Saturday 12 November 2022 MM

視線入力/スイッチ操作/目と手の協応

■活動の様子
 前日まで体調が優れずおやすみしようと思っていたようですが、学習が始まると最後まで集中して取り組んでいました。

・視線入力:前回から導入した、モニター提示用のアーム「パソッテル」の高さ調整のための下駄が、今回はとても有効でした。今回もEyeMoTシリーズに取り組みました。
 途中、EyeMoTシリーズの姿勢調整ソフトで見たところ左右の「水平角度」以外は丸印でモニターも右側を少し首の「水平角度」に合わせ下げる角度も丸印になりました。視線がちょうどモニター中央に落ち着いていました。
 風船割→センサリー車転がり→センサリー玉転がり→センサリー射的→センサリーお絵描の順で取り組みました。注視時間は途中一番短くすると取り組みやすくなりました。
 玉は右の方で待っていて消すなど、方略も見られました。射的は、目が一番よくいくところにドクロがあってどうしてもドクロを打ち倒してしまっていたのですが、途中ドクロを避けようとする視線の動きも確認できました。
お絵描きは根気よく画面に注視して時間をかけて塗っていました。途中ペンの細さ変えるなどの工夫もありました。


・スライドスイッチ操作:iPadをモニターに繋ぎ、できiPad2とスライドスイッチを接続し他の生徒さんにも人気があった奥山支援員による11月上旬新着音楽情報のKeynote スライドを右手で操作しました。スイッチを固定してしまうとM君の手の動きに合わせられないので、介助付きスイッチ操作を行いました。右肘を曲げた状態で軽く握った右手を押し出す動きで、スイッチをスライドさせていました。どこかに固定したスイッチを一人で操作することも大切ですが、ランダムな動きがあるとそれが難しい場合が多いです。ご本人が受け入れてくれる場合は、スイッチを押すという最終的な操作が自分でできるように、そこまで過程は積極的に手伝うようにしています。全てのスライドを自分の動きで進めました。
 ガンダムの主題歌のスライドだったので最後にガンダム興味ある?と◯×選択でiPad画面の視線選択で答えてもらおうとすると、眼球の動きが思ったところに行かないようで、そのことに対して、「うーん」と声で知らせてくれました。そこで、「興味ある◯?、ない×?」と順番に話しかけると◯の時はまばたき、×の時は目をあけたままでした。再度◯で良い?と聞くと、まばたきをしてそれで良いことを伝えてくれました。視線入力の時も自分の思い通りに視線が動かない場合には、声でそのことを知らせてくれることがあります。

・目と手の協応:アクションカメラをHDMI ケーブルでモニターに接続し手元が見れるようにしてスタートしました。ボコボコチェーンミニを両手にいつものように固定すると、右手を後ろに引き切ったあとまだ抜けないので、じっくり時間をかけて今度はグリップを握っている左手を引きチェーンを抜きました。
さすがに疲れてきた様子だったのでスライディングブロックを下に引く操作をして終わりにしました。

Wednesday 9 November 2022 FKK

音楽

担当:石橋

 今回は、朝から目がパッチリで、ニコニコご機嫌の様子。このところ眠っている事が多かったので、久しぶりにコミュニケーションがしっかり取れて嬉しかったです。

前回、Kさんがウトウトしている間にヘルパーさんと、「何か自分の意志で出せる楽器があれば良いですね。」と話していました。

今のKさんの運動機能として、マラカスを手に持つことは出来るけど、自分の意志で腕を振って音を出すのは難しく、いつもヘルパーさんがKさんの手を取って、一緒に鳴らしてくれるという状況でした。

それでも、楽しんでくれている様子ではあるのですが、Kさんの意志で一つでも音が出せたら、それを合図に「嵐」の歌を始める事もできるでしょうし、
何より、Kさんがリードできる状況を作り出せたらなと思いました。

実は前に、気が付くと得意げにマラカスを持って背筋を伸ばしキラッキラの表情で静かに肘を上げているKさんを見て感動したことがあり、この状態で、音を出せる方法はないかなと考えていました。

それで試しに、握る事が出来る力を利用して音を出す「楽器」、仮名「パイプホイッスル」を作ってみました。

パイプの端にホイッスル、もう片方の端に、細い管の先から空気が吹き出されるゴム製の球体お掃除棒、それらをパイプにピッタリと付けて、握る度にピーッと音が出る「楽器」です。ちなみにゴム製の丸いお掃除棒とは、精密機械の清掃などに使われる、ヒュッと勢いよく風を送り埃を飛ばす道具の事です。

