してくださり、コーディネーターの五十嵐も、効果音で参加しました。

大きな大きなコントラバス。電車に乗るのに、さぞかし大変だったろうとお聞きしましたら、タイヤ付きのカバーなので、スイスイだそうです。

楽器が持てるお子さん、楽器を持つ事が困難な重症心身障害のお子さんは鈴付きのブレスレットを付けて参加型の絵本朗読会は、即興ではありましたが、みんなで一体感のある時間を過ごせました。

「私もコントラバスに触りたい!」と、お母さんもやってみました。長期入院や、入退院を繰り返す度に、子どもの時間だけでなく、親の時間も奪われます。新しい事に刺激を感じてくれたようで、アーティストさんも楽しそうでした。

小児病棟には、青春を楽しむべきZ世代。働き盛りであるはずのAYA世代が、看病のために、毎日子どもの治療に向き合っている。治療が大切な事だからこそ、息抜きも必要なのです。

県立医療大学付属病院SHJのハロウィン特別企画

【SHJハロウィン特別企画】

1.1Fロビーで、病院ハロウィン企画に合わせて、街頭紙芝居とマジックで、

 集まった子供さんや入院患者、医療関係スタッフにスマイルバトン&シールプレゼント。

2・小児病棟内を巡回し、病棟内を出られなかった子供たちに、ちんどん屋がやって来た!!お祭り感覚で、院内保育士さんとお菓子を配布。

3.小児病棟を出た後も、ちんどん屋巡回で、ボランティア室まで演奏し、入院患者さん、医療スタッフの人にもお祭り気分を味わってもらう。

皿屋敷を披露する壽ちんどん宣伝社さん

院内のイベントのお手伝いだったので、多世代でしたが、さすが壽さん!小さな子からおじいちゃんおばあちゃんまで、引き込まれていました。ちんどん太鼓を知らない小さな子は新鮮な気持ち。

そして成人病棟にいらっしゃったご年配の方々は、涙を流して手を振られていました。

幼い時の楽しい記憶は、お年を召せられても残っているんですね。

仮装したお子さんもいらっしゃり、普段よりも賑やかだった病棟の子どもたちにも、記憶に残ったイベントになったかと思います。

県立医療大学付属病院 10月の活動

茨城地区のアーティスト発掘に苦戦している五十嵐です。

しかし、都内が近い茨城では、関東圏からアーティストさんが電車できてくれるので、ありがたい環境です。

午後から活動のため、お昼ご飯を私が用意するのが恒例なのですが、

喜んで召し上がってくださるので作りがいがあります。

今日は、もっきんぽっとのお二人です。

〜〜〜〜〜〜山中さんの感想から〜〜〜〜〜〜〜

日暮里から1時間、ひたち野うしく駅から、五十嵐さんの車で病院まで送っていただいたので、遠い…という感覚はありませんでした。
病院は、都内と比べて静かでした。
到着して、プレイルームで15分早く13時45分から演じ始めました。
子どもにはお母さんがついているので、子どももリラックスしていました。
それもあってか、特別なエピソードはありませんでしたが、
とても和やかな雰囲気で母子一緒に楽しんでいただけました。
皆さんとの会話も楽しかったです。
いつもと同じように、私たちも楽しませていただきましたけど。

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音楽紙芝居は、私も初体験。お話と音楽が合わさると、本当に楽しいものですね。拍手をずっとしていた子、手足だけじゃなく声を出して喜んでいた重心の子もいました。お二人が心に残ったエピソード。最後の「いつもここにいるよ」では、「ああそうか。そうだね。」と思わず漏らしたお母さん。一徳さんが「いつも傍にいたら、うっとおしいでしょ。でも、いつもここにいるから来たい時に来ればいいよ、という感じ」。石橋さんは「実際には行きたい時に自分で移動できない子どもたちではありますが、頑張り屋のお母さんが我が子との接し方で何か発見があったのだとしたら素敵だなと思いました」とコメントをいただきました。

私も同じですが、良い「子離れ」の仕方を模索中です。

とても良い距離感を教われた気がしました。

活動後の反省会では、私おすすめのアンパンを分けて、次の企画を話しました。

県立医療大学付属病院 9月の活動

Satokoさん、Cooさん 昨年から3回目の医療大の活動、ありがとうございました!