早速試してもらおうとKさんの手を取ったら、思ったより手が小さいことも有り、小さめの球体を選んだつもりだったのですが、手のひらの中に納めるのがなかなか大変でした。

ヘルパーさんによると、学校へ行っていたころは手の筋肉も使っていたそうなのですが、卒業してからだんだん手の指も開かなくなってきたとの事で、開くのも握るのも、実はなかなか難しい事が分かりました。

それでも何とか手のひらの中に収まり、流れていた嵐の曲に合わせて、一緒にピッピ―、ピッピ―と鳴らしてみました。

「何これ?」と言う風に、一瞬不思議そうな顔をしましたが、音楽の一部の様に鳴るのが分かったみたいで、すぐにニコニコしてくれました。

今度は私がいつもの様に歌って、ヘルパーさんがKさんの手を取って一緒にピッピ―と鳴らしてくれました。自分で握るには少し大きいので、もう少し小さいか、または細いタイプがあればベストかなと話しながらも、Kさんは笛の音が気に入ったのか、手の感触が気に入ったのか楽しそうでした。

ヘルパーさんに、「ほら、自分で握ってごらん。」と何度も言われながらも、終始ニコニコとして笑っていました。
秋の唱歌の後、リズムがあるアップテンポの曲が好きとの事で、さんぽ、南の島のハメハメハ大王、手のひらを太陽に、などの後、嵐の曲を2曲、そしてホール・ニュー・ニューワールドを聴いて頂きました。ジブリも「天空の城ラピュタ」は観た事があるらしく、
短調の曲だけど、次回は「君をのせて」も歌ってみようとなりました。
それにしても、こんなに長い間ニコニコしているKさんを見るのは初めてかも知れません。機嫌の良い日にパイプホイッスルを試せて良かったです。

 

Friday 4 November 2022 HT

音楽

担当:石橋

 初めての訪問で少し緊張していましたが、お母様が温かく迎えて下さり、まずはT君とご挨拶。

T君は、早速お気に入りのCDとDVDを次々と引っ張り出し、手首を器用に折り曲げてCDを挟み、私に見せてくれました。

その内容はと言うと、まだCDやDVDもなかった60年代の録音や録画を焼き直した復刻盤で、どれもジャズやポップスの名盤ばかり。

これを、1歳数カ月の頃から好んで聴いていたというのですから、なんと早熟な赤ちゃんだった事でしょう。

リビングには生ピアノと電気ピアノと小さい電子ピアノがあり、早速生ピアノでMoon river と It’s only a paper moonを歌ったら、T君がとても興味を示してくれた様で、近くに寄ってきて聴いてくれました。

「T君はピアノが好きなんですね。」と言ったら、お母様が、T君が電気ピアノを弾く動画を見せてくださいました。

音色や音質を変えられる電気ピアノで、オルガンの様に伸びる音にして、T君が体を押し付けたり、手の甲であちこち鍵盤を押して前衛的な音を出していました。

押せば鳴るという鍵盤楽器の仕組みを知っている様子で、音が出る事を楽しんでいる様子でした。

それではと、そのまま生ピアノで、早速アップテンポのブルースを弾きながらブルースセッションにトライしてみました。

お母様に促されて、最初は遠慮がちに鍵盤に手を落としていましたが、そのうち前のめりに体を押し付けたり、手の甲や肘で押したりと、夢中でピアノを楽しんでいる様子でした。

途中から、お母様も参加して3人でピアノセッションとなり、いきなり盛り上がってしまいました。

お母様が、「いつか親子でも連弾出来たら。」との事。譜面が読める方なので、二人でブルースセッションが出来る様に、左手のベースの音を、次回譜面に書いてくる事にしました。

基本的にジャズが好きだそうですが、季節の日本語の曲も聞いて欲しくて、「旅愁」を歌いました。
この曲はアメリカ生まれで、明治時代に輸入して訳詞を付け、中学の音楽の教科書に載って以来100年以上も世代を超えて親しまれている曲です。
実はその後中国にも伝わって中国語の訳詞が付けられ、なんと国民的歌曲となったそうですが、現在アメリカでは知っている人もほとんどいない曲だとか。

T君も聞いたことはある曲だそうですが、不思議な生い立ちの曲に興味を持って聞いてくれた様でした。

もう1曲日本語曲として、「ちびまる子ちゃん」にハナオ君が登場するとゲラゲラ笑うとの事で、「踊るぽんぽこりん」も。お母様が手拍子で参加して下さいました。

それから「真夏の世のジャズ」で、マヘリヤ・ジャクソンが歌った「ダニーボーイ」や、サッチモの「ワンダフルワールド」や「星に願いを」他、スタンダードを何曲か聞いて頂きました。「Smile」では、次回はお母様が一緒に歌って下さるかも知れないとの事、楽しみです。

今回、小さいピアノは使わなかったのですが、床の柔らかいマットの上に出してお話していたらT君が近寄って来て、私の腕に寄りかかってくれました。嬉しくて、反対の手で背中をさすっていると、そのまま暫くピッタリと寄り添ってくれました。ビックリするやら嬉しいやらでしたが、音楽の好みも似ている様なので、これからいろんな曲を練習して、一緒に楽しめるようにしたいと思います。

Saturday 5 November 2022 KS

目と手の協応/コミュニケーション 

担当:松本

■活動の様子

 最初に、口角の動きでスイッチ操作できるようにお母様にPPSスイッチを左口元にテープで貼り付けてもらいました。

 スイッチをステップバイステップにつなぎ、はじめの合図をしました。

 手元が見えるように、カメラとモニターも設置し、目と手の課題からスタートしました。今日は、瞬きがたくさん確認できたので、瞬きを合図にしてボコボコチェーンミニをこちらで引っ張りました。手を動かすことが難しくても、瞬きで引っ張る合図を送くれるので本人も達成感があったようです。チェーンとタッパーのボコボコというフィードバックを感じながら、笑顔で取り組んでいました。

 スライディングブロックは、数回手の動きが出ていました。私が手伝いながらやる時でもカチッと重いブロックが入る瞬間は、目が開き、入ったことを感じていました。

 画面を良く見ていたので、Keynoteのスライドのスイッチ操作の課題に移りました。インターフェースはiPad+タッチェーです。題材は、奥山支援員が作った11月の音楽情報のスライド。YOASOBIの「祝福」がガンダムの主題歌ということや、そもそもガンダムってなに?というスライドを集中力が途切れることなく注視していました。表情も良かったです。動画の部分は、スイッチで動画を自分でスタートしていました。口角の動きより、瞬きの方が今日は良く出ていたのですが、ここぞという時はしばらく待つと、口も動き出して動画を再生していました。ガンダムが実際に動くシーンの動画を見ながら思わず興奮し、ガンダムの動きに合わせて自分の手も動かしていました。

 次に、NiziUのミュージックビデオが20秒間再生され止まり、スイッチを押すとまた再生されるKeynoteのスライドを使いスイッチの練習しました。やはり、口角の動きはいつもよりでにくかったですがしばらく待つと口元を動かしスライドを進めていました。

 次は、スイッチ操作で回転するターンテーブルの上にアクションカメラをのせ、iPadにwifi接続し自分でカメラを回転させながら部屋の様子を見てもらいました。こちらも奥山支援員のアイデア。ラッチアンドタイマーが必要かと思いましたが、PPSスイッチだけで十分カメラを回すことができました。iPadと繋いだモニターに部屋の様子が映し出されると目を開き、口角を何回も動かしカメラを回していました。この時は、本日動かしにくかった口角の動きがたくさんで出ていました。

 お母様が、「前から、キョロキョロさせたかったんです!」と感動されていてクリスマスプレゼントにすると言っておられました。その言葉を聞いて「キョロキョロシステム」と名付けることにしました。雨の日や雪の日の外の様子も見せたいといわれていました。残念ながら、アクションカメラをモニターするときには映像のみで音が出ないようです。

 目の前、15cmくらいに提示してくださいというのが眼科からのアドバイスでそこがK君にとって最も見やすい位置です。もしかしたら今まで部屋の様子もはっきり見えてなかったかもしれません。最も見やすい位置で周囲の様子の視覚情報を提示できる「キョロキョロシステム」は、目の前15cmの世界を広げるための最重要アイテムになるかもしれません。