医療大は、急性期を終えた回復期のお子さんが多いので、親御さんも共に心から癒し求めています。

SatokoさんCooさんは、優しくお子さんとお母さんの顔を見ながら、雰囲気を察知しながら、心も体も楽しめる時間を与えてくださいました。

お母さんお一人がフラダンス踊りたい!と、その場の侑な提案にも答えてくださってありがとうございました。先々月から入院されていらっしゃり、私の知る中で一番の笑顔が見えました。きっとお子さんもそんなお母さんの姿を見られて嬉しいと思います。

〜〜〜〜〜〜satokoさんの感想から〜〜〜〜〜〜〜

今日のテーマは「発奮」(やる気を起こす、気持ちをふるい起こすこと。何かに刺激されて精神を奮い起こすこと、行動を促す、)

改めてこの活動の「そう!これが楽しいよね!」を感じました。

筑波大学附属病院おしゃべり会の夏祭り

SHJ茨城地区コーディネーターの五十嵐は、筑波大学附属病院内の小児患者保護者のおしゃべり会の代表もしております。

会が始まって毎年行われる夏祭りは、約一年前から、助成金の申請と、ボランティアスタッフを募集し、会員以外の在宅療養しているお子さん、また入院中の患者さんも気軽に参加していただける季節行事の一つです。

限られた空間、規制も多く、病気や障がいのある子が楽しめて、尚且つきょうだいや老若男女が楽しめるような内容でないとと思い、活動しながら、出会えたのがSHJの活動でした。

今回、壽ちんどん宣伝社さんが大活躍!

古い昭和時代の自転車を院内に持ち込み(きれいに掃除してあります)、紙芝居を披露してくださいました。

クイズを出しながらは、子供から大人まで「ハイハイ!」と手を挙げて、答える姿はまるで神社の縁日のような柿位ある雰囲気でした。30分ほどの時間の予定が10分もオーバー。それほど終わりがなかったです。

そして、子供たちがその他の縁日を楽しんでいる間、壽さんはちんどん屋さんの格好で、練り歩いてくれました。

〜〜〜〜〜〜壽さんの感想〜〜〜〜〜〜〜〜

。筑波大学付属病院の会やおしゃべり会には何度か顔を出しているので、知っている関係者も多く、夏休み企画でもあり、思った以上の来場者が居て、また子供たちも大人たちもスッタフの方にも、中々見られない街頭紙芝居とちんどん屋パフォーマンスを喜んでもらえ、私としてもこれだ!!私の目指していた活動は!!と、うれしい活動日となりました。

紙芝居みてくれる人には、親の確認もし、手慣れたおしゃべり会スッタフさんが棒付き飴を子供にも大人にも配布。これまたみなさんが子供心に返り、笑顔の増幅が出来た!!と、活動冥利に尽きました。

長期入院を余儀なくされた白血病のお子さんがいらっしゃいました。本来であれば、その子は夏休みにバスケット夏合宿や、家族といろんな体験をできる年齢です。しかし、薬の副作用が酷かったそうで、体力を失ってしまったそうです。

免疫力が下がってしまったから、会場に入れず、入り口の外で工作をしました。

この時の工作は、ゴブリン博士の粘土工作でした。弱い力でも、握れる感触の軽い粘土。

目や口をつけて、自分のゴブリンを作ります。年齢的には、粘土遊びなんて恥ずかしがるかもしれませんが、

手で何かを作るというのは、没頭する事ができ、笑顔が出るんです。一緒に作れなかったのは、残念でしたが、

こうした丁寧な対応ができるのが、この夏祭りの特徴です。

子どもの、その時に輝く一瞬のために。