 最後に前回お約束していた、支援者が手動でスキャンする文字盤を試してみました。枠をスライドさせる時に手で隠れてしまうので改良が必要そうです。K君は良くみてくれていて、瞬きで所々行選択の合図を出してくれましたがiPadをしっかり固定して指伝話などの文字盤アプリで練習する方が良いかもしれないと思いました。

 始めと同じように、ステップバイステップを口元につけたPPSスイッチで操作して終わりました。

Wednesday 19 October 2022 FKK

音楽

担当:石橋

今回も、お邪魔した時にはグッスリお休み中で、ヘルパーさんに「どうしましょうか。」と伺ったら、寝たままベッドから車椅子へ移動させて下さったのですが、起きるどころか、まだグッスリの状態でした。

 特別に疲れているとか具合が悪い状態でもないらしいのですが、気持ちよさそうに寝ているので起こすのも悪いかなと、はじめは子守歌風に静かめの歌を何曲か歌いました。だんだん賑やかめの曲を歌っても眼が開かないので、ヘルパーさんがKさんの手首にブレスレットみたいな木の鈴を入れて、Kさんの手を持って一緒に振りながら拍子をとってくれました。
それでも起きる様子はありません。

ヘルパーさんが「ホントは起きてるんじゃないの?」と言いながら手を握ったまま大きく揺らしていました。ふと見ると、前は手の爪に可愛いマニキュアやネイルアートがあったのに、見当たらないので聞いてみたら、医療関係者から、健康状態を爪で判断するのに分からなくなるからとお声がかかったとの事。確かにと思いつつも、Kさんが楽しそうに眺めていたのに、ちょっと可哀想だなと思いました。カラフルで綺麗な物を見るのは元気が出るような気がしますが、もしかしたら、そのかわりに「お花」を習い始めたのかも知れません。
今回もお部屋には、綺麗なお花がいくつも活けられていました。K さんが学校の授業で作った花瓶にも差しているそうで、素敵だなと思いました。

終わり頃、やっと少し目を開けてくれたので、それではと、Kさんの大好きな嵐の「ARASHI」と「Happiness」をお聴き頂きました。

ヘルパーさんと一緒に聴いてくれて、ようやくパッチリ目が開いてきたようでした。

でも残念ながら時間が来たので、片付けながらヘルパーさんと、何かKさん自身の意志で音を出せる楽器はないだろうかと話しました。
握る事は出来るので、前に、握るスイッチとして使ったことも有るとの事。

iPadの表面にスイッチの反対を繋いで、ガレージバンドの楽器を鳴らす事は出来るかもしれません。

ただ前に、お母様がKさんの手を取って一緒に鳴らす事はしたのですが、あまり反応はなく興味はなさそうでした。自分の意志で鳴らしたわけではなかったからか、その音に興味がなかったからか分かりませんが、初めの1回だけでも自分の意志で音が出せるものがあればねと、話し合いました。

他にも、デジタル以外で握る事で音が出る楽器を探してみようと思います。

Monday 17 October 2022 T

美術

担当:三輪

  Tさんに新聞紙でつくるハロウィン帽子を紹介して、作ってみたいかどうかを聞きました。本人の承諾を得て、新聞紙を広げて製作。帽子に何か絵を描きますか?と聞くとTさんは「にゃんにゃ」を描くと言って、ジュエルペットのガーネット(ピンクの猫)を、ピンクのマーカーで描きました。できあがった帽子を被り鏡をながめました。
 用意していった柳楽優弥さんの塗り絵をミワとヘルパーさんとTさん三人で一緒にテーブルの上で塗りました。Tさんが柳楽さんのサインを上手に真似ることができるのというお母さんの声かけで、塗り絵の脇にTさんが柳楽さんのサインを書く、ヘルパーさんの塗ったものにもTさんがサインを書いていました。その後、次回からTさんの好きなものの塗り絵を準備しましょうか?と尋ねると、さっき帽子に描いたガーネットのリクエストがあって、その場でミワが描き、ヒカキンもとのリクエストで両方描きました。その後それをお母さんがコピーしてきて何枚か塗り絵を作ってくれました。次回の日程のお約束をして終了しました。
 

Thursday 6 October 2022 OK

音楽

担当:石橋

■活動の様子
 今回も、貴一君とお母様と文字起こしをして下さったヘルパーさんと一緒に、「赤いカプセル」の制作会議が中心になりました。実は前回のご意見を伺って声優さん達に録音し直して頂いた音声を、前もって聞いて頂いていました。私としては「短い言葉で場面転換を見事に表現していて、さすがプロだなあ。」と、出来上がりに満足していました。早速、感想を伺おうとしたら「とても素晴らしいけれど。」と、皆さんの複雑な表情。

何かご意見ご希望がありましたらと促したところ、まずヘルパーさんが「実は、他の登場人物はイメージ通りなのですが、主役の18歳のキイチ君のイメージが、私達の思っていたキイチ君と少し違う感じがするのです。」との事。彼女によると、もっと年相応に元気いっぱいのウキウキワクワクした感じのイメージなのだとか。というのも、作者のK君自身がディズニーランドへ行った時の動画を以前観た時、K君は他の子供達と同じ様に驚くほど活き活きウキウキしていて、とっても楽しそうだったから、そんな雰囲気をもっと出してほしいとの事でした。

お母様も、「たぶん、わざと少し抑えた感じのクールな少年を意識して下さったのでしょうけれど、もっと単純に軽く冒険を楽しむ男の子の方が、全体的にも明るく感じられるのではないでしょうか。」との事。実際にK君は日常的に、いつもいろんなことに驚いては「ヒョエ~。」を連発しつつ、タフに乗り越えて行くタイプだそうです。

K君は、すでにお母様達に気持ちを伝えていたのか、黙ってこちらを見ていました。思いがけない事ではありましたが、皆さんの思い入れが伝わって来たので、声優さんには申し訳ないけれど再度録りなおして頂く事にしました。

挿入の音楽に関しては、K君ご希望の本物のホルンを吹ける人が周りにいないので、ホルンのどういうところが好きかを改めて確認した上で、ホルンに近い音をキーボードで探しました。

K君の大好きな「It’s a small world」は日本語では「小さな世界」と訳されてますが、K君とお母様達の間では「イッツア」で通っている様で、ホルンが入っている「イッツア」の動画をK君が見せてくれました。

ブラスバンドのベースラインの音を出している感じでしたが、最近はタブレットを使って、自分でホルンのソロ演奏を探して聴いているそうです。
本当にホルンの音が好きなんだなと思いました。

さて、せっかくだから歌も少しとなり、K君の大好きな「イッツア(小さな世界)」を、久しぶりに6番までフルコーラスで聴いて頂きました。

例の「俺の大好きな~シリーズ」の替え歌も、4番までバッチリと。その時、もしかして替え歌がこんなに作れるのなら、作詞も出来るのではないかと、

「赤いカプセル」の動画のエンディングテーマの作詞を、K君が作る事を提案しました。K君は、やってみたいとのこと。

これは、益々楽しみになりました。前回にも増して、K君の想いのいっぱい詰まった作品になりそうです。

Tuesday 25 October 2022 KSN

最新音楽情報10月下半期

日本史「弥生時代」

字を書いて見る

担当:奥山

【活動の様子】

外の様子、気候の移り変わりの様子をカメラの画像をお見せしながら説明しました。

今日の取り組みの紹介。

最初に最新音楽情報10月下半期分の紹介をしました。最初の楽曲はYOASOBIの「祝福」。いつものYOASOBIの手書きアニメ風のPVではなく、テレビアニメ逃して映像であることをお話ししました。YOASOBIと聞いて「知っている」と体に力を入れていました。「祝福」が、秋アニメの「機動戦士ガンダム水星の魔女」のopであることや、ガンダムシリーズというロボットアニメが1979年より続いて今回が21作であること、実物大のガンダムをお台場や横浜で見ることができることを伝えて、横浜のガンダムが動く様子の動画をお見せしました。

続いて奥山が最近視聴した昨年の秋アニメのブルーピリオドのopがオシャレだという話をしてPVを視聴しました。更に、「あの」米津玄師の新曲が秋アニメの「チェンソーマン」のopであることをお話ししてPVを視聴しました。「チェンソーマン」や「SPY×FAMILY」は兄弟が視聴しているとのことでした。

歴史の勉強は弥生時代について。時代の特徴や関連する動画をkeynoteで学習。継続して注意を向けていらっしゃいました。

私自身KSさんの歴史の学習を組み立てることがとても大きな学びになっています(何度も繰り返し書いていますが)。この時代からヒトが戦争をするようになって、その様が今でも本質が変わっていないことについてお話ししました。

最後に細いタッチペンを右手に持って、iPad miniの画面に白抜き文字で字を書きました。その様子を目前のiPadで確認できるようにしました。ペンを持つときに体幹に力が入ったのですが、その後は力を抜いて色々な文字を書いてみて終了。

 

 

 

Saturday 1 Oct 2022(MM)

音楽

担当:石橋

この日もいつものように、打楽器を鳴らしながらご両親も一緒に、和やかにたくさん歌を歌いました。話題は、やはり先月のライブの事が中心になりました。

先月、コロナ禍になって久しぶりに私のライブがあったのですが、なんとM君とご両親がお出で下さったのです。実は私自身もお店のオーナーも、ライブに車椅子の方をお迎えするのは初めての事で緊張していましたが、お一人お一人に予めお知らせしてご理解とご協力をお願いしていたら、お陰様で吸引の音も音楽の一部として、皆様ご一緒に楽しんで下さいました。私としても本当に有難く、嬉しい事でした。

Mくんのリクエストとして「ドレミの歌」を初めてフルバージョンで歌ったのですが、いつものようにオープニングをM君にウィンドウチャイムで鳴らして頂き、それを合図に会場の皆さんと一緒に歌うことが出来ました。その時のM君の表情は、いつにも増して最高に輝く笑顔で応えてくれました。みんなに馴染みのあるこの曲が、知らない人同士の垣根を下げるのか、M君の嬉しそうな表情が皆を幸せにするのか、和やかな雰囲気が会場を包みました。

そういえば、大型台風が近づいていたにもかかわらず、有難い事に、昼間のその時間だけは雨も止んで薄日が差していました。

私が、「あの日は、奇跡的なお天気でしたよね。」とお話したら、お母様が「実は、この子が動く時は、不思議とお天気が味方してくれるんです。」とのこと。

たとえば、雨の日に車に乗らなくてはいけない時、M君が車に乗り込む時は何故か一時雨が止んでくれるそうで、直前や直後のお父様やお母様が荷物を運んだり乘り込んだりする時は、容赦なく降って来るそうでした。他にも、M君だけがラッキーを引き寄せる事が多々あるそうで、「もしかしたら神様に愛されている妖精かも?」という話をしました。

いつものレパートリー全曲に加えて、今回はブルースのコール&レスポンスの代わりに、一緒に「Stand by me」も歌いました。

もちろん「ドレミの歌」では、お父様がスチールドラム、お母様がマラカス、
そしてM君がウィンドウ・チャイムを鳴らしてくれて、最高の笑顔を見せてくれました。

Sunday 16 Oct 2022(TS)

目と手の協応/コミュニケーション

■活動の様子
・ボコボコチェーン:・すぐに手を伸ばしてくれました。白リングを引くことはスムーズにできました。本日は右手がよく出ていて、探索的な動きがありました。普段は左手操作の安定のために右手は母が固定しているとのことでした。
・円と正三角形の弁別:・スライドできるように同じ高さの台を設定して行いました。円の型を持とうとしました。援助で持つと円の台に合わせようと何度もトライしました。
操作的な負担が大きかったので次回までに工夫します。弁別はしっかりできていました。
・円の大中小の弁別:初めは大から渡すことで誤った時の手がかりとなるようにしました。中の台に入れようとして入らず笑ていました。小が手のひらに入り、最も操作しやすい様子で、達成感が一番あったようです。
・銀玉落とし大(23穴):新しい教材の提示に緊張せず動きが出るのは今回が初めてでした。課題理解は十分で、すぐにトライ。球を掴み取ろうとしたのは一度のみ。右側の上方のみ残っていましたが。目と手の協応はできていました。
・銀玉落とし小:大よりも手指の調整をし、人差し指を伸ばしてピンポイントで落としていました。操作的にvocaの活用ができそうです。
・チャットボックスのアセスメント:キー上に貼った2種のシールの弁別。上段左と下段右。「りんごどこ」「魚 どこ」に応じる方法で指差しOKでした。
・トーキングエイドキーガードへの定位:「さ はどこ」に対し、近くを指しました。同じ位置にりんごのシールを貼って、「りんご どこ」で実施するとキーの選択ができました